学校が入ってるビルの横の細長い路地に駐輪場がある。
仕事が終わりドアの鍵を閉めて階段降りて、薄暗いそこで自転車を取り出す時
ちょうど学校の教室の窓が2階に見え、カーテンもブラインドもしてない
すりガラスから
いつも誰かが私の帰りを見ている。気がする。
うちの学校は何かいる、と言う話はみんな知ってる。
N瀬さんからもらったCDをかけてるとキチガイ扱いするケイゴでさえ言う。
事務室に後からつけたような小さい換気扇がついていて、それにぶら下がったヒモは
絶対ひいてはいけないと前の事務員さんから言われた。
ずっとつけていると、そのうち顔が浮き出てくるらしい。
それから
一昨年卒業した愛ちゃんの霊感があるというお母さんは、トイレで2人?も見つけている。
そんなこと聞いてしばらくは一人でいるのが恐くてたまらなかったけどもう慣れた。
ところで、せっかく慣れたのにこの学校は今月で閉めることになった。
定年までいようと思ってたのに・・・・・また就活・・・・。
ハァーとため息と同時に何か少しウキウキ、懐かしい就活と言う響き。
・・・・・本当はつい最近まで息子が就活してたから懐かしくもないけど。
漢字の読めないラーメン好きな息子は福岡本社の某ラーメン店に新卒で受けて落ち
一般でまた挑戦し2度目で決まった。
娘は今年の春から、小さい頃の夢を実現するために某看護大に進学が決まった。
なんだか一安心。
したいとこだけど、まだまだ娘が卒業するまではがんばらんといけん。