ディープインパクトよ「Prix de I‘Arc do Triomphe」を取れ!私が知りえた、1971年の菊花賞、ニホンピロムーテーが勝った競馬から、今日のハーツクライそしてディープインパクトまでの日本競馬会所属の競走馬を考えますと、過去関西三強の一角、「四白流星の貴公子」タイテェム、気性難ではあるが切れ味の鋭いイシノヒカル、最初の競馬ブームの立役者・地方からの「怪物」ハイセイコー、そのライバルのステイヤー・タケホープ、日本競馬界最初のシード馬、ガキ大将のキタノカチドキ、根性の逃げ馬カブラヤオー、最強世代と言われた、「天馬」トウショウボーイ、そして関西の勇、杉本アナウンサーの実況で有名な「見てくれこの脚」の「悲運の名馬」テンポイント、遅咲きのステイヤー・グリーングラス、次の世代では、脅威の三冠馬ニジンスキーの持ち込み馬「超特急」マルゼンスキー、ここまでの日本を代表する競走馬では、世界一流の視野から見れば、格差はあるが日本国内的には発展期と考える。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、スピードシンボリ10着・メジロムサシ18着)
次に、4歳時では絶対的強さを誇り、シンザン以来待望の三冠馬(父内国産馬では唯一)トピオの底力を継いだミスターシービー、次代に同じく無敗の三冠馬「皇帝」シンボリルドルフ・・・ディープインパクトの出現までは、日本競馬史上最強と考えられた。
「白い稲妻」タマモクロス、日本のバブル期に、二回目の競馬ブームを起こした、平成の三強から前記タマモクロスの好敵手でもあり、地方笠松の勇「灰色の怪物」オグリキャップ、長距離の鬼であるスーパークリーク、繊細な大井の勇イナリワン、そしてアイネスフウジン、春の天皇賞連覇、三代続けての天皇賞制覇等、当時最強のステイヤー・メジロマックィーン、メジロライアン、次世代の二代目皇帝、そして「奇跡の復活」を果たしたトウカイテイオー、戸山流調教の快速の逃げ馬・ミホノブルボン、「淀の刺客・レコードブレイカー」ライスシャワー等の活躍があり、ここまでがトレーニング施設や規模の大きな馬産施設等の充実もあり、日本国内的安定期とする。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、シリウスシンボリ14着)
1990年の初頭から、超良血種牡馬の購入から日本国内産馬の能力が数段上がった様に思われる。何故なら、それぞれの馬のレベルが上がった中で均衡する事からも、なかなか抜きん出た馬の出現が困難になると同時に各レースの走破タイムが、格段に早くなっており、何より世界的大レースの日本馬の活躍が物語っている。
ウィニングチケット、ビワハヤヒデ、や三冠馬「シャドーロールの怪物」ナリタブライアン、並びにグラスワンダー、ジャパンカップで凱旋門賞馬のモンジューを寄せ付けず勝利したスペシャルウィーク、凱旋門賞に出走し日本馬最高位の半馬身差の2着にきたエルコンドルパサー、次の世代での七冠馬テイエムオペラオー、それにアグネスタキオン、ジャングルポケット、史上最高のレイティングに輝いたシーバードの血を受け継ぐ良血馬タニノギムレット、次にネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、世界レベルの血統の導入による世界的発展期と考えます。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、エルコンドルパサー2着・マンハッタンカフェ13着・タップダンスシチー17着)※但し、その他世界的G1レースに優勝、入賞を多く出す。
そして変則二冠馬で驚異のダービーレコードを樹立したキングカメハメハ、その時の2着馬でジャパンカップではアルカセットの日本レコードにタイム差なしの2着又、唯一ディープインパクトに脚質変更から本格化し黒星をつけ、勢いその次の世界G1レース、ドバイシーマクラシックでは、上がり33秒の破格の時計を出し、4馬身差で圧勝し、次走キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに勝利を狙うハーツクライの出現に至っており、勿論、ディープインパクトの能力も私が今まで見てきた多くの馬の常識をはるかに越えており、3角から最後尾に近い位置から、ほとんど馬なりの状態で上がり4角を回り直線に向くまでには先頭に近い位置まで進出し、直線を向いてからは、信じられない上がりのタイムで証明される様に他馬を圧倒するスピードで先頭に踊り出て、突き放す競馬は、とてつもない長く、切れる脚を計った様に使い、又その様に競馬をよく知っている事は、賢く且つ、身体能力、心肺能力が共に優れている事を毎度の如く実証しており、プラスこの馬独自の安定した走法も味方となっている事からも、今年の結果次第ではあるが、長年の夢でもある世界最高峰の伝統のレースである、凱旋門賞に勝利し、正に名の如く世界に「衝撃」をもたらし、世界に肩を並べる記念すべき年となる可能性が多いにあると考える。
よって、日本の至宝から世界の至宝となり、世界から種牡馬の墓場とまで言われた日本の競走馬生産(日本の馬の生産を護る事から、外国産馬の出走の規制又、日本馬の能力からのリスクを考え、海外挑戦が極端に少ない事等から、素晴らしい種牡馬を有していても、その子や種牡馬の世界的評価が困難になり、色んな意味からも海外からのオファーがなくなり、サラブレッドの血統が日本国外に流出する事がなくなる理由より)が世界の生産国へ恩返しをする意味からも、ディープインパクトを海外で供用させる事で、より広くの世界でこの素晴らしい血統を残したい思いがするのであるが。
前哨戦となる宝塚記念から
阪神競馬場は、午前中から雨が降り続き、馬場状態はやや重。過去10年で良馬場が4回しかない凱旋門賞に向けて、格好のリハーサルとなった。
6月25日=京都・G1・芝2200メートル・3歳上・出走13頭
ゲートは珍しく横並びでスタート。あとは後方で待機し、前半はゆっくりで、いつも通り3コーナーから動いた。勝つことを義務づけられた一戦で、日本の至宝が輝いた。3コーナーすぎの坂を下り終え、武豊騎手は残り700メートルで満たされたパワーを解き放つ。手綱を緩められたディープインパクトは、闘争心を一気に爆発させた。「走りたいというそぶりをしたので、ゴーサインを出した。「もういいよ」という感じで。直線は気持ちが良かったですね。また飛んでくれました」。武は10度目の至福の時間を過ごした。逃げたバランスオブゲームを直線半ばでとらえると、あとは引き離すだけ。後方の蹄(てい)音が遠ざかり、聞こえなくなったところが栄光のゴールだった。馬場の大外を駆け抜け、力でねじ伏せようとするインパクトを、8万人の歓呼の風が祝福した。
ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が前走に引き続き次元の違う、圧勝劇を披露した。2着に4馬身をつけ、通算戦績も11戦10勝2着1回となり、国際GI宝塚記念を勝って最速で獲得賞金10億円ホースとなったディープインパクトが、10月1日の凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、ロンシャン競馬場)に向けて大きく弾みをつけ、この秋、世界を震撼させる。2着にはナリタセンチュリー、3着にはバランスオブゲームが入った。それにしても宝塚記念当日は、これまで以上に落ち着き払っていた。「先生(池江郎調教師)がそういう調教をしてきた成果が出てますね。たくさんのサンデーサイレンス産駒を担当しましたが、なかでも精神面は強い。環境が変わってもタフだと思ってます」と信頼は揺るぎない。ディープインパクトの評判はフランスにも届き、現地からも宝塚記念に取材に来ており、レース終了後には、米、仏のメディアも余裕で試走を終えたなどと伝えている。
渡仏日程や受け入れ厩舎なども詰めの段階に入っており、いよいよ本格的に動き出す。
ここで、凱旋門賞に出走予定の世界の強豪を見る。
ディープインパクトにとって最大のライバルと目される昨年の凱旋門賞馬ハリケーンラン(牡4、仏)「今年はタタソールズGC(G1)1着、サンクルー大賞典2着、通算9戦7勝2着2回」、のK・ファロン騎手(41)は、対決を楽しみにしている。01~02年には、短期免許を取得して日本で騎乗した経験もある。インパクトの宝塚記念圧勝を受けて「(インパクトが)凱旋門賞に来ることは春から聞いていた。待っている」と闘志を燃やしている。
IFHA(国際競馬統括機関連盟)が決めるワールドリーディングホースの世界1位は現在、北米最高峰の芝のレース・ブリーダーズCターフの昨年の覇者でレーティング125のシロッコ(牡5、仏)「今年はジョッキークラブS(G2)1着、コロネーションC(G1)1着通算5戦3勝3着1回4着1回」、主戦のC・スミヨン騎手(25)は、凱旋門賞でのディープインパクトとの対戦を心待ちにしている。「日本馬が年々強くなっているが、その中でも飛び抜けた存在。迎え撃つよりも挑戦する気持ち。(宝塚記念を)負けてから来てほしくなかったので、勝って良かった」。今季は英重賞2連勝のシロッコは、凱旋門賞の前にキングジョージ6世&クイーンエリザベスDSでハーツクライと対戦する。
この2頭は凱旋門賞最多6勝のA・ファーブル調教師の管理馬だけに特に怖い。だが、それ以上に同じ日本のハーツクライの方が強力かもしれない。先にも書きました様に、初の海外レースとなったGIドバイシーマクラシックを圧勝。心身とも一段と成長し、充実期を迎えている印象だ。又シーズンは始まったばかりで3歳の勢力図は不明だが、ディープにとっては1歳若い世代のトップクラスも要注意だ。
短期免許を13年連続で取得し親日家として知られるO・ペリエ騎手(33)は、まるで自分のことのようにディープインパクトの宝塚記念の快勝を喜んだ。「素晴らしいことだ。ヨーロッパのホースマンにどれだけ強いかよく聞かれるが、日欧で乗ってきて、これほどの馬は見たことがないと伝えている。凱旋門賞で、それが証明できるのでは。日本に世話になってきたし、できることがあれば協力したい。無事にゲートインしてほしい」。96~98年の凱旋門賞3連覇を達成し、日本馬の実力を最も知る男はインパクトの世界制覇を確信している。
(以上、関係者のコメントは日刊スポーツ紙を参照)
8月9日現在、先の7月29日でのキングジョージⅥ&クィーンエリザベスDS出走した、ハリケーンランは一着、ドバイワールドC優勝馬、エレクトロキューショニストは二着となっています。
ロンシャン競馬場
フランス共和国、イル・ド・フランス地域(Île-de-France)、パリ市(Paris)。パリ西のブーローニュの森 にあります。4~7月の春開催と、9~10月の秋開催があり、欧州最高峰のレースである凱旋門賞が行われる10月 の第1日曜日には世界中から競馬ファンが集まります。
右回りの芝コース。大回りは1周2750m、中回りは1周2500m、小回りは1周2150m。新コース は1400m、直線コースは1000m。幅55m。直線は第1ゴール板まで533m、第2ゴール板まで650m。競走距離は1000m~4000mで、46箇所の発走地点があります。
凱旋門賞の行われる2400mのコースは、第1コーナーと第2コーナーの外にあるポケットからスタートします。スタート後400mは、ほぼ平坦。400m~700mまでは2.4%の上り勾配。1000m地点(第3コーナー)までさらに上り(頂上の高低差は約10m)、第3コーナーから1300mまでは3%の下り勾配。その後、1520m地点まではさらに下り、そこからゴール板まではほぼ平坦となります。
凱旋門賞の年齢別勝利数は3歳52勝、4歳以上32勝と3歳馬が断然強い。負担重量の差が大きいのが理由のひとつだ。現在は3歳牡56キロ、4歳以上59.5キロ(牝馬各1.5キロ減)と、同時期の日本が2キロ差なのに対し、3.5キロもある。
また、インパクトが目指す凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン競馬場)日本での放映は、NHKで生中継される予定となった。放送時間などは決まっていない。
ある意味、日本のサッカーW杯での優勝、以上の歴史的瞬間を見る事になるかもしれない事からも、競馬に興味のない方でも見られる事を是非お勧め致します。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、スピードシンボリ10着・メジロムサシ18着)
次に、4歳時では絶対的強さを誇り、シンザン以来待望の三冠馬(父内国産馬では唯一)トピオの底力を継いだミスターシービー、次代に同じく無敗の三冠馬「皇帝」シンボリルドルフ・・・ディープインパクトの出現までは、日本競馬史上最強と考えられた。
「白い稲妻」タマモクロス、日本のバブル期に、二回目の競馬ブームを起こした、平成の三強から前記タマモクロスの好敵手でもあり、地方笠松の勇「灰色の怪物」オグリキャップ、長距離の鬼であるスーパークリーク、繊細な大井の勇イナリワン、そしてアイネスフウジン、春の天皇賞連覇、三代続けての天皇賞制覇等、当時最強のステイヤー・メジロマックィーン、メジロライアン、次世代の二代目皇帝、そして「奇跡の復活」を果たしたトウカイテイオー、戸山流調教の快速の逃げ馬・ミホノブルボン、「淀の刺客・レコードブレイカー」ライスシャワー等の活躍があり、ここまでがトレーニング施設や規模の大きな馬産施設等の充実もあり、日本国内的安定期とする。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、シリウスシンボリ14着)
1990年の初頭から、超良血種牡馬の購入から日本国内産馬の能力が数段上がった様に思われる。何故なら、それぞれの馬のレベルが上がった中で均衡する事からも、なかなか抜きん出た馬の出現が困難になると同時に各レースの走破タイムが、格段に早くなっており、何より世界的大レースの日本馬の活躍が物語っている。
ウィニングチケット、ビワハヤヒデ、や三冠馬「シャドーロールの怪物」ナリタブライアン、並びにグラスワンダー、ジャパンカップで凱旋門賞馬のモンジューを寄せ付けず勝利したスペシャルウィーク、凱旋門賞に出走し日本馬最高位の半馬身差の2着にきたエルコンドルパサー、次の世代での七冠馬テイエムオペラオー、それにアグネスタキオン、ジャングルポケット、史上最高のレイティングに輝いたシーバードの血を受け継ぐ良血馬タニノギムレット、次にネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、世界レベルの血統の導入による世界的発展期と考えます。
(凱旋門賞に挑戦した日本馬の成績、エルコンドルパサー2着・マンハッタンカフェ13着・タップダンスシチー17着)※但し、その他世界的G1レースに優勝、入賞を多く出す。
そして変則二冠馬で驚異のダービーレコードを樹立したキングカメハメハ、その時の2着馬でジャパンカップではアルカセットの日本レコードにタイム差なしの2着又、唯一ディープインパクトに脚質変更から本格化し黒星をつけ、勢いその次の世界G1レース、ドバイシーマクラシックでは、上がり33秒の破格の時計を出し、4馬身差で圧勝し、次走キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに勝利を狙うハーツクライの出現に至っており、勿論、ディープインパクトの能力も私が今まで見てきた多くの馬の常識をはるかに越えており、3角から最後尾に近い位置から、ほとんど馬なりの状態で上がり4角を回り直線に向くまでには先頭に近い位置まで進出し、直線を向いてからは、信じられない上がりのタイムで証明される様に他馬を圧倒するスピードで先頭に踊り出て、突き放す競馬は、とてつもない長く、切れる脚を計った様に使い、又その様に競馬をよく知っている事は、賢く且つ、身体能力、心肺能力が共に優れている事を毎度の如く実証しており、プラスこの馬独自の安定した走法も味方となっている事からも、今年の結果次第ではあるが、長年の夢でもある世界最高峰の伝統のレースである、凱旋門賞に勝利し、正に名の如く世界に「衝撃」をもたらし、世界に肩を並べる記念すべき年となる可能性が多いにあると考える。
よって、日本の至宝から世界の至宝となり、世界から種牡馬の墓場とまで言われた日本の競走馬生産(日本の馬の生産を護る事から、外国産馬の出走の規制又、日本馬の能力からのリスクを考え、海外挑戦が極端に少ない事等から、素晴らしい種牡馬を有していても、その子や種牡馬の世界的評価が困難になり、色んな意味からも海外からのオファーがなくなり、サラブレッドの血統が日本国外に流出する事がなくなる理由より)が世界の生産国へ恩返しをする意味からも、ディープインパクトを海外で供用させる事で、より広くの世界でこの素晴らしい血統を残したい思いがするのであるが。
前哨戦となる宝塚記念から
阪神競馬場は、午前中から雨が降り続き、馬場状態はやや重。過去10年で良馬場が4回しかない凱旋門賞に向けて、格好のリハーサルとなった。
6月25日=京都・G1・芝2200メートル・3歳上・出走13頭
ゲートは珍しく横並びでスタート。あとは後方で待機し、前半はゆっくりで、いつも通り3コーナーから動いた。勝つことを義務づけられた一戦で、日本の至宝が輝いた。3コーナーすぎの坂を下り終え、武豊騎手は残り700メートルで満たされたパワーを解き放つ。手綱を緩められたディープインパクトは、闘争心を一気に爆発させた。「走りたいというそぶりをしたので、ゴーサインを出した。「もういいよ」という感じで。直線は気持ちが良かったですね。また飛んでくれました」。武は10度目の至福の時間を過ごした。逃げたバランスオブゲームを直線半ばでとらえると、あとは引き離すだけ。後方の蹄(てい)音が遠ざかり、聞こえなくなったところが栄光のゴールだった。馬場の大外を駆け抜け、力でねじ伏せようとするインパクトを、8万人の歓呼の風が祝福した。
ディープインパクト(牡4、栗東・池江泰郎)が前走に引き続き次元の違う、圧勝劇を披露した。2着に4馬身をつけ、通算戦績も11戦10勝2着1回となり、国際GI宝塚記念を勝って最速で獲得賞金10億円ホースとなったディープインパクトが、10月1日の凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、ロンシャン競馬場)に向けて大きく弾みをつけ、この秋、世界を震撼させる。2着にはナリタセンチュリー、3着にはバランスオブゲームが入った。それにしても宝塚記念当日は、これまで以上に落ち着き払っていた。「先生(池江郎調教師)がそういう調教をしてきた成果が出てますね。たくさんのサンデーサイレンス産駒を担当しましたが、なかでも精神面は強い。環境が変わってもタフだと思ってます」と信頼は揺るぎない。ディープインパクトの評判はフランスにも届き、現地からも宝塚記念に取材に来ており、レース終了後には、米、仏のメディアも余裕で試走を終えたなどと伝えている。
渡仏日程や受け入れ厩舎なども詰めの段階に入っており、いよいよ本格的に動き出す。
ここで、凱旋門賞に出走予定の世界の強豪を見る。
ディープインパクトにとって最大のライバルと目される昨年の凱旋門賞馬ハリケーンラン(牡4、仏)「今年はタタソールズGC(G1)1着、サンクルー大賞典2着、通算9戦7勝2着2回」、のK・ファロン騎手(41)は、対決を楽しみにしている。01~02年には、短期免許を取得して日本で騎乗した経験もある。インパクトの宝塚記念圧勝を受けて「(インパクトが)凱旋門賞に来ることは春から聞いていた。待っている」と闘志を燃やしている。
IFHA(国際競馬統括機関連盟)が決めるワールドリーディングホースの世界1位は現在、北米最高峰の芝のレース・ブリーダーズCターフの昨年の覇者でレーティング125のシロッコ(牡5、仏)「今年はジョッキークラブS(G2)1着、コロネーションC(G1)1着通算5戦3勝3着1回4着1回」、主戦のC・スミヨン騎手(25)は、凱旋門賞でのディープインパクトとの対戦を心待ちにしている。「日本馬が年々強くなっているが、その中でも飛び抜けた存在。迎え撃つよりも挑戦する気持ち。(宝塚記念を)負けてから来てほしくなかったので、勝って良かった」。今季は英重賞2連勝のシロッコは、凱旋門賞の前にキングジョージ6世&クイーンエリザベスDSでハーツクライと対戦する。
この2頭は凱旋門賞最多6勝のA・ファーブル調教師の管理馬だけに特に怖い。だが、それ以上に同じ日本のハーツクライの方が強力かもしれない。先にも書きました様に、初の海外レースとなったGIドバイシーマクラシックを圧勝。心身とも一段と成長し、充実期を迎えている印象だ。又シーズンは始まったばかりで3歳の勢力図は不明だが、ディープにとっては1歳若い世代のトップクラスも要注意だ。
短期免許を13年連続で取得し親日家として知られるO・ペリエ騎手(33)は、まるで自分のことのようにディープインパクトの宝塚記念の快勝を喜んだ。「素晴らしいことだ。ヨーロッパのホースマンにどれだけ強いかよく聞かれるが、日欧で乗ってきて、これほどの馬は見たことがないと伝えている。凱旋門賞で、それが証明できるのでは。日本に世話になってきたし、できることがあれば協力したい。無事にゲートインしてほしい」。96~98年の凱旋門賞3連覇を達成し、日本馬の実力を最も知る男はインパクトの世界制覇を確信している。
(以上、関係者のコメントは日刊スポーツ紙を参照)
8月9日現在、先の7月29日でのキングジョージⅥ&クィーンエリザベスDS出走した、ハリケーンランは一着、ドバイワールドC優勝馬、エレクトロキューショニストは二着となっています。
ロンシャン競馬場
フランス共和国、イル・ド・フランス地域(Île-de-France)、パリ市(Paris)。パリ西のブーローニュの森 にあります。4~7月の春開催と、9~10月の秋開催があり、欧州最高峰のレースである凱旋門賞が行われる10月 の第1日曜日には世界中から競馬ファンが集まります。
右回りの芝コース。大回りは1周2750m、中回りは1周2500m、小回りは1周2150m。新コース は1400m、直線コースは1000m。幅55m。直線は第1ゴール板まで533m、第2ゴール板まで650m。競走距離は1000m~4000mで、46箇所の発走地点があります。
凱旋門賞の行われる2400mのコースは、第1コーナーと第2コーナーの外にあるポケットからスタートします。スタート後400mは、ほぼ平坦。400m~700mまでは2.4%の上り勾配。1000m地点(第3コーナー)までさらに上り(頂上の高低差は約10m)、第3コーナーから1300mまでは3%の下り勾配。その後、1520m地点まではさらに下り、そこからゴール板まではほぼ平坦となります。
凱旋門賞の年齢別勝利数は3歳52勝、4歳以上32勝と3歳馬が断然強い。負担重量の差が大きいのが理由のひとつだ。現在は3歳牡56キロ、4歳以上59.5キロ(牝馬各1.5キロ減)と、同時期の日本が2キロ差なのに対し、3.5キロもある。
また、インパクトが目指す凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、10月1日=ロンシャン競馬場)日本での放映は、NHKで生中継される予定となった。放送時間などは決まっていない。
ある意味、日本のサッカーW杯での優勝、以上の歴史的瞬間を見る事になるかもしれない事からも、競馬に興味のない方でも見られる事を是非お勧め致します。