あの頃 3

2020-04-04 07:36:23 | 日記
ぶつぶつ…ぶつぶつ…。

…と、40ページのセリフを一晩で覚えてやる!と、呪文のようにつぶやきながら歩く…。

気がつくと、声が出ていたようで、すれ違う人からじっと見られたり、前を歩く人が振り返ったり…。

こんなに集中したのは初めてじゃなかろうか?

こんな集中力が私にあったんだ…。

…と、しみじみ、自画自賛。


そして、いよいよ、発表です。


ーーー「前々回に渡したテキストを読んでみよう!」

え?前回の冊子は?

前々回のテキストを数人が交互に読み上げる…。

え?前回の冊子は?!

「読み方が一辺倒でだめだ!…もう一度!」

え?前回の冊子は?!?!
早く発表しないと、忘れてしまいそうで💦💦

「じゃ、新しい本を渡す。これも、覚えるように!」

え?終わり?前回の冊子は💦(泣きそう)

しかも、今度渡された冊子は、さらに倍の80ページ。これもまた、セリフだ。

「終了❗」

ちょ、ちょっと、待って~💦覚え損?!

「……な~んて言うと思ったか?今、安心した顔をした連中、何人かいたぞ❗
それに引き換え、アン子(ニックネーム)、なんだその絶望的な顔、早く発表しないと忘れちまう~ってやつか?」

お見通しでした。

「それじゃ、アン子から!」

やっと、発表…。

あちこち、しどろもどろでしたが、なんとかかんとか、無事に終了!

レッスン生8人ほどで、出来たのは(とりあえず、全文記憶)二人だけでした。

もう、やりたくない~と、思いながら、さらに倍の80ページの冊子をめくる…。