蟹の目の里ブログ

蟹の目山、陶石山、大日山の登山口の蟹の目の里の紹介
旅、映画、本の紹介、四季の花、小屋づくりの経過などを発信します。

女優 杉村春子

2021年10月31日 08時32分35秒 | 日記

令和3年10月31日  曇り

今日は衆議院選挙の投票日、岸田政権への国民の審判が気になります。

今日は戦前、戦後を通じて、舞台で一番活躍された杉村春子(1906

~1997)さんの本や、映画を見て、そのバイタリティに感動です。

 

(小山内薫 日本の演劇草分け )

 

 

(文学座の建物)

 

広島生まれ、生母は芸者、相手は当時の軍人であったらしい。山中女学校卒

東京音楽学校をめざしたが2度不合格、小山内薫の築地小劇場入団、ここから

舞台女優の長い道がスタートする。

(長広岸郎22歳 杉村春子は27歳)

(欲望という名の電車のブランチ役)

土方与志、青山杉作先生の演出、先輩は友田恭介、丸山貞夫、滝沢修、薄田研二

千田是也、山本安英、東山千栄子、田村秋子らがいた。

(華岡青洲の妻の姑役)

(久保田万太郎)

小山内薫が昭和3年に動脈瘤破裂で亡くなると土方派と反土方派の対立で分裂

27歳で慶応医科の長広と結婚。昭和7年友田恭介の劇団築地座入団、顧問は

久保田万太郎、里見弴、岸田国士、昭和12年映画(浅草の灯)に出てる頃に

友田恭介が上海で戦死。そのあとに文学座が有楽座で発足、三津田健、中村伸郎

宮口精二、森雅之、堀越節子、杉村春子が主な仲間。

新劇に対する当局の干渉により(新築地)(新京)の二つの劇団は解散

映画の統制もあり、松竹、東宝、大映(日活,新興キネマ、大都映画)の三社に

統合、文学座は残り、丸山貞夫との(富島松五郎伝)は好評であった。

このころ新生新派の花柳章太郎の影響からの演技の勉強は生涯の宝となる。

開戦の12月8日にも国民新劇場で植草圭之助脚本の(佐宗医院)を興奮状態で

上演100人ものお客が入り芝居を決行する。

(映画遺作 午後の遺言状)

(脚本家森本薫)

戦中は移動劇団で全国を回る。丸山貞夫は移動劇団(桜隊)で広島で原爆投下で国

井恵子ほか9人が殉難、昭和18年夫、長広が結核で死亡

昭和20年に杉村春子の舞台の代表作となり947回の公演となった(女の

一生)の脚本家、森本薫と愛人関係になり、昭和21年に亡くなるまで続く

空襲で築地小劇場が焼けたが、残っていた役者7名で焼夷弾の降る中で(女の一生

)を防空頭巾をかぶった人が並び、地下の雑炊食堂に来た人かと間違えたがお客

さんと知り感動、5日間の公演を終え全員無言で手を取り合った。

(吼えろ支那で左は田村秋子 右は杉村春子)

その後に疎開で石川県小松市の小松製作所(現在の建機大手)に終戦まで滞在

戦後木下恵介監督の(大曾根家の朝)と黒沢明監督の(我が青春に悔いなし)に出

演、昭和25年、信濃町の現在地に文学座を建てる。土地が38万円、建築費は

八幡製作所の慰安会に11日間二回興行で50万円をもらいそれを充てる。

文学座ができる前に小津安二郎監督の映画(晩春)に原節子、笠智衆、と共演

以来、(麦秋)(東京物語)(早春)(東京暮色)(彼岸花)(お早う)(浮草

物語)(小早川家の朝)(秋刀魚の味)と小津作品の最後まで出演している。

昭和25年アトリエの奥に二階家を作り石山秀彦と結婚、今回も10歳年下の男

であった。前夫の後輩の医者である。

その後は(華岡青洲の妻634回)(欲望という名の電車594回)(華々しき一

族309回)(ふるあめりかに袖はぬらさじ365回)をはじめ多くの舞台、映画

新藤兼人監督の(午後の遺言状)が遺作となり142本に出演、昭和31年には

文化使節の一行に加わり、インド、ヨーロッパ、エジプト、ソビエト、モンゴル

中国の旅に18名で参加。周恩来に会見している。その後も何度か訪中、日中の

文化交流に多くの役割をはたした。昭和38年福田恒存の劇団(雲)結成に29名

が大量退団、その後に三島由紀夫が文学座にかかわり、(喜びの琴)が上演中止

で二度目の分裂、昭和41年。14年の結婚生活の石山秀彦がなくなる。

その後も多くの舞台に立ち、私がテレビや映画でみる杉村春子はいつも意地悪な

婆さんのイメージですが、ユーチューブで見ると演技の上手さ、巧みさが伝わり

凄い役者だと思います。生前に生の舞台が見たかったなーと後悔しています。

杉村さんによれば日本の女優さんで綺麗だなーと感じたのは三人、(原節子)(水

谷八重子)(入江たか子)だそうです。戦前の映画がユーチューブで見れることは

本当に有難いこと、文明の進歩に感謝しながら、更に多くの事を見たり聞いたり

しながら、進みたいと思います。

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今日の蟹の目の里の野菜たちは

2021年10月02日 22時35分13秒 | 蟹の目の里

令和3年10月2日

5月に植えたサツマイモの収穫です。

小さい頃に食べたサツマイモはとても大きかった思い出がある。

 

今日の大きさはうーん、、、全体の数量は60余り、思いの大きさの

芋は10個くらい、でも、頑張ったのは芋本人、こちらの思いを押し付けて

意見を言うのはだめですね(笑)

この地の中でこんなに大きく育ったことに感謝しなければ、小さい頃に母に

よく言われた(感謝しなければ)を思い出します。

隣の里いもが大きな葉を広げています。この先の収穫が楽しみです。

大根もジャガイモ、白菜、キャベツ、ブロッコリーもスクスクと葉

を伸ばしています。

蝉の声がまだ聞こえ 夏と秋のはざまの蟹の目の里は、秋の虫の羽

こすり音、飛び交う小さな虫の羽根音が混じり、ピンクや濃赤のコスモスが風に

揺れて奥山中温泉の小さな楽園がここにあります。

 

 

 

 

 

 

 

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