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"END OF A RAINBOW"(1976)

2016-02-16 14:51:51 | Music 'mellow_ groovy' (CD/LP)



"END OF A RAINBOW"  Patti Austin[SHM-CD]
produced by Creed Taylor

1. SAY YOU LOVE ME(愛してると言って)(6:07)
2. IN MY LIFE(イン・マイ・ライフ)(4:20)
3. YOU DON'T HAVE TO SAY YOU'RE SORRY(愛の思いやり)(3:37)
4. MORE TODAY THAN YESTERDAY(モア・トゥデイ・ザン・イエスタデイ)(5:28)
5. GIVE IT TIME(ギヴ・イット・タイム)(3:26)
6. THERE IS NO TIME(昨日にさようなら)(3:40)
7. WHAT'S AT THE END OF A RAINBOW(エンド・オブ・ア・レインボー)(2:51)
8. THIS SIDE OF HEAVEN(愛をもとめて)(3:03)
9. SWEET SADIE THE SAVIOR(スウィート・セイディー)(6:22)

【musicians】
Patti Austin: vocal / Barry Miles: synthesizer / Richard Tee: keyboards / Eric Gale: guitar / Will Lee: bass / Steve Gadd: drums / Ralph MacDonald: percussion


パティ・オースティンdiscography )のソロ・デビュー・アルバム "エンド・オブ・ア・レインボー" ーーー。
プロデュースは、グローヴァー・ワシントン, Jr.( discography )を見出したCTI / kudu のクリード・テイラー。
いわゆるCMやバック・コーラスのエキスパートであるパティ本人の言葉を借りると『(私には)聴いただけで自分だと "わかってもらえるもの" がなかったの。こう唄いなさいと言われれば、その通りに唄えちゃったから、結果的には私の個性とはまったく関係のないいろいろなスタイルのレコードをつくっただけに終わっていたワケ。でも1st アルバムで、自分の曲をやったおかげで、自分なりの方向や "わかってもらえるもの" が身についたと思うの』
確かにどんな色にも染まれる "器用貧乏" が災いして、実力はお墨付きなのに個性を発揮できず終いの優れたセッション・ミュージシャンは少なくない。でも私に言わせれば、パティは常に "その声" で自身を表現しつつ、どんなサウンドにも溶け込んで "+α" を生み出せる、真に "器用" なヴォーカリスト。個性がナイなんてとんでもない! 彼女の声は "一聴" すればわかります。プラス、作詞作曲家としての才能も兼ね備えており、本作では 4. を除き、すべての曲がパティ自身のペンによるもの ーーー。
一流の腕利きミュージシャンたちの演奏と併せて、パティの "自在" なヴォーカルをご堪能ください。

1. SAY YOU LOVE ME
(Patti Austin)
本作でイチバン人気の、女性から男性に熱く愛を告白するスウィートなナンバー。
ハミングや口笛、そしてパティの優しい高音が美しく響きます・・・。

4. MORE TODAY THAN YESTERDAY
(Pat Upton)
本アルバム唯一のカヴァー曲。
'69年にパトリック・アップトンが作詞作曲した曲で、オリジナルは
ザ・スパイラル・ステアケースというグループ。
トランペットはランディ・ブレッカー、
テナー・ソロはマイケル・ブレッカー( "CHAKA KHAN  The Signature Diva LIVE" )。

7. WHAT'S AT THE END OF A RAINBOW
(Patti Austin)
美しいタイトル・チューン。
ギターはスティーヴ・カーン、ハープはグロリア・アゴスティーニ。

8. THIS SIDE OF HEAVEN
(Patti Austin)
ミディアム・テンポのリズミカルなナンバーで、コーラスとのコンビネーションが美しい。

"知名度(or インパクト)" や "迫力(=パワー)" という点では、チャカ・カーン( discography )の圧勝でしょう。
でも、より "幅広いジャンル" の曲を "自在に唄いこなし"、なおかつ万人に愛される "声" という点で優っているのは、パティでしょう。以前にも言及しましたが、チャカは "何を唄ってもチャカ"。本人はジャズが唄いたいらしいですが、結局は "チャカ" 以外の何者でもない。それが彼女の "持ち味" で、誰にも真似できない "One & Only" の存在なのですが、ヴォーカリストとしての "幅の広さ" ならパティというのが、私の定説 ーーー。
おまけにパティ・・・実はパンチの効いた唄い方も巧いし、声量も充分。
チャカと並んでヴォーカルをとっても、まるで引けを取らないのには驚きです!(秀逸)

 

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2 Comments

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記事の内容の通り (音楽わらしべ長者)
2010-09-21 19:21:13
こんばんは
パティ・オースティンとこのアルバムは
記事の通り、納得の作品ですね。
全く同じ、感想です。

ただただベタ褒めの音楽わらしべ長者の記事のTB貼りました。
宜しくお願いします。
返信する
またまた恐縮です・・・f^_^; (funkymeg_m)
2010-09-21 20:10:45

こんばんは&毎度サマです。(^.^)/
いつもコメント、ありがとうございます。m(__)m

LPとかCDって、あきらめずにしつこく
"欲しい" と想い続けていると、
思いがけないところで出逢えたりしますよね(感動)。
そんな一枚はきっと "縁" があって、
私のライブラリーに加わることになっているんです(確信)。
返信する

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