日本の神の道とは?
日本には古来より宗教という世界に誇れる宗教はないといえます。
外国よりの輸入の宗教を、時代とともに日本人に合った内容に作り上げて
いったように思います。
外国人の中には、日本に精神的に魅かれて訪れ、感動して帰られるかたも
おられますが、昨今、日本があまりに“西洋化”されていることに愕然とする人も
多いという。
日本古来のマコトの神への道は、「神道」と言い宗教とは言えませんが
厳然と存在しております。それは、むしろ人の道―といった概念を持つ、
超宗教的な信仰であります。
日本の神道には、本来、世界のすべての宗教を融合するほどの懐の深さが
あります。
何でも取り入れ節操がないと揶揄されますが、そこが日本人の良いところでも
あります。
自然に畏敬の念を抱き、万物との調和をはかり、争いを好まず謙虚に生きて
きました。
聖徳太子の制定した十七条憲法の冒頭にある「和を以って尊しと為す」の精神
を、美徳と心得ています。
これに対し西洋の宗教や思想では、自然とは人間が制服し、管理下に置くべき
ものととらえています。
この考え方が世界に蔓延した結果、自然はどうなったでしょうか。
地球はどうなっているでしょうか。
温暖化だけの問題でなく、地球と人類のありとあらゆる事柄が密接に織りなされ
て影響をもたらしています。
世界の人々は今、西洋的な宗教や思想では救われないことに気づき始めてい
ます。
その時に、新しい価値観として見直されるのが、日本的精神だと思います。
日本古来の、本物の神道である縄文の精神、心の復活を図ることが、現在、
日本の地に生を受けた日本人の使命であると思います。
日本神道をもう一度見つめ直す必要があります。
一人ひとりがしっかりと現状を見つめ、この地に生きている自分に
何が出来るかを真剣に考える時であり、待ったなしの時期であります。