--Bパート--
『2010年3月6日。
今日は桃の誕生日。おめでとう。
でもプレゼント持ってくの忘れた。
ちいとみやも忘れたって。
会社で会ったとき「りさこっち、プレゼントは?」
と、笑顔でさいそくされた。
笑ってごまかした。
打ち合わせが終わって、みやにカフェへ誘われた。
なにか特別な話でもあるのかと思ったけど、いつもと同じような話しか、しなかった。
でも帰りに駅で別れるとき、みやが真面目な顔でつぶやいた。
「あのさ、スパイがどうのこうの言ってたじゃん。
メンバーで疑われるとしたらウチだよね。
だってウチだけ必殺技使えてないし」
「えっ」って聞き返したけど、みやの乗った電車のドアがちょうど閉まるところだった。
みやは、変顔をしながら手をふっていた』
須藤茉麻の日記。
『その日以来、みやは姿を見せなくなった。
っていっても普通の生活は送っているらしい。
ただ、Berryz工房やBerryz仮面としての活動はしばらくお休みしたいとのこと。
みやが自分だけ必殺技が覚せいしてないことを気にしているってことは、私や佐紀c、ちいは聞いててなんとなく知ってた。
あと、最近よく見るっていうデジャビュ? のこと。
「このところいろいろあったからな。他の子も、休みたくなったら休んでいいんやで」
と、はたけ司令がみんなに言ってくれた。
でもそんなこと考えるヒマもなく、次の日怪人があらわれた。
吉澤さんと石川さんがワナをはってくれてたらしい。
あとで「どんなワナですか」ってきいたら
「これは4期だけがわかることだからな、秘密」
って言われた』
東京タワーに仕掛けられた罠に、巨大化怪人がかかっている。
招集されたBerryz仮面は、すぐに新Berryzロボへと乗り込む。
しかし当然ながら、オレンジ雅の姿はない。
「動けないから襲われる心配もないで。落ち着いてBerryzフラッシュや」と、はたけ司令。
Berryzフラッシュを浴びた怪人は、みるみる元の姿へと戻っていく。
よっすぃ~、それを見て「やっぱり、こいつだったか」と呟く。
-Sランク有事対策本部。救護室。
ベッドで眠るのは、元の姿に戻った辻希美。
-その隣、司令室。
はたけ司令と、あさ美、イエロー佐紀が会話している。
「夏焼ちゃん、そんなこと言ってたのか」と、ため息まじりに、はたけ司令。
「今思えばたぶん、本気で悩んでたんですね」とイエロー佐紀。
あさ美、はたけ司令に。
「オレンジのステッキってありますか」
「おう、預かっとるけど」
はたけ司令、ポケットからオレンジ雅の変身道具を取り出し、あさ美に渡す。
「どうするんや」
「この中に戦闘中のデータが記録されてますから。解析してみます」
あさ美、受け取り、研究室へと移動する。
-アルタカ星人UFO内。女王イマミコの部屋。
モニターに映し出された謎の小太り男シルエットと会話する、イマミコ。
『むこうさんは、どうやらメンバーの一人が辞めたとか』
イマミコ、頭を下げながら
「そうらしいですね」
『いい傾向です』
小太り男の高笑い。
--次回予告--
「夏焼雅です。
これから私、どうなっちゃうんでしょうか。
心配です。とても心配です。
さて次回『愛と哀しみの牛タン』
を、お楽しみに。
まさかこれが私の最後の出番、なんてことないですよね?!」
(第10話・終わり)
『2010年3月6日。
今日は桃の誕生日。おめでとう。
でもプレゼント持ってくの忘れた。
ちいとみやも忘れたって。
会社で会ったとき「りさこっち、プレゼントは?」
と、笑顔でさいそくされた。
笑ってごまかした。
打ち合わせが終わって、みやにカフェへ誘われた。
なにか特別な話でもあるのかと思ったけど、いつもと同じような話しか、しなかった。
でも帰りに駅で別れるとき、みやが真面目な顔でつぶやいた。
「あのさ、スパイがどうのこうの言ってたじゃん。
メンバーで疑われるとしたらウチだよね。
だってウチだけ必殺技使えてないし」
「えっ」って聞き返したけど、みやの乗った電車のドアがちょうど閉まるところだった。
みやは、変顔をしながら手をふっていた』
須藤茉麻の日記。
『その日以来、みやは姿を見せなくなった。
っていっても普通の生活は送っているらしい。
ただ、Berryz工房やBerryz仮面としての活動はしばらくお休みしたいとのこと。
みやが自分だけ必殺技が覚せいしてないことを気にしているってことは、私や佐紀c、ちいは聞いててなんとなく知ってた。
あと、最近よく見るっていうデジャビュ? のこと。
「このところいろいろあったからな。他の子も、休みたくなったら休んでいいんやで」
と、はたけ司令がみんなに言ってくれた。
でもそんなこと考えるヒマもなく、次の日怪人があらわれた。
吉澤さんと石川さんがワナをはってくれてたらしい。
あとで「どんなワナですか」ってきいたら
「これは4期だけがわかることだからな、秘密」
って言われた』
東京タワーに仕掛けられた罠に、巨大化怪人がかかっている。
招集されたBerryz仮面は、すぐに新Berryzロボへと乗り込む。
しかし当然ながら、オレンジ雅の姿はない。
「動けないから襲われる心配もないで。落ち着いてBerryzフラッシュや」と、はたけ司令。
Berryzフラッシュを浴びた怪人は、みるみる元の姿へと戻っていく。
よっすぃ~、それを見て「やっぱり、こいつだったか」と呟く。
-Sランク有事対策本部。救護室。
ベッドで眠るのは、元の姿に戻った辻希美。
-その隣、司令室。
はたけ司令と、あさ美、イエロー佐紀が会話している。
「夏焼ちゃん、そんなこと言ってたのか」と、ため息まじりに、はたけ司令。
「今思えばたぶん、本気で悩んでたんですね」とイエロー佐紀。
あさ美、はたけ司令に。
「オレンジのステッキってありますか」
「おう、預かっとるけど」
はたけ司令、ポケットからオレンジ雅の変身道具を取り出し、あさ美に渡す。
「どうするんや」
「この中に戦闘中のデータが記録されてますから。解析してみます」
あさ美、受け取り、研究室へと移動する。
-アルタカ星人UFO内。女王イマミコの部屋。
モニターに映し出された謎の小太り男シルエットと会話する、イマミコ。
『むこうさんは、どうやらメンバーの一人が辞めたとか』
イマミコ、頭を下げながら
「そうらしいですね」
『いい傾向です』
小太り男の高笑い。
--次回予告--
「夏焼雅です。
これから私、どうなっちゃうんでしょうか。
心配です。とても心配です。
さて次回『愛と哀しみの牛タン』
を、お楽しみに。
まさかこれが私の最後の出番、なんてことないですよね?!」
(第10話・終わり)