築地小劇場を関東大震災の後に小山内薫等とともに創立、金銭面はすべて負担
当時の価格で30万(現価値10億以上)でドイツから帰国した土方伯爵の孫の
土方与志の妻が語る内容。小山内、青山、土方の3人で新劇を翻訳物から始める。
劇団最初のメンバーは友田、田村、山本、丸山,千田などで始まり、小山内死後、分裂
新築地劇団、劇団築地小劇場、左翼劇団らが杉村春子、滝沢修、小沢栄太郎、そして
国家の弾圧により、戦争前は地方回りの演劇団、さくら隊,めざまし隊、トランク隊
など多くの劇団が地方を慰問演劇、広島原爆で丸山定夫らの命が失われる。
土方夫婦は戦前ロシアにわたり、ドイツを経て帰国、不法入国で収監、釈放後は
劇団運営などにかかわり、その生きざまを妻、梅子が語る内容ですが、父は歴史でも
学んだ三島鬼警視総監と呼ばれ元東京市長です。ブルジョワからプロレタリアートへ
と人生を歩む演劇人、土方が興味深い。日本の演劇史の基盤を築いた物語です。
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