河合さんの、宮本さんが発する嫌な音のキリキリ音対策とは。。。
人間が想像出来る嫌な音の代表とは、黒板を引っ掻く音…らしいです。
その日、河合さんはホームセンターから黒板などを購入して、宮本さんが『キリキリ』を発するのを待ったと言います。
深夜遅くに、「キリキリ…キリキリ…」と鳴り出した。
すると、河合さんは、宮本さんの部屋側に黒板を配置して、スプーンなどで引っ掻いたそうです。
確かに…深夜遅くの事なので、安子にもうっすらと、「キリキリ」も「キーキー」も聞こえた気がした。
例のポストを覗くやつ…すでに河合さんは被害を受けているようだ。
ある時、スーパーで河合さんと偶然会った。
「ね、この辺にホームセンターはあります？」
「あ、駅の近くにありますよ。」
…なんと、河合さんは、ホームセンターから小さな黒板を買ってきた。
…そうです。
宮本さんのキリキリ…対策です。
それから、宮本さんからの、例の『音』の反撃が始まった。
安子の部屋にまで聞こえて来たが、前回と比べると、音はかなり遠い…。
おそらく、宮本さんは、河合さん側の壁で音を出しているのだろう…。
変な音、聞こえませんか？
河合さんに聞いてみた。
「あ、あれ、宮本さんの嫌がらせです。毎晩深夜寝静まると、キリキリ…と音がしますよね。私がゴミ出しの件で嫌がらせをしたから、仕返しでしょうね」
河合さんは強い。
「私もキリキリ…には悩まされました。その後、ポストから…」
「あ、あれね！ポストに指を入れて覗いてきた」
「もう、やられたのね？」
河合さんは強い💦
反撃河合さんは、容赦無かった、
次の日も次の日もゴミの日はゴミ収集場所に立ち、宮本さん対策をしただけでなく、今度は宮本さんのゴミのチェックを始めた。
安子は、「やりすぎなのでは…」と不安になったが、「私は、徹底的にやるタイプなんです！」と、一歩も引き下がらなかった。
宮本さんのゴミを開けては、細かくチェック。
燃えるゴミの日に、『これは燃えないのでは？』と思われるものを分別しては、宮本さんの家の扉の前に置いた。
来る日も来る日もソレをやられたものだから、宮本さんは不動産屋に苦情を言ったらしいところまでわかった。
とにかく、河合さんの反撃が半端ない。
そのあと、しばらく捨てたゴミが戻る…という事が続いた。
安子の時は、2 度ほどで止まったが、河合さんへの嫌がらせは4度目だ。
同じ嫌がらせでも、安子と河合さんとはどう違うのはわからないが、彼女へのゴミの嫌がらせが終わらない…。
河合さんは、業を煮やしていよいよ行動に出た。
おそらく河合さんが捨てるゴミを確認するために、早めにゴミ捨て場所にいるのかも知れない…と、思った。
それを、見越して、まずは、かなり朝早くごみ捨て場所に行った。そして、万が一にも、捨てたゴミを開けて確認されないように、その場で粘った。
すると、そそくさと少し遅れてゴミ捨てにやって来た宮本さんにしっかり笑顔で挨拶をした。
そして、宮本さんがごみ捨て場所から帰るまで、仁王立ちをした。