蟹の目の里ブログ

蟹の目山、陶石山、大日山の登山口の蟹の目の里の紹介
旅、映画、本の紹介、四季の花、小屋づくりの経過などを発信します。

新派 大矢市次郎著 <日々願うこと>を読んで

2022年02月27日 10時59分54秒 | 日記

明治27年生まれの著者が、当時の新劇三大スター、伊井容峰、喜多村緑郎

河合武雄、親友の花柳章太郎、水谷八重子との交友や、時代背景、役者になるまでの

歩みを、心温まる、素朴なタッチでしみじみと語りかける文の構成が素敵です。

 (高光一也画伯の表紙薔薇絵)

 

 し

(松竹創業者の白井松次郎の胸像除幕式)銅像左は弟の大谷竹次郎

旧帝劇玄関前の新派幹部 川上、小山内、伊井、河合、喜多村等の顔が見える。

表紙絵が画伯高光一也のカラフルなバラもこの本の為に描いたとか、

新派創立の川上音二郎の書生芝居,壮士芝居、改良劇から始まる新派の歴史と共に歩ん

だ貴重な記録本です。

著者の恩師 伊井容峰

左は中村扇雀

左は水谷八重子

スタジオ風景 右から大矢、市川,伊志井、香川、花柳

右は喜多村禄郎

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大聖寺の鴻玉荘を訪ねて

2022年02月20日 15時14分42秒 | 日記

令和4年2月20日 時折雷、あられ 悪天

旧料亭を地元の大同工業の新家熊吉氏が買い取り、後ろに茶室や接待用の邸宅が建てら

れ、庭も素晴らしい趣があり、とてもいいところでした。

私がもう54年も前にマツダの車のセールスで当時は、軒並み訪問が当たり前で一日に

100枚の名刺、パンフレットを玄関に届けるが営業のスタイルでした(笑)

当時は立派な門構えに、気後れしてこの家はパスした思い出があります(笑)懐かしい

今日は貸し切りで見学したが、当時の政財界のおえら方を迎えたらしく、まだ創業し

たばかりの本田宗一郎さんも訪れていたかも?

 

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土方梅子自伝を読んで

2022年02月13日 12時39分34秒 | 日記

築地小劇場を関東大震災の後に小山内薫等とともに創立、金銭面はすべて負担

当時の価格で30万(現価値10億以上)でドイツから帰国した土方伯爵の孫の

土方与志の妻が語る内容。小山内、青山、土方の3人で新劇を翻訳物から始める。

劇団最初のメンバーは友田、田村、山本、丸山,千田などで始まり、小山内死後、分裂

新築地劇団、劇団築地小劇場、左翼劇団らが杉村春子、滝沢修、小沢栄太郎、そして

国家の弾圧により、戦争前は地方回りの演劇団、さくら隊,めざまし隊、トランク隊

など多くの劇団が地方を慰問演劇、広島原爆で丸山定夫らの命が失われる。

 

土方夫婦は戦前ロシアにわたり、ドイツを経て帰国、不法入国で収監、釈放後は

劇団運営などにかかわり、その生きざまを妻、梅子が語る内容ですが、父は歴史でも

学んだ三島鬼警視総監と呼ばれ元東京市長です。ブルジョワからプロレタリアートへ

と人生を歩む演劇人、土方が興味深い。日本の演劇史の基盤を築いた物語です。

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