ヒトコワ11

2024-04-17 09:12:28 | 日記
その日から安子は、自分だとわかる様なものは、絶対見えない事を確認して、こっそりと少し離れた場所にあるごみ捨て場に出すことにした。

それからは、ゴミが返ってくることは無くなった。

もう、宮本さんを頼ることはやめよう。


ある日、安子はいつもより早めに仕事が終わったので、仕事終わりに近くのスーパーでのんびりと買い物をしていた。

最近頑張って来たから、今日は贅沢な焼き肉にしよう!

少し高めな肉を手にした。

…そうだ、ビールも飲もう!

振り返った瞬間、ビール売り場に居る宮本を見つけた。

…そうだ、ビールは近くの酒屋さんにしよう。

宮本と顔を合わせたくなかった。

そそくさとレジに並ぶと、急いで店を出た。