探索・採集・飼育みたいな雑記的記録

北海道の自然探索と生物の飼育観察・採集記みたいなものを漫然と、かつ自己中心的に紹介するとかしないとか。

産卵場所の選択

2018年06月13日 | 自然探索記~採集記(道東)

先日の知床探索にて。

普通に流れる沢にエゾサンショウウオの卵があった。
流水域に産卵する事はまれに見られ、やや流れが緩やかで水深のある場所で、主に岩の窪みや隙間に産卵される。
この沢では、そのような場所にかなりの高確率で産卵されていた。偶然ではないようだ。
この辺りに産卵に適した止水域がないのか、それともここの個体群はそのような場所に産卵する傾向にあるのか?
この状況を見て貴兄はどう思われるか?


こんな流水域にはエゾアカガエルは産卵しないので、重要な餌が供給されない。
(エゾアカの成体は付近で見かけた。)
カゲロウやカワゲラ幼虫などの水棲昆虫を餌にするか、共食いするしかない。
天敵となるマス類を見かけたので、孵化した幼生にとってかなり過酷な環境になるだろう。