"BODY HEAT" Quincy Jones[SHM-CD]
produced by Quincy Jones
1. Body Heat(ボディ・ヒート)(3:58)
2. Soul Saga(Song Of The Buffalo Soldier)(ソウル・サーガ[バッファロー・ソルジャーの歌])(4:58)
3. Everything Must Change(エブリシング・マスト・チェンジ)(6:01)
4. Boogie Joe, The Grinder(ブギー・ジョー、ザ・グラインダー)(3:08)
5. Reprise: Everything Must Change(リプライズ:エブリシング・マスト・チェンジ)(1:01)
6. One Track Mind(ワン・トラック・マインド)(6:14)
7. Just A Man(ジャスト・ア・マン)(3:30)
8. Along Came Betty(アロング・ケイム・ベティ)(4:45)
9. If I Ever Lose This Heaven(イフ・アイ・エヴァー・ルーズ・ジス・ヘヴン)(4:53)
【personnel】
Quincy Jones(arr, tp, key)/ Herbie Hancock, Bob James, Dave Grusin, Richard Tee(key)/ Eric Gale(g)/ Leon Ware, Benard Ighner, Minnie Riperton, Bruce Fisher, Jim Gilstrap, Quincy Jones, Al Jarreau(vo)
"Q" ことクインシー・ジョーンズ( discography )が、1974年8月に「脳動脈瘤破裂」で緊急手術を受けた4ヶ月前にA&Mからリリースされた "ボディ・ヒート" ーーー。
ファンク色濃く、大きなターニング・ポイントとなった本作は、ヒット続きの "Q" にとって意外にも初の "ゴールド・ディスク" となった一枚。
こんなに才能溢れる偉大な人でも、本人曰く『僕の悩みは14歳のとき初めてレイ・チャールズ( "The Genius Of Soul" "Ray" )に出逢って(ジャズへの興味を深め)から、オーケストラに心酔してきたことなんだ。でもビッグ・オーケストラの場合、楽器が多すぎてリズム・セクションに焦点を合わせきれなくなるのが実状だ。ファンキーなサウンドではリズム・セクションがとても大切だから、思い切って余分な楽器を除けばリズムとヴォーカルに焦点を合わせられる・・・つまり、より一層ファンキーなサウンドにできるわけさ』とのこと。本作はそれを体現してみせたという意味でも、重要な一枚でしょう。
'Can you feel it?' と唄い出すヴォーカルは、作者でもあるリオン・ウェア( "I WANT YOU" )。
渋くて、たまらなくメロウな一曲。
こちらも作者であるベナード・アイグナー( "LIGHT THE LIGHT" )がヴォーカル。
男っぽい声で、情感たっぷりに唄いあげる、これまた渋くて大好きな一曲。
・・・なんですが、↑ はジョージ・ベンソン( discography )と
ラシェル・フェレルが vo. のモントルー ver.。
これまた 'mellow & groovy'・・・シビれる一曲(笑)。
ヴォーカルはリオン・ウェア、アル・ジャロウ( "TENDERNESS" "We Are The World" )、
ミニー・リパートンら。
脳内血管が2カ所で破れて倒れ、2度の大手術を受けて "奇跡的に" 一命をとりとめた "Q" が "In The Pocket" "LISTEN UP: The Lives Of Quincy Jones" などで自身が語っているとおり『僕は神に "生かされた" んだと思う。だから神から授かったギフトは大事に使わなきゃね』との言葉通り、わずか6ヶ月後には仕事に復帰。
現在に至るまで "第一線" で活躍する姿は驚異的。まだまだ元気でいてほしいものです・・・(願)。
>> 'mellow_groovy'(CD/LP)- discography
2009-07-11