goo blog サービス終了のお知らせ 

西洋と東洋の狭間

何かにつけ軌道修正の遅い国で有るが一端方向転換すると、凄い勢いで走り出し今までの良き所まで修正してしまう日本文明

ディープよ、伝説となれ。

2006-09-27 11:31:34 | 世界の競馬
スーパージョッキー武豊が26日、決戦の地フランスへ向かった。彼にとっても、過去、凱旋門賞には2度挑戦。初参戦で当時25歳の94年は、ドーヴィル大賞典を勝った本命馬だった1番人気のホワイトマズルに騎乗したが、欧州で実績のない騎手が、日本人オーナー(吉田照哉氏)の馬というだけで騎乗して、現地関係者の厳しい視線を受けながらのレースは、後方から差を詰めただけの6着に終わり、その厳しさを味わった。
武豊にとって、凱旋門賞は、是が非でも持ち帰らなければならない“忘れ物”であり、20年の騎手生活の集大成を見せる時が来たのです。
そして、何としても勝ちたいレースに、デビューから騎乗する日本最強馬にまたがって臨む、世界が注目のロンシャンの大舞台。
25日、自身のホームページにこう記した。「ボク自身の人生に悔いを残さない、そんなレースをディープインパクトとともに戦ってくるつもりです。それでは、行ってきます」強い決意を胸に秘め、武豊はフランスへ旅立つ。

私にとりましても、競馬歴35年間待ちに待った日本馬での悲願の世界ナンバー1であった。
昭和52年12月18日「有馬記念」(中山芝2500)スタートから延々と続き、4コーナーを回る2頭が西日を浴びて黄金色に輝くシーン、そして一騎討ちにピリオドを打ったのは、最後の直線でグイッと前に出たテンポイントであった。史上類を見ない壮絶な一騎討ちは、荘厳なまでの美しさで見事に完結し、明け5歳になったテンポイントの充実ぶりは、凄まじいものであった。しかし、最強馬として挑む海外遠征前に、日本のファンの為にもと日本最後のレースでの楽勝と思わせた瞬間であった。懸命の関係者の手当ての甲斐なくテンポイントは、静かにターフを去った。
次世代の最強馬シンボリルドルフの故障、等過去当時日本最強馬の挫折が続いたのであるが、上手くスタート出来たにしても、おそらく勝てなかっただろうとも考える。
1999年、エルコンドルパサーがフランスに渡った。戦績は4戦2勝、2着2回というもので、その中にはGIのサンクルー大賞勝ち、凱旋門賞2着が含まれている。この年、エルコンドルパサーは日本のレースに一度も出走しなかったにもかかわらず、年度代表馬に選出された。欧州でのGI制覇に加え、凱旋門賞で好勝負したという事実が、日本馬をどれだけ高く評価されたかの証左といえるだろう。
そして今こそは、実力的にも手の届く処にまで、来たと実感する。

ディープインパクトを見るに、脚質こそ違えれど、鹿毛で小柄でスピード、スタミナを兼ね備えたイタリアが世界に誇る(私が思う、史上最強馬・牡・鹿毛・英国産 1952-1972)ちびっこ・リボーがだぶる。世に多くの名馬を送り、彼を創り出した、天才と呼ばれたイタリアの馬産家フェデリコ・テシオ(1855~1967)のもう一頭の傑作馬、ネアルコ(14戦無敗馬)と異なり、調教では助手を振り落とし、レースでは騎手のことは一切聞かずに我が道を行く。とても意志の強い馬だが、彼の意見を尊重すれば素晴らしい結果を出してくれるのであったが、その様に気性が悪くその遺伝子を伝える事から、凱旋門賞等の多くの活躍馬を出したが、ネアルコほどの繁栄はしていないのである。日本で供用された彼の直仔マロットからは、4歳時(現年齢方では、3歳)に菊花賞、有馬記念を勝ったイシノヒカル、同じくロムルスからは中京3歳ステークス勝ちのランドジャガーがいる。
雨の降る中で行われた1956年の弟35回凱旋門賞(仏GI)。
このレースでは、1頭の鹿毛馬が、観衆の注目を一身に集めていた。大柄な馬たちに混じった子馬のように小さな、その馬の名はリボーといい、これが引退レース。
そして、この華奢な馬が前人未踏のある偉大な記録を達成しようとしてた為、この偉業見たさに、多くの人が詰め掛けたのである。
15戦全勝、勝ちは殆ど楽勝で迎えたこのレース。勝てば、タンティエーム以来、史上5頭目の凱旋門賞2連覇となり、未だ無敗での連覇達成記録はなかった。
こうして未だ無敗で迎えた2度目の凱旋門賞。これがリボーにとっての引退レース。
斥量60kg、圧倒的な一番人気にも当馬はおじけることなく、ただ当たり前に事が過ぎようとしていた。レースはやはり、リボーが愛ダービー馬タルゴにの6馬身差を付け圧勝。
この着差はシーバード(1963~1972)と並ぶ凱旋門史上最大着差でもある。
(公式記録では6馬身差となってるが、実際には8馬身~9馬身はあったとも言われている。)通算競走成績、16戦全勝、リボーはこの日、伝説となった。
だが最も驚くのは、このレースでリボーは最後まで馬なりだったという事実である。「ちびっこ」と呼ばれた鹿毛の小さなその馬は、結局生涯負けることがなかった。
その事からも、リボーより50年になる今年のディープインパクトは何か巡りあわせの様な気がするのである。そして伝説となれ。

当日の輸送は
日本では通常、早朝に輸送し、競馬場内にある馬房で装鞍(そうあん)を待つが、フランスでは直接、装鞍所に入ってパドックへ向かう。「レース当日はどれぐらい道が混雑するか想像できないが、あまり早く行っても仕方がない。2時間から1時間半前に着きたいところ」と池江泰郎師。ここまで順調に調整してきただけに、レース当日に輸送でテンションがあがるようなミスは避けなければならない。「いかにスムーズに輸送できるか、準備していきたい」。
「ロンシャンの馬場は芝が生え揃って、クッションの利いたいい状態でした。雨が降って馬場が悪くなっても、ディープなら克服してくれると信じている」とトレーナーは絶対の信頼を寄せている。ロンシャンでは、レース当日の後半、秋シーズンとして初めて馬場を全面開放。仮柵で保護されていた約15メートルの“グリーンベルト”が登場する。今年は少頭数が確実で、ディープが外目からレースを進めても、グリーンベルトの恩恵に浴することができるはずだ。


出走予定馬 馬番・ゼッケン番号、( )は枠番・ゲート番                      
1、(2)ディープインパクト(Deep Impact) 牡4 日 日 59.5 武   豊 池江 泰郎 (10、1、0、0)                

3、(6)シロッコ (Shirocco)牡5 独 仏 59.5 C.スミヨン A.ファーブル (7、1、3、1)              

2、(1)ハリケーンラン(Hurricane Run) 牡4 愛 仏 59.5 K.ファロン A.ファーブル (8、3、0、0)            

4、(5)プライド(Pride) 牝6 仏 仏 58.0 C.ルメール A.ドゥロワイユデュプレ (7、4、4、8)       

8、(3)ベストネーム(Best Name) 牡3 英 仏 56.0 O.ペリエ R.コレ (2、2、0、1)              

5、(4)レールリンク(Rail Link) 牡3 英 仏 56.0 S.パスキエ A.ファーブル (4、1、0、1)

6、(8)シックスティーズアイコン(Sixties Icon) 牡3 英 英 56.0 L.デットーリ J.ノセダ (3、0、1、2)

7、(7)アイリッシュウェルズ(Irish Wells) 牡3 仏 仏 56.0 D.ブフ F.ロー (3、1、3、1)

現地時間10月1日に仏・ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(仏G1)に出走を予定していた今年の英ダービー馬サーパーシー Sir Percy(牡3、英・M.トレゴニング厩舎)が、調教中に肩の筋肉を痛めた為、同レースを回避することが分かった。
サーパーシーは、父Mark of Esteem、母Percy's Lass(その父Blakeney)という血統の英国産馬。05年5月のデビュー戦からデューハーストS(英G1)まで無傷の4連勝を達成。英2000ギニー(英G1)はジョージワシントン George Washingtonの2着に敗れたが、続く英ダービー(英G1)を大接戦の末に制し、その後は凱旋門賞に向けて調整が進められていた。通算成績6戦5勝(G1・2勝)。

日本調教馬の過去、凱旋門賞成績
開催回 年度 馬名 着順 騎手 調教師
第48回 1969年 スピードシンボリ 10着 野平 祐二 野平 省三
第51回 1972年 メジロムサシ 18着 野平 祐二 大久保末吉
第65回 1986年 シリウスシンボリ※ 14着 M.フィリッペロン 二本柳俊夫
第78回 1999年 エルコンドルパサー 2着 蛯名 正義 二ノ宮敬宇
第81回 2002年 マンハッタンカフェ 13着 蛯名 正義 小島   太
第83回 2004年 タップダンスシチー 17着 佐藤 哲三 佐々木晶三
※=フランス調教馬


凱旋門賞が開催されるロンシャン競馬場は、
特別なコースで、スタート後すぐに上り坂、そのあと下り坂で、いかに上手く下るかであり、下りにまかして走れば、直線での足が止まりかねない為、そこでの位置取りが大事です。
ヨーロッパ競馬の道悪は想像を絶する。ここ10年の凱旋門賞で最も速い決着は97年パントルセレブルの2分24秒6(良)。最も遅いのが99年モンジュー(エルコンドルパサーが1/2馬身差2着)の2分38秒5(不良)で、その差13秒9。85日本ダービー馬シリウスシンボリが86年春に同じロンシャン芝2400メートルのGIIIエドヴィル賞に出走(6頭立て5着)した時は極悪馬場でスローペースの影響もあり、2分57秒6(優勝馬ベイビーターク)と2ハロン以上長い距離と勘違いしかねない遅い決着となった。
ジャパンCを例に取ると、日本はコースがよく整備されていることもあって不良は1度もなく、昨年英国のアルカセットがマークしたレコード2分22秒1(良)に対し、最も遅いタイムでも85年シンボリルドルフの2分28秒8(重)と差は6秒7でしかない。フランスの競馬場はヨーロッパの中では整備されている方だが、簡単にいえば路盤が粘土質のため、雨が降ると非常に重くなる。
ディープインパクトは、重でも克服はしてくれるだろうが、何といっても最後の切れ味勝負の馬であり、出来れば、スピード競馬に持ち込みたい。
又、ロンシャンは直線が長い割には前が残る競馬場でもある。
秋のロンシャンでは、日本同様に仮柵を外して凱旋門開催を迎えるので、どうしてもインが強くなりがちであり、スローで団子の展開となった場合にはインを取れる先行馬に味方する。一方で重くなったら想像以上に、先行馬が有利になる。そして、前記しました様に、下り坂とフォルスストレートのコンボは、差し馬にとって仕掛けのタイミングを容易ならざるものとなり、人馬共に我慢が要求される。
ステップレースでのニエル賞では、直線Youmzain(ユームゼイン)が追いんだが、ゴール前では、脚が止まりRail Link(レイルリンク)の半馬身差の2着となり、フォア賞でも、あのキングジョージでハーツクライを抜かせなかったHurricane Run(ハリケーンラン)が、やはりゴール前では、脚色が劣り始めShirocco(シロッコ)のクビ差2着となった様に、仕掛けが、早い又は、同じでも前の馬が有利な展開になっているが、逆に仕掛けが遅くなれば、Rail Link(レイルリンク)がラスト3Fは34.6で、長くいい脚を使えることを証明した様に届かないおそれがある。
その事から、ディープインパクトが、ラスト3Fを33秒代でくるであろと思うが、仮に、ロンシャン競馬場の馬場で難しいと考えれば、おそらく34秒前後になると推定し、最大の武器でもある、他馬に比べ驚異的に長くいい脚を使える強みを発揮するタイミングとしては、小頭数の利を活かせる為、特に大事なポイントとして、直線では、馬なりで先頭に近い位置からロングスパートをかけ、なるべくならば、並ぶ事なく抜き去るのが、(ディープインパクトの何時ものパターンなのですが、有馬記念の様な展開では、この相手では勝てないおそれがある)より効果的とも思えます。
ただ、希望的観測から申せば、常識を覆す処がおおいにある馬でもある事から、案外楽勝って事も信じたいものです。
10月1日は、幸い晴れの模様であり、ハリケーンラン、シロッコ、とのレベルの差は、正直、解らないが、充分差し切れると考える。

キングジョージⅥ&クィーンエリザベスDSが残した課題

2006-07-31 22:31:40 | 世界の競馬
ハーツクライのキングジョージⅥ&クィーンエリザベスDS(6頭、4枠、芝2400)への出走結果3着は、残念な結果ではありました。
又、今回のレース評価が本国で低い理由としましては、一概にはいえないのですが、最近10年間での同レース良馬場条件でのタイムでは下から2番目であり、その他の歴代のレースは全て2分30秒を切っている処から、そして着差が接近している事も今回のレースでの勝ち馬の評価が上がらず全般的にも低かったものと考えられます。
肝心のハーツクライの敗因としましては、独断で勝手な考えを申しますと、第一には、超一流馬を相手にするAwayでの国際G1レースに挑むには、キングジョージⅥ&クィーンエリザベスDSでの過去の調教地別成績からも、英国35勝、フランス9勝、アイルランド9勝、イタリア1勝、の様な有様で、ドーバー海峡を越えるフランス馬にしましても僅か9勝止まりであり、今回の一着馬のハリケーンランはその9勝の勝ち馬の一頭になりましたが、それ等ヨーロッパからも遠い極東の日本からの輸送を考慮にした上で、彼のレース間隔が4ヶ月と開き調整が上手く行かなかった事から、調教師のコメントにもありました様に、「ベスト・コンディションではなく、グッド・コンディション」に止めていた事からも,彼の調子がベストでは無かった事がより大きくAwayに影響したものと想像ができ、同じくベストではない二着馬のエレクトロキューショニストにおいては、前走のレース、プリンスオブウェールズS(2000m芝)でアスコット競馬場を経験している事からも、調整のくるいは仕方がなかったのかもしれないのですが、今少し工夫が足りなかった様に思われます。
この事は、ディープインパクトの凱旋門賞にも言える事で、このレースでの過去の調教地別成績はフランス61勝、英国11勝、イタリア6勝、アイルランド5勝、旧西ドイツ1勝とヨーロッパ調教馬が全体を占めており、ヨーロッパ調教馬以外の成績では、77年バルメリノ(ニュージーランド)、99年エルコンドルパサーの二着が最高で、このハンデイを克服する事が過去の偉大な名馬に肩を並べる事でもあり、ディープには史上初の快挙もかかっていると言えるでしょう。
第二に、競馬場が彼には不向きであったのか、アスコット競馬場の2400mのコースからの特徴でもある、2つの鋭角コーナーのカーブにかかる際にスピードを落とさず回る事から、手前を2~3度替えていた様にも見え、それは、おそらく前脚が外に向く癖の影響なのかハーツクライ一頭が、日本の競馬場では見られなかった、バランスを崩し、スムースさをかいた走りからも窺える様でした。
第三には、アスコット競馬場の2400mのスウィンリー・コース(Swinley Course)は、スタート地点からスウィンリー・ボトム(Swinley Bottom)まで下り、そこから1マイルは上りが続くタフなコースからも、今回のロングスパートが致し方なかったものなのか、その事が彼への負担を厳しくさせた要因の一つにも考えられ、彼の賢さから出た直線での失速を防ぐ意味から、手前を替えざざるおえない(疲れた脚から疲れの少ない脚に替える目的)状況が、物語っている様に思われました。
以上の事からも、今回の事で、世界的な名馬とはなれないまでも、一流馬である事は間違いのない事実ではありますが、レース後、陣営のJ・Cに雪辱とコメントがある様なのですが、ここで一つ言える事は、世界の先進競馬国関係者からの評価では、残念な事ではありますが、たとえJ・Cで、ハリケーンランを負かし、二連覇したとしても、キングジョージⅥ&クィーンエリザベスDSの一勝の価値には、おぼつか無い事実が存在する事であり、その事は、凱旋門賞でモンジューの二着にきたエルコンドルパサーの世界の評価に比べ、過去の凱旋門賞馬のトニービン、キャロルハウス、アーバンシー、エリシオ、モンジュー、をジャパンCで負かしたオグリキャップやレガシーワールド、ファビラスラフィン、スペシャルウィーク等の日本馬の高い評価が得られていない現実が、それ等の事を証明しているものであり、まず先にすべき事は、日本馬での、この様な不利な条件を打破し、勝つ事が世界に認めさせる必修条件と推察します。勿論勝つ事が出来れば、過去どの馬も成し得なかった事をした意味からも、その偉業に値する最も優れた名馬と評価をされ、競馬界ノミならず日本の馬産地におきましても、過去前例の無い良い効果と成り得るでしょう。

ディープインパクトよ「凱旋門賞」へ

2006-06-29 04:35:53 | 世界の競馬
ディープインパクトよ「Prix de I‘Arc do Triomphe」を取れ!私が知りえた、1971年の菊花賞、ニホンピロムーテーが勝った競馬から、今日のハーツクライそしてディープインパクトまでの日本競馬会所属の競走馬を考えますと、過去関西三強の一角、「四白流星の貴公子」タイテェム、気性難ではあるが切れ味の鋭いイシノヒカル、最初の競馬ブームの立役者・地方からの「怪物」ハイセイコー、そのライバルのステイヤー・タケホープ、日本競馬界最初のシード馬、ガキ大将のキタノカチドキ、根性の逃げ馬カブラヤオー、最強世代と言われた、「天馬」トウショウボーイ、そして関西の勇、杉本アナウンサーの実況で有名な「見てくれこの脚」の「悲運の名馬」テンポイント、遅咲きのステイヤー・グリーングラス、次の世代では、脅威の三冠馬ニジンスキーの持ち込み馬「超特急」マルゼンスキー、ここまでの日本を代表する競走馬では、世界一流の視野から見れば、格差はあるが日本国内的には発展期と考える。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、スピードシンボリ10着・メジロムサシ18着)

次に、4歳時では絶対的強さを誇り、シンザン以来待望の三冠馬(父内国産馬では唯一)トピオの底力を継いだミスターシービー、次代に同じく無敗の三冠馬「皇帝」シンボリルドルフ・・・ディープインパクトの出現までは、日本競馬史上最強と考えられた。
「白い稲妻」タマモクロス、日本のバブル期に、二回目の競馬ブームを起こした、平成の三強から前記タマモクロスの好敵手でもあり、地方笠松の勇「灰色の怪物」オグリキャップ、長距離の鬼であるスーパークリーク、繊細な大井の勇イナリワン、そしてアイネスフウジン、春の天皇賞連覇、三代続けての天皇賞制覇等、当時最強のステイヤー・メジロマックィーン、メジロライアン、次世代の二代目皇帝、そして「奇跡の復活」を果たしたトウカイテイオー、戸山流調教の快速の逃げ馬・ミホノブルボン、「淀の刺客・レコードブレイカー」ライスシャワー等の活躍があり、ここまでがトレーニング施設や規模の大きな馬産施設等の充実もあり、日本国内的安定期とする。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、シリウスシンボリ14着)

1990年の初頭から、超良血種牡馬の購入から日本国内産馬の能力が数段上がった様に思われる。何故なら、それぞれの馬のレベルが上がった中で均衡する事からも、なかなか抜きん出た馬の出現が困難になると同時に各レースの走破タイムが、格段に早くなっており、何より世界的大レースの日本馬の活躍が物語っている。
ウィニングチケット、ビワハヤヒデ、や三冠馬「シャドーロールの怪物」ナリタブライアン、並びにグラスワンダー、ジャパンカップで凱旋門賞馬のモンジューを寄せ付けず勝利したスペシャルウィーク、凱旋門賞に出走し日本馬最高位の半馬身差の2着にきたエルコンドルパサー、次の世代での七冠馬テイエムオペラオー、それにアグネスタキオン、ジャングルポケット、史上最高のレイティングに輝いたシーバードの血を受け継ぐ良血馬タニノギムレット、次にネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、世界レベルの血統の導入による世界的発展期と考えます。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、エルコンドルパサー2着・マンハッタンカフェ13着・タップダンスシチー17着)※但し、その他世界的G1レースに優勝、入賞を多く出す。

そして変則二冠馬で驚異のダービーレコードを樹立したキングカメハメハ、その時の2着馬でジャパンカップではアルカセットの日本レコードにタイム差なしの2着又、唯一ディープインパクトに脚質変更から本格化し黒星をつけ、勢いその次の世界G1レース、ドバイシーマクラシックでは、上がり33秒の破格の時計を出し、4馬身差で圧勝し、次走キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに勝利を狙うハーツクライの出現に至っており、勿論、ディープインパクトの能力も私が今まで見てきた多くの馬の常識をはるかに越えており、3角から最後尾に近い位置から、ほとんど馬なりの状態で上がり4角を回り直線に向くまでには先頭に近い位置まで進出し、直線を向いてからは、信じられない上がりのタイムで証明される様に他馬を圧倒するスピードで先頭に踊り出て、突き放す競馬は、とてつもない長く、切れる脚を計った様に使い、又その様に競馬をよく知っている事は、賢く且つ、身体能力、心肺能力が共に優れている事を毎度の如く実証しており、プラスこの馬独自の安定した走法も味方となっている事からも、今年の結果次第ではあるが、長年の夢でもある世界最高峰の伝統のレースである、凱旋門賞に勝利し、正に名の如く世界に「衝撃」をもたらし、世界に肩を並べる記念すべき年となる可能性が多いにあると考える。

よって、日本の至宝から世界の至宝となり、世界から種牡馬の墓場とまで言われた日本の競走馬生産(日本の馬の生産を護る事から、外国産馬の出走の規制又、日本馬の能力からのリスクを考え、海外挑戦が極端に少ない事等から、素晴らしい種牡馬を有していても、その子や種牡馬の世界的評価が困難になり、色んな意味からも海外からのオファーがなくなり、サラブレッドの血統が日本国外に流出する事がなくなる理由より)が世界の生産国へ恩返しをする意味からも、ディープインパクトを海外で供用させる事で、より広くの世界でこの素晴らしい血統を残したい思いがするのであるが。

前哨戦となる宝塚記念から
阪神競馬場は、午前中から雨が降り続き、馬場状態はやや重。過去10年で良馬場が4回しかない凱旋門賞に向けて、格好のリハーサルとなった。
6月25日=京都・G1・芝2200メートル・3歳上・出走13頭
ゲートは珍しく横並びでスタート。あとは後方で待機し、前半はゆっくりで、いつも通り3コーナーから動いた。勝つことを義務づけられた一戦で、日本の至宝が輝いた。3コーナーすぎの坂を下り終え、武豊騎手は残り700メートルで満たされたパワーを解き放つ。手綱を緩められたディープインパクトは、闘争心を一気に爆発させた。「走りたいというそぶりをしたので、ゴーサインを出した。「もういいよ」という感じで。直線は気持ちが良かったですね。また飛んでくれました」。武は10度目の至福の時間を過ごした。逃げたバランスオブゲームを直線半ばでとらえると、あとは引き離すだけ。後方の蹄(てい)音が遠ざかり、聞こえなくなったところが栄光のゴールだった。馬場の大外を駆け抜け、力でねじ伏せようとするインパクトを、8万人の歓呼の風が祝福した。
ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が前走に引き続き次元の違う、圧勝劇を披露した。2着に4馬身をつけ、通算戦績も11戦10勝2着1回となり、国際GI宝塚記念を勝って最速で獲得賞金10億円ホースとなったディープインパクトが、10月1日の凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、ロンシャン競馬場)に向けて大きく弾みをつけ、この秋、世界を震撼させる。2着にはナリタセンチュリー、3着にはバランスオブゲームが入った。それにしても宝塚記念当日は、これまで以上に落ち着き払っていた。「先生(池江郎調教師)がそういう調教をしてきた成果が出てますね。たくさんのサンデーサイレンス産駒を担当しましたが、なかでも精神面は強い。環境が変わってもタフだと思ってます」と信頼は揺るぎない。ディープインパクトの評判はフランスにも届き、現地からも宝塚記念に取材に来ており、レース終了後には、米、仏のメディアも余裕で試走を終えたなどと伝えている。
渡仏日程や受け入れ厩舎なども詰めの段階に入っており、いよいよ本格的に動き出す。

ここで、凱旋門賞に出走予定の世界の強豪を見る。
ディープインパクトにとって最大のライバルと目される昨年の凱旋門賞馬ハリケーンラン(牡4、仏)「今年はタタソールズGC(G1)1着、サンクルー大賞典2着、通算9戦7勝2着2回」、のK・ファロン騎手(41)は、対決を楽しみにしている。01~02年には、短期免許を取得して日本で騎乗した経験もある。インパクトの宝塚記念圧勝を受けて「(インパクトが)凱旋門賞に来ることは春から聞いていた。待っている」と闘志を燃やしている。
IFHA(国際競馬統括機関連盟)が決めるワールドリーディングホースの世界1位は現在、北米最高峰の芝のレース・ブリーダーズCターフの昨年の覇者でレーティング125のシロッコ(牡5、仏)「今年はジョッキークラブS(G2)1着、コロネーションC(G1)1着通算5戦3勝3着1回4着1回」、主戦のC・スミヨン騎手(25)は、凱旋門賞でのディープインパクトとの対戦を心待ちにしている。「日本馬が年々強くなっているが、その中でも飛び抜けた存在。迎え撃つよりも挑戦する気持ち。(宝塚記念を)負けてから来てほしくなかったので、勝って良かった」。今季は英重賞2連勝のシロッコは、凱旋門賞の前にキングジョージ6世&クイーンエリザベスDSでハーツクライと対戦する。
この2頭は凱旋門賞最多6勝のA・ファーブル調教師の管理馬だけに特に怖い。だが、それ以上に同じ日本のハーツクライの方が強力かもしれない。先にも書きました様に、初の海外レースとなったGIドバイシーマクラシックを圧勝。心身とも一段と成長し、充実期を迎えている印象だ。又シーズンは始まったばかりで3歳の勢力図は不明だが、ディープにとっては1歳若い世代のトップクラスも要注意だ。
短期免許を13年連続で取得し親日家として知られるO・ペリエ騎手(33)は、まるで自分のことのようにディープインパクトの宝塚記念の快勝を喜んだ。「素晴らしいことだ。ヨーロッパのホースマンにどれだけ強いかよく聞かれるが、日欧で乗ってきて、これほどの馬は見たことがないと伝えている。凱旋門賞で、それが証明できるのでは。日本に世話になってきたし、できることがあれば協力したい。無事にゲートインしてほしい」。96~98年の凱旋門賞3連覇を達成し、日本馬の実力を最も知る男はインパクトの世界制覇を確信している。
(以上、関係者のコメントは日刊スポーツ紙を参照)
8月9日現在、先の7月29日でのキングジョージⅥ&クィーンエリザベスDS出走した、ハリケーンランは一着、ドバイワールドC優勝馬、エレクトロキューショニストは二着となっています。

ロンシャン競馬場
フランス共和国、イル・ド・フランス地域(Île-de-France)、パリ市(Paris)。パリ西のブーローニュの森 にあります。4~7月の春開催と、9~10月の秋開催があり、欧州最高峰のレースである凱旋門賞が行われる10月 の第1日曜日には世界中から競馬ファンが集まります。  
右回りの芝コース。大回りは1周2750m、中回りは1周2500m、小回りは1周2150m。新コース は1400m、直線コースは1000m。幅55m。直線は第1ゴール板まで533m、第2ゴール板まで650m。競走距離は1000m~4000mで、46箇所の発走地点があります。  
凱旋門賞の行われる2400mのコースは、第1コーナーと第2コーナーの外にあるポケットからスタートします。スタート後400mは、ほぼ平坦。400m~700mまでは2.4%の上り勾配。1000m地点(第3コーナー)までさらに上り(頂上の高低差は約10m)、第3コーナーから1300mまでは3%の下り勾配。その後、1520m地点まではさらに下り、そこからゴール板まではほぼ平坦となります。

凱旋門賞の年齢別勝利数は3歳52勝、4歳以上32勝と3歳馬が断然強い。負担重量の差が大きいのが理由のひとつだ。現在は3歳牡56キロ、4歳以上59.5キロ(牝馬各1.5キロ減)と、同時期の日本が2キロ差なのに対し、3.5キロもある。

また、インパクトが目指す凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン競馬場)日本での放映は、NHKで生中継される予定となった。放送時間などは決まっていない。

ある意味、日本のサッカーW杯での優勝、以上の歴史的瞬間を見る事になるかもしれない事からも、競馬に興味のない方でも見られる事を是非お勧め致します。

皐月賞

2006-04-17 11:14:18 | 世界の競馬
現在は競馬をあまりしてないんですが 好き勝ってに書かせてもらいました。以前の皐月賞は仕上がり早い馬、ダービーは運と言うか 一コーナーを回る時点で先頭から十番手以内の位置でないと届かないなんて言われてました。ちなみに菊花賞は実力馬と言った記憶に思います。以上の事から混戦皐月賞は比較的に使い込まれている中で勝てないまでも着をひろっている馬に勝たれている感が強く 今回は 1.2.5着の馬が結果論では当てはまる様です。しかし経験から思いますに クラッシクはどうしても思い入れの馬がいるため客観的に見られないのが現実でしたね。さて、ダービーになるとマルカシェンクの様な二歳戦線の実力馬が出走してきた場合ますます面白い競馬になると思い今から楽しみです。独断的な予想では ローテーション・競馬場からはアドマイヤムーン、馬場が良でもいいが少し渋ればフサイチジャンク、ただこの馬は大物感がしますね三冠ではダービーが一番向いている感がしますよね。メイショウサムソンは今回位置取りよく強い内容ですがダービーの様な直線が長い仕掛けの難しい場合長くいい足が使えるか疑問がありますが距離的には十分こなせると考えますが むしろ古馬になって強くなると思ってました。ドリームパスポートはキレる脚と安定性はあるがトニービンからの距離頼みと展開次第 又この馬を負かしたマルカシェンクは仕上がり早いとは言えぶっつけ本番では休養明け初コース 超オープンペースのレースでは割り引かざるおえないのではないでしょうか。でも一番応援したい底の見せてない好きな馬です。好きな様に書きましたが 思い入れの馬が出走した場合はご祝儀のつもりで賭けた方が何度も言う様ですが 無難ですね。日本の競馬もやっと世界レベルに追いつき追い越そうとなってきた現状なので未来の凱旋門賞を目指す若馬を応援しよう。