風通庵-直言

ヨモヤマ話

人は要らない物が欲しい

2008-05-19 10:37:50 | Weblog
 ミャンマ―の軍事政権は、国連や関係国によるサイクロン被災者に対する支援を拒み続け、救援のための人の入国も認めない。
 そんな所へ、国連事務総長は國際支援要員や物資の受け入れを迫っている。同様にわが国も、何とか救援隊や救援物資の受け入れを認めてくれるようお願いしている。当事国が迷惑がっているものを、何故にお願いまでして受け入れてもらうのか、そのわけは、と、言いたい所である。
 
 支援を待つ被災者のための人道支援ではあるが、政府自体が他国からの無闇な支援を拒んでいる実態を何んと見るか。

 元々が、ビルマ(ミャンマ―)だけでなく、東南アジアの国々で独立国はなかったし、アジアでも日本だけであった。それが20世紀の後半に至って東西二大勢力の対立の狭間ですべての国が独立して、今に至っているのに、だ、ミャンマ―だけが何故に今まで外国支配の悪夢から脱却できずに、国際社会から孤立してまでも国民を圧政下に強行支配か。
 これらは軍事政権、一党独裁政権、共産政権における古典的な国内、国民支配の手段かも。ミャンマ―の軍事政権も、過去の歴史に残る外国支配の苦い経験を二度と繰り返さないが金科玉条のようだ。いまやそんな国際環境でもなく、グロ―バル化の時代に一国が単独で成り立つ時代でもない、ネット情報に国境はない。時代感覚を疑う。
 しかし、時代感覚を疑ってしかるべきはミャンマ―の軍事政権だけか。未だに半世紀も前の日本の統治時代を殊更拡大して、被害妄想に駆り立てて、反日の政策から容易に抜け出せない、未来志向に言い換えて、そんな国がわがお隣にある。慰安婦問題、教科書問題、日帝時代に資産を蓄えた反逆者、そんな事を根掘り葉掘り、すべてそうではないか。
 と、お隣の国に目を移すまでもない。憲法九条を守って戦争のない国をの「九条教」の信者もまた同様にそれである。これを思考停止症候群と言う。国が滅んでも憲法は守る。サイバ―テロが聞いて笑うぞ。何を時代遅れな。憲法改正したら戦争になるのか。ご利益多い「九条教」の蔓延を憂う。
 
 これらすべて、半世紀以前の世界状況、国際環境の呪縛から逃れられない可哀想な人々である。

 

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