蟹の目の里ブログ

蟹の目山、陶石山、大日山の登山口の蟹の目の里の紹介
旅、映画、本の紹介、四季の花、小屋づくりの経過などを発信します。

土方梅子自伝を読んで

2022年02月13日 12時39分34秒 | 日記

築地小劇場を関東大震災の後に小山内薫等とともに創立、金銭面はすべて負担

当時の価格で30万(現価値10億以上)でドイツから帰国した土方伯爵の孫の

土方与志の妻が語る内容。小山内、青山、土方の3人で新劇を翻訳物から始める。

劇団最初のメンバーは友田、田村、山本、丸山,千田などで始まり、小山内死後、分裂

新築地劇団、劇団築地小劇場、左翼劇団らが杉村春子、滝沢修、小沢栄太郎、そして

国家の弾圧により、戦争前は地方回りの演劇団、さくら隊,めざまし隊、トランク隊

など多くの劇団が地方を慰問演劇、広島原爆で丸山定夫らの命が失われる。

 

土方夫婦は戦前ロシアにわたり、ドイツを経て帰国、不法入国で収監、釈放後は

劇団運営などにかかわり、その生きざまを妻、梅子が語る内容ですが、父は歴史でも

学んだ三島鬼警視総監と呼ばれ元東京市長です。ブルジョワからプロレタリアートへ

と人生を歩む演劇人、土方が興味深い。日本の演劇史の基盤を築いた物語です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日の蟹の目の里 | トップ | 大聖寺の鴻玉荘を訪ねて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事