探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

2021年探索開始

2021年02月15日 | 自然探索記~採集記(道北)


今回のサムネ


2月14日 世間ではバレンタインデーとかいう日らしい。
久々に気温がプラスのぽかぽか陽気に恵まれ、探索日和となった。
探索といってもこの時期、興味心をくすぐられるものはあまりないが、長期間家に引きこもっていたら鬱になりかねない。
折角の好天気なので、今年の初探索としましょうか。

そろそろ発生し始めているクロカワゲラでも見に行きましょう。

クロカワゲラの一種が歩いている。全て有翅種。
石狩低地帯以東で無翅種のクロカワゲラを探しているが未だ見つかっていない。これが個人的には納得がいかない。
石狩低地帯が無翅種の分布拡大の障害になっているのは確かだが、その原因が分からない。
低地ではあるが生息できそうな川は流れているし、かつては森や林で繋がっていた環境なので、無翅種でも普通に移動できると考えているが・・・
なので今年も石狩低地帯以東で無翅種のクロカワゲラを探してみる予定。(モチベーション次第だけど)


長翅種
ここではこの種が一番多い。


短翅種♀
一見長翅種の短翅型と見えるが、雄の肛上板の形状が異なるので別種。
極小翅種もここで見られるが、今回確認できなかった。発生はもう少し後かもしれない。


ちょっかいをかけると雪に潜り込んだ。


観察していると、ほとんどのカワゲラが左側にある発生源の沢から山の斜面に向かって歩いている。
上流に向かって移動するなら分かるが、結局産卵で沢に戻らなくてはいけないので、沢からあえて離れる利点が分からない。
山の斜面を登っている個体もおり、今後どのような行動をとるのか興味深い。
太陽と反対方向に移動しているので、太陽の位置が関係しているのかもしれない。