「コトバと言霊の違い」
「言霊」とは、魂の奥底からの響きであり、常に何かをしたい、あれが欲しい、
といった類いの言葉ではありません。
「コトバ」も音読みで「光音波」ともいいますが、魂の響きがない会話音が
コトバになります。
言霊の一音一音、とりわけ日本語である清音五十音は、神名なのです。
その一音一音に、神のもつ霊的動的作用が秘められているのです。
この世の中を創り上げているのは、私たち一人ひとりの個性ある意識と
その言霊、またはコトバです。
意志や動機になる前に、素晴らしい閃きが脳の中に光となって落とされ、
それが言霊で明確に固定されて、意志や動機となるのです。
閃きとは、日常で良い言霊を使い続けている人にとっては良い閃きが、
一方悪いコトバを使っている人には、悪い閃きがインプットされます。
ですから素晴らしい言霊を使っていると、天からの光である閃きが
より明確に下絵として描き出されます。そしてその下絵として、
行動の原型である動機が固まり、時期というタイミングで具体的な
行動に移されます。
するとそこには、閃きに応じた素晴らしい現象が自ずと反映されることに
なります。
原因があって結果が創り出されるのですが、原因とは自己から発生する
ということです。
空海は、「身(しん)・口(くう)・意(い)」三位一体という口伝を後世に
残されました。
「身」つまり行為、「口」言葉、「意」心、この三つが常に一体であって、
それぞれがバラバラであってはならないという教えです。
「身」は行為であり、「意」の心=動機・意志を繋ぐのが、「口」=言霊と
言えます。
それは、見える世界の「肉体世界」と、見えない世界の「精神世界」を繋ぐ
橋渡しが、「言霊」であるということです。
言葉には現実の出来事を引き起こす力があるということになります。
日本文化の根底になっている古神道では、言霊を最も重要な生命哲学と
みなしております。
西洋の源流も東洋の源流も、光、神、いのちなど、生きる上で最重要な
生命科学は同じで、「言霊」も同様な位置づけになっているということです。
単なるコトバ(言葉)が、良い「言霊」になるよう日常の思いとともに
「口」に気を付けたいと思います。
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