日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

「〇〇製薬」という虎の威を借る食品企業

2024年04月09日 07時33分02秒 | 政治
 大阪の小林製薬(株)が作って売った「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」という商品名の「機能性表示食品」が、いまのところ日本国内に限定されているものの世間を森閑させている。死者6人、入院して経過を見ている人は150人以上(4月5日現在、筆者注)という。いわゆるサプリメントと呼ばれる商品であるが、製造企業が「〇〇製薬株式会社」と表示されているから、イッパチの先端企業たる薬品製造会社と勘違いするが、この会社「薬」と呼ばれるものを作ったことは無い。こういうところに「クスリという虎の威」を借る「キツネ」が潜んでいて、これが被害を生んでしまったのではないか? また加えて、件の「紅麹コレステヘルプ」という熟語名称は、「コウジ」という聞きなれた健康的な発酵食品のイメージと、「ヘルプ」という分かり易さが日頃コレステロールの数値にうつぼつとしていた人々に安直に訴求するキャッチコピーとなっていったのでもあろう!
ところで、この「機能性表示食品」たる「紅麹コレステヘルプ」は「コレステロールが減少します」とか、「すっきりとスリムな体系を作ります」とか宣伝しても「食品」として「安全性」やうたい文句の「(「科学的とする根拠」を提示しさえすれば、国はその安全性を審査することなく認可する。言うところの「規制緩和」政策によって2013年につくられた新しい「食品」である。安倍晋三内閣肝いりの「規制緩和」という「成長戦略」によってお目見えした沢山の「あだ花」の中の一つである。
爾来10年、小さく生まれて大きく育った「機能性食品市場」は、いまや1兆円産業へと急成長を続けている得体の知れぬ雑草生える草刈り場となっている。こういう刺激的な市場にお高くとまった「製薬会社」の看板で参入してくると消費者は、これは「機能性表示」というキツネの皮とは思わずに「薬」→「安全」→「健康回復」という幸運を連想してしまうのであろう。
「保守」を標榜しつつ「破壊」を続けてきた「安倍革新内閣」の踏み荒らした山野をもう一度養生し直す必要がありそうだ。「悪夢の安倍内閣」、いま政治資金問題で苦しむのもその一循環過程かも知れない?
 


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1 コメント

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Unknown (integrale)
2024-04-09 12:54:12
日本では、新自由主義と保守が結びついているのでしょう。

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