なるへそブログ

日々の暮らしの中で気づいた新しい発見「なるへそ~」と思った出来事を書き綴ります

これからの時代はリベラルアーツ学科が熱い!?

2013-12-09 16:28:48 | 教育
この時期になると新聞に大学の広告がずらっと並ぶことが多くなってきました。そんな中、ちょっと目を引いた広告ページがありました。それは「リベラルアーツ学科」を特集した広告ページでした

さてこのリベラルアーツと言う言葉。たまに聞いたことはありましたが、意味はイマイチ知りませんでした

単語をそのまま読み取ると、リベラルは自由。アーツは芸術を意味します。

語源を辿ると古代ギリシャまでさかのぼるらしく、ちょっと難しそうなのですが、ザックリ言うと様々な分野を総合的に学ぶ学問なようです。リベラルアーツというと聞き慣れないですが、教養学部という看板で出している大学もあるようです

ふむふむ、なるへそ。ちょっと分かってきた気がします。大学って入学前にある程度専門性を絞って入学するケースが多いです。経済学とか、文学とか、経営学とか。そういった、いきなり専門的なものを学ぶ前段階の基礎的な部分を、幅広く学ぶ領域なのでしょうか

似ている言葉に「一般教養」というものがあります。一般教養というと「広く浅く」というニュアンスがありますが、どうやらそうとは言えないようです

僕が驚いたのが、このリベラルアーツ系学科が難関校にも多く設置されていたことでした。東大に早稲田、上智などにも設置されているのです

偏見ですが、こういった分野の勉強は、目的意識もはっきりしていなく、ただ何となく大学に進学したような学生が多い中堅以下の学校にニーズがあるのかなと思っていました。(本当に偏見ですみません…。)

そして一番心に響いたのが、国際基督教大学(ICU)の教育理念です。国際基督教大学では開学当初からリベラルアーツ教育を基盤にしていますが、その教育目標は下記の通りに掲げられています

1.生涯学び続けるための基礎的能力
2.問題を見つける力と解決する力
3.真実を探るための批判的思考力
4.既成概念にとらわれず挑戦する柔軟な心
5.深い専門性と広い教養


上記の5つをリベラルアーツ教育の理念として掲げているのです。

なるへそ!これっていわゆる「生きる力」につながるものではないでしょうか!単なる一般教養とは違い、社会に出てからも求められるチカラなのではないでしょうか

考えてみたら、大学を卒業した後、自分が専攻した分野の仕事に就いている人がどれだけいるでしょうか。僕自身も政治学科を卒業したものの、政界とは全く無縁な世界で働いています。僕の同級生だってほとんどがそうでしょう。

法学部を出た人の中で、法曹界で活躍できている人がどれだけいるのでしょうか。英文学科を卒業して、通訳の仕事など国際的な活動をしている人がどれだけいるのでしょうか。理学部を卒業して、科学者になった人がどれだけいるのでしょうか。

このように考えると、リベラルアーツ教育で身につけることができる思考力は、どんな業種に就いても活かすことができるオールマイティな学問なのではないでしょうか

今回の記事を読んだ時、自分が高校生の頃にこのような学問の存在に気付いていたら、とちょっとだけ後悔しました

リベラルアーツ教育で鍛えられた若者が、これからの社会で活躍してくれるのを期待してみたいと思います