タナカリョーコさんは、大きめな本をペラペラとめくりながら答える。
「友人の件を聞いてもいいですか?」
「はい」
「友人からのメールが急に来なくなって悩んでいます。どうしたものか…。」
タナカリョーコさんは、再びカードを並べる。
「う~ん…」
と、唸ると、また大きめな本を捲る。
「お友達、特に心配無いと思いますよ。」
「…今まで、こんな事は無かったんです。とても真面目な友人で、メールを無視する人じゃないので…」
「う~ん…」
タナカリョーコさんは、頭を抱え込んだ。
本を捲りながら、もう一度改めてカードを並べる。
「思いきって電話してみたら?」
「…電話…💦」
メールさえ無視されているのに、電話をする勇気がない💦
「電話は、ちょっと💦💦」
時間が来てしまった💦
『館』を出た。
う~ん…。
タナカリョーコさんは、まだ占いの新人なんだろうか…。
ちょくちょくカンニングしていたけど…、大丈夫かな?