なんとなくそんな気持ちの日々に

本ブログは、もう更新の予定はありません。しかし閉鎖はせずに、記事を残しておきます。

「博士」の増員は歓迎だが・・・なぜ理系限定?

2007-06-25 01:30:07 | 国内関係
理科離れ対策に「博士」の先生増員を 学術会議が要望(朝日新聞) - goo ニュース

 日本学術会議が子供の理科離れを防ぐために学位を取得した教員を増やすとともに、すべての小学校に理科専任の教員を置く要望をまとめたとのこと。
 僕の小学校の頃、1人だけ理科専門の先生がいて、なかなか楽しい授業をしていたことを思い出す。ただし、「理科離れ」は、専門教員の増加だけでは対策にならないのではなかろうか? 個人的な体験だと、小学校のころは理科が比較的好きだったが、中学校に入るとテストで点が取れなくて、理科嫌いになった。化学式 2H+2Oが、なぜH2O になるのかということを具体的にわかりやすく説明してくれたらよかったのにと今でも思う。僕が、当時理解できなかったのは、2H+2O=4HOとか、2H+2O=2(HO) ではなぜだめなのかということである(恥ずかしながら、未だによくわかってない)。結局、テストを乗り切るため、理屈もわからず必要最小限の化学式を丸暗記したにすぎない。
 ところで、現在の子供たちの教育に関して問題なのは、理科のみならず教科全般ではないのだろうか?せっかく学位取得者を動員するということを提案しているのであれば、文系で学位を習得した人間も活用し、教育体制を強化すべきではないのだろうか? 特に、授業の理解を左右する「国語」の能力強化に、なぜ力を注ごうとしないのだろうか?記事だけだと、学術会議の要望は、ちょっとバランスを欠くように思える。