みなさんこんにちは。
今日は長野県の健康と心の関係のデータを見つけたのでご紹介します。
長野県のガン死亡率の順位の一部
胃がん 45位
大腸がん 43位
食道がん 43位
胆嚢がん 44位
肝臓がん 46位
肺がん 47位
がん全体 長野県のがん死亡率47都道府県中47位
となりまして、なんだかやたらと健康そうな空気が漂います。
しかし、面白いのは長野県は「ガンでの死亡者」は少ないながら、がん患者そのものが少ないわけではないのです。
がん患者数の都道府県の比較では、47都道府県中6位と、がん患者自体はむしろ多いのです。
しかも、例えば脳梗塞での死亡者数は47都道府県中4位となっていて、病気自体が少ないわけではないようです。
それなのにその長野県民たちの「生きること」に関しての実態は…
男性の平均寿命ランキング全国1位
女性の平均寿命ランキング全国1位
かなりダントツで抜け出ています。
さらに人口10万人あたりの死亡者数ランキングです。
この数値は低いほど亡くなる人が少ないということになります。
1位 青森県 662人
…
45位 福井県 500人
46位 滋賀県 496人
47位 長野県 477人
と、長野県は死亡率がすべての県の中で最も低いです。
とにかく「死ににくい長野県民」たち。
そんなスーパー県民たちはどんな生活をしているのでしょうか。
まずはちょっと意外なランキング。
名字が「小林」さんの人の数日本一
脱線しました。戻しましょう。
長寿の国の食べ方は
驚くことに体に悪いと言われることの多い「あるモノ」の摂取量がダントツに多いのでありました。
砂糖消費量(年)
1位 長野県 9,772グラム
2位 長崎県 8,999グラム
…
47位 東京都 4,963グラム
そうなんです、砂糖なんです。
最も砂糖の消費量が東京というのも意外ですが、長野県民は東京都民の倍ほど砂糖を消費します。
砂糖に関しては各方面から有害であるとの報告が上がってきています。
特に心臓系、生活習慣病、慢性疾患との関連性が示されています。
しかし、どうやら大量に砂糖を摂取していると考えるしかない長野県の人々は、少なくともガンでの死亡者は日本で最も少ない。
では「塩」はどうか。
塩も取りすぎは健康に良くない説がたくさんあります。
食塩の消費量1位から3位までこそ東北ですが、長野県は塩の消費量第4位で全国平均の2,642グラムに対して3,681グラムとダントツに消費しています。
ここまでを見てきますと日本で最も長寿でガン死亡者の少ない県は「砂糖を大量摂取して塩も大量摂取している」ということになります。
ちなみに味噌の消費量も長野県がダントツNo1
なんと和歌山県の3倍以上消費しています。
醤油の消費量も8位で、塩、味噌、醤油を合わせれば相当な塩分を取っているといえそうです。
ただし、同じ塩分系調味料でも
・ソース消費量(46位)
・ケチャップ消費量(45位)
となっています。
最近は牛乳も体に悪いと言われることがあります。
牛乳消費量ランキング
1位 埼玉県 106リットル
2位 奈良県 105リットル
3位 長野県 102リットル
…
47位 高知県 65リットル
どうやら牛乳もたくさん飲んでます。
最近は「油」のこともよく言われますよね。
食用油消費量ランキング
1位 福島県 13,071グラム
2位 山口県 12,920グラム
3位 長野県 12,100グラム
…
47位 東京都 6,639グラム
ここでも1位ではないにせよ上位に食い込みました。
東京は砂糖も油もあまり使わない…というより一人暮らしの方が多く外食が多くなる傾向があるためこのような数値になっているのでしょうね。
それにしても塩と砂糖、味噌、牛乳、食用油を大量に摂取する長野県の人たちが長寿でガン死亡率が少ないという事実が浮き彫りになります。
ただ、ほかの項目を見ますと、例えば以下二つの項目はいわゆる一般的な健康論に通じる部分はあります。
まず野菜の摂取量
1位 長野県 379グラム
2位 新潟県 360グラム
…
47位 徳島県 245グラム
そして、長野県の人はあまり肉を食べません。
肉全体の消費量も44位と低いのですが、特に牛肉となると圧倒的に消費量が低いです。
1位 奈良県 10,617グラム
…
45位 群馬県 6,628グラム
46位 長野県 3,385グラム
47位 新潟県 2,958グラム
長野県と新潟県が群を抜いて消費量が低いのがわかります。
ちょっと脱線、奈良県のランキング上位のいくつか
・コーヒー消費量(1位)
・ピアノ普及率(1位)
・小学生長時間テレビ視聴率(1位)
・中学生通塾率(1位)
・一世帯あたりの貯蓄額(1位)
う~ん…奈良県もなんだかイメージと違うなぁ…
戻ります
・砂糖消費量ナンバー1
・塩、食用油、牛乳も大量摂取
という、一見すると健康と相反するような食生活をしている一方で
・野菜摂取量ナンバー1
・肉の消費量が極めて少ない
ということがあることがわかります。
ちなみにお酒に関しては長野県のアルコール消費量は20位と、やや多いといた程度ですが、日本酒となると全国5位の消費量です。
巷の様々な健康論に沿うのは野菜の摂取量が多い事くらいなのですが、それほど他県との差は大きくなく、それに比べますと砂糖や塩、油、牛乳の差はかなりのもので、野菜だけでは長寿の理由になりづらい気がします。
そこで、心の観点からのアプローチを試みます。
・小学生地域行事参加率全国1位
・ボランティア活動参加率全国1位
・
どうやら長野県民は他人のために何かをすることが好きで、また、地域の行事に積極的に参加しているようです。
このような風土は必然的に犯罪もすくないだろう、ということで
・殺人事件被害者人口当たり人数(47位)
最も殺人事件の被害者にならない県でした。
ちなみに数字から見る一番治安が悪い県は大阪でした。
まだまだいきます。
・中学生早寝早起き率(1位)どこでこのような統計を取っているのでしょう

・小学生携帯電話所有率(46位)
・人口辺り博物館数(1位)
・同じく美術館(1位)
・同じく映画館(2位)

へぇ~知らなかった…
子供への愛はお金で示せるものではないかもしれないけれど…
子供への仕送り額(1位)
ちなみに長野県の183,984円に対して47位の京都府は22,758円
健康や長寿を導くのは食べ物だけを見ていてもわからない。
長野県がナンバー1か上位である数々、
・映画館の数
・美術館の数
・博物館の数
・楽器購入額
・園芸材料購入量
・ボランティア参加率
・早寝早起き
・子供の行事参加率
が示すことは、長野県の人たちの生活構造が
・人生を楽しむ
・他人のことを考え、そのために何かをする
・規則正しい生活を送る
ことが自然とできているのだと思います。そして
・家族(子供)を徹底的に愛して生活をする
という、簡単なようだけど今の世の中では少し希薄になっているような気がしないでもない部分を大切にする生き方。
おそらく、そのように生きている長野の人々は他と比べてストレスのない生活をしていると思います。
食べ物にしてもむしろ「自由に楽しく食べる」ということが、塩、砂糖、油などの調味料過多に向かっている理由なのかもしれません。
あとは脳梗塞の多さをクリアすれば「スーパー県民」になれます
ちなみに、ほかに長野県が1位だったのは、
・地震の回数(1位)
・別荘数(1位)
・日帰り温泉の数(1位)
・リンゴ消費量(1位)
・お蕎麦屋さんの店舗数(1位)
などがあります。
2014年のデータですが震度1以上の地震の回数
1位 長野県 67,876回
2位 東京都 28,743回
…
47位 佐賀県 447回
ダントツです
ちなみに人が住んでいる場所では長野県が世界で一番地震が多く発生するということになります。
そして、長野県が最も「低い」か、下位だった項目には以下のものがあります。
・生活保護受給者(45位)
・DV保護命令済件数(45位)
・年間雨日数(47位)
おっ!?そうなんです、太陽光発電に最も適した地域なのですよ
楽観的というだけで10年寿命が延びると言われています。
心と体をいたわって健康で長生きしましょう。