さやか来襲

「お名前は？」と聞くと

「なかじまたやか　たんたい」　と蚊の鳴くような小さな声で答え

「写真撮るよ」と言うと恥ずかしそうにくるっと顔をそむけた。




その20分後彼女は怪獣のようなものに変身していた。

ネコーー！ネーコー！

と餌と水までかかえて、おびえるさくらを追い回した。

自らさくらの寝床に入りその後つぶす。

ギャーハハハ

と大声で笑い(叫び)私相手にシャドーボクシングを思い出したようにした。
両鼻に指を突っ込まれた。寝転ぶと容赦なくのしかかってきた。



いずみさんの水疱瘡の娘を預かって1日目。ものすごく元気な女の子だ。
おしっこ4回、うんち2回、おなら2回、昼寝なしで帰って行った。

子供ってこんな感じやったっけ。久しぶりで私も緊張してたのかもうぐったり。
確か私は子供好きだったはずはずはず・・・・・


でも、手を差し出すとその小さい手が握り返す感触や、膝に勝手にのってくる小さな重み、
乳臭い匂いは、近いようで遠い私の子供たちの記憶を想い出させてくれて少ししんみりする。

同時にこのようにまだ人間じゃない生き物をよくぞ人間にしたなー頑張ったなーと考える。

ともかく疲れたけど、明日は何して遊ぼうかと考えるあたりやはり好きなんだろう。子供