この時期、掘削系探索をするとヒラタクチキウマがしばしば出てくる。
越冬のため土中に入り込むのだが、伏流水が豊富に流れる砂利層を好むので、ガロアムシやメクラチビゴミムシとはちょっと環境が異なる。
狙う時は、本命のガロアムシが確認できて満足した時か、全く出ず諦めた時。
今回は未見であったエゾヒラタクチキウマの成虫を掘り出すことができた。
(幼虫はもしかすると過去に掘り出しているかもしれない)
エゾヒラタクチキウマ Alpinanoplophilus longicercus
夕張山地にて採集。
掘り出したときに、よく見かけるマツモトヒラタクチキウマとは異なった感があったので、持ち帰って調べてみた。
写真の個体は雌
背面には大きな白色の斑紋がある。
産卵器下片の鋸歯数は4か5
雄も探してみたが、見つけることはできなかった。
今シーズンあと1回くらい挑戦できるか?
こちらは夕張山地や天塩山地の石狩低地帯以東でよく見かけるマツモトヒラタクチキウマの雌。
エゾヒラタクチキウマと混生してるようだが、個体数はこちらの方が多い。
産卵器下片の鋸歯数は8
北海道に分布する未見のヒラタクチキウマは残り1種。
道南に生息するトウホクヒラタクチキウマ・・・道南に出かける機会は今後あるのだろうか?