「縄文人の知恵」
縄文といわれる永遠なる時代は、生命原理からいってとても理にかなっていた
文化を構築していたようです。
現代社会と比較しても永続可能な社会を実現していたことからもわかるように、
明らかに高度な社会だったと思います。
縄文土器や縄文土偶などの縄文アートの宇宙観は、魅力的で、土や泥という
土着的でシンプルな素材から、大宇宙に思いを馳せるような造形を創造しています。
縄文の始まりについては様々な説がありますが、いまだに明確になって
いません。
先史時代の日本に存在していたといわれるカタカムナ文明は、
その起源の諸説はいろいろありますが、約十万年前とされています。
この時代も古代縄文と考えられます。この文明は極めて高度な科学技術と
哲学体系をもっていて、次元上昇していた超古代の縄文文明という位置づけ
と考えられます。
現代の学術的な考察では、縄文時代は二万年前ぐらいまでさかのぼることが
できますが、カタカムナ文明が存在していたとされる時代も考慮すれば、
もしかしたら縄文時代は十万年間続いた可能性があると思います。
十万年以上続いたならば、それは永続社会と言っても過言ではありません。
永続社会をつくっていた縄文人は、自分自身の物語を生きていたといいます。
そのために、自分の好きなこと、得意なこと、興味の尽きないこと以外は
やらなかったのです。自分の好きなことは誰かが嫌いなことだったり、
誰かの得意なことは自分が不得意だったりして、人間は得手不得手が
あるので、助け合う共生社会だったようです。
現代のように競争社会だと奪い合になります。
現代人は、縄文時代に生きていた古代人と全く真逆の視点と考え方に
基づいて生命活動をしています。現代文明は、たった500年ぐらいで
滅亡しそうになっています。非常に短いスパンでの文明活動ですが、
これも長いスパンでみてみると宇宙のリズムの法則にのっとっているとも
いえます。
これからは、より素晴らしい宇宙文明を新たに創造していく時代に向かって
います。
縄文に生きた確実に高度な人々の遺伝子と記憶は、わたしたちの中に
確実にインプットされてしっかり組み込まれています。
だから外側からのアプローチで縄文スピリットに同調するのではなく、
ただ内側に深く、深く入って思い出すだけなのです。