ハッキリと目に入るハイデルベルグの街並が、ヨーロッパと言う実感をあえて味わわせてくれている。
このツアーは2グループA班とB班に分かれており、私はA班で最長老、(なんてね。単に年を食っているだけだ)約15組のカップル内、大阪(関西)は3組私を入れて6名とにかく少ない割に賑やかしい(私を筆頭に)ちなみに、B班は年配の人が多い。
朝食もウキウキ済ませ、さあバスで行ったろかア。
その意気込みは良かったが、昨日までの強行軍の為すぐに寝る。周囲のざわめきで二度目の朝をむかえる。街道沿いの古城巡りであり、頭に直接輸血をしないと目が覚めない思いであったが、見るもの聞くものが、趣があり歴史を感じ、何より新鮮味が在る事から好奇心と言う血液が注入されたか様に絶好調である。
次の古城までのバスからの景色は、牧草地に大きな造園かの如く木々が点在し小さな町はそれら風景に溶け込む様に可愛いアクセントとなっている。
日本ではまず、見られない保養だ。(大体この街道沿いの景色は全てが土地の形状に合わせて目を楽しませてくれる)
三回目の古城を見学する時には、妻はバスを降りない、つまり見学をしないと言う。他の親しくなった人に誘われても行く気がない様だ。「何で行かない」聞くと「古城が何か気持ち悪い」と言う。「お前が一人バスに居る方が気持ち悪いやろ」冗談交じりに怒られる覚悟で言ったが、以外と素直に見学をした。これもヨーロッパのおかげ、かな。
前記した様な道中を終え、バスはローテンブルグヘ着き、女性が喜ぶ様な、ペンションに案内される。
荷物を置き、部屋の探索と言っても小さい部屋であり可愛い調度品等を見ながら、バスルームで考えさされる物をみたのです。
絨毯上にバスタブがありそのやや上にシャワーの口、しかも固定なのだ。自分の日本人的な風呂の利用方法をこのバスタブで実行した場合の無様な様子が頭に浮かび悩んで入れば、親しい大阪の一組の訪問があり、部屋を見に来たのである。奥さんが「いやー、こっちの方がええわ」妻が「うそ、本当?」彼らのバスルームはシャワーではなく蛇口だけとの事、「私ら良かったね」と妻は言ってきた。何と言うレベルの低い慰めか。ま、しかし最悪なバスルームもある事で、低いなりの納得。
食事までの空いた時間、街の探索とショッピング、彼女達はほぼ買い物目的?しかし石畳の道を挟む様に作り物の様な家々が、それぞれの個性を披露している。又この小さな街に郊外があるかの様に田舎風な一角もあり、そこに建つ民家も先に紹介した家々とは異なり丸みのある又暖か味を感じさせる。
路地を抜ければ広場が現れ、人々に優しく時を告げる時計台が広場を見つめている。
折々買い物をするが、男はあまり買う物がない。ふと気がつくと妻はあまり大きな買い物をしていない(ははーん、読めたフランスで爆発するな)