長野県諏訪二葉高等学校校長日記 2014・2015

諏訪二葉高校の校長です。校長の視点から学校の様子をお伝えしたいと思います。登校日毎日更新を目指します。ご愛読願います。

1月27日(火)青少年文化研究会全県アンケート「高校生の生活と文化」 2014-218

2015-01-27 18:11:16 | 日記

 

昨日の表彰

 本日も4名の先生方と面談を行いました。ここのところ、昼間は結構、この面談時間に忙殺され、他のことは何もできない状況が続いています。

 さて、本校も協力した標記アンケート。全県の結果がこのほど私の手元にも届きました。

 少し特徴的なものを書いてみます。

 回答校数 公立高校 65/86校〈回答率76%〉

      私立高校 10/18校〈回答率56%〉

 回答者数 1年男子1222名、1年女子1209名、2年男子1222名、2年女子1104名、3年男子1118名、3年女子1200名、男子合計3562名、女子合計3513名、総合計7075名

◇ あなたは本(マンガ本・雑誌は除く)を読みますか。

 全体的には、54%の生徒が本を読むと答えています。1年生の男子で4%がケータイ・スマホなどで本を読むと答えています。新傾向のようです。

◇ あなたは新聞を読みますか

 1年男子 読む 26% ケータイ・スマホなどで 7% 読まない 67%

 1年女子 読む 17% ケータイ・スマホなどで 5% 読まない 78%

 2年男子 読む 28% ケータイ・スマホなどで 5% 読まない 67%

 2年女子 読む 16% ケータイ・スマホなどで 6% 読まない 78%

 3年男子 読む 33% ケータイ・スマホなどで 10% 読まない 57%

 3年女子 読む 24% ケータイ・スマホなどで 7% 読まない 69%

 皆さん、この結果をどのように思いますか。学校現場では、新聞記事を利用した授業展開をすでに以前から行ってきていますが、今後益々重要になってきていると思います。上位学年に進むにつれ、新聞を読む生徒の割合が増加しているのは喜ばしいことだと思います。進学するにしろ就職するにしろ、「時事問題」は知っておかねばならない話題ですからね。

 私も、臼田高校での担任の時に、毎週月曜日に、先週1週間分の新聞のコラム欄から2日分を切り抜かせ、その感想を課したことがあります。

◇ あなたは平日の1日でどのくらいテレビを見ますか

 全体で62%が見ないと答えています。2009年の調査と比較しても、テレビを見る時間は減少しているそうです。それじゃぁ、生徒達はテレビを見なくなって、その時間を何に費やしているのでしょうか。実は、電子ゲームをする時間が増えているようです。

◇ あなたは携帯電話・スマートフォンで主に利用しているものは何ですか

 全体で90%が「LINE」と答えています。先月の長野北部の地震で、ある高校で、高校生の安否確認を行ったときに一番有効だったのが、この「LINE」だったそうです。「LINE」をめぐるトラブルもよく聞きますが、一方では、通信手段としての有効性も認識しておいたほうがいいかもしれません。

 少し特徴的なものだけを拾い出しました。

 携帯電話の使い方について、保護者の皆さんから、「学校でも指導を強化して欲しい」といった要望も寄せられています。

 その趣旨はよくわかりますが、あえて踏み込んで書きます。

 学校でも考えますが、一義的には家庭が考えることではないかと思います。

 すべての事柄について、学校が指導を行うことはできません。一日24時間の中で、学校に滞在する時間は、どんなに多くても10時間くらいだと思います。一番長くいるのは家庭なのですから。

 私は、保護者のみなさんが、「まずいと思うことはまずい」と、きちんと、子どもに話をして欲しいと思っています。

 すべての事柄について、学校が指導することは、現実的にできませんし、してはいけないのではないでしょうか。そこは、家庭・地域・学校という三者で、教育を考えていくべきだと思います。

 以下のベネッセ総合研究所の調査報告もあわせてご覧ください。

 中高生のICT利用実態調査 2014 報告書

 http://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=4377

 携帯電話の使い方については、上記に記したとおり、学校でも考えています。休み時間には、次の授業の準備をするように促したり、また、1学年で始めた「朝読」も、携帯電話に夢中な生徒を、違ったかたち(本を読むこと)に引き入れていこうという意図もあります。

 家庭での使い方については、生徒とよく話し合い、家庭できちんとルールを決めて欲しいと思っています。例えば、夜○○時以降は、携帯電話を使ってのゲームやライン等を一切行わないといったことも考えられます。携帯電話を使ってのゲームは、ある意味、「中毒(依存症)」といった言い方もなされてますので、そんなことも、申し添えておきます。

 上の写真は帰りがけに撮影した部活動に励む二葉生です。