その出来事を、よいおじいさんの隣に住む、悪いおじいさんと悪いおばあさんが聞きつけました。
「おじいさん、うちもお殿様のご褒美がほしいね」
「そうよの。ひとつ、やってみるか」
悪いおじいさんは、よいおじいさんの庭にそ知らぬ顔で入り込んで、残っていたポチの灰をかき集めました。そして、遠くが見渡せる小高いきれいなあの丘に持って行きました。
「さあ、この辺でよかろう」
悪いおじいさんと悪いおばあさんは、お殿様の行列が通りかかりるのを見計らって、ポチの灰を撒き始めました。
ところが、灰は灰のまま飛び散っていくばかりです。
悪いおじいさんと悪いおばあさんは、あわててもっともっと次から次へと灰を撒きました。
その灰が、通りかかったお殿様の目に入りました。
「なんとしたことをやらかすのじゃ、こやつらは。ひっとらえて、打ち首じゃ」
悪いおじいさんと悪いおばあさんは、お殿様の家来に捕らえられ、その場で打ち首にされました。
(つづく)
「おじいさん、うちもお殿様のご褒美がほしいね」
「そうよの。ひとつ、やってみるか」
悪いおじいさんは、よいおじいさんの庭にそ知らぬ顔で入り込んで、残っていたポチの灰をかき集めました。そして、遠くが見渡せる小高いきれいなあの丘に持って行きました。
「さあ、この辺でよかろう」
悪いおじいさんと悪いおばあさんは、お殿様の行列が通りかかりるのを見計らって、ポチの灰を撒き始めました。
ところが、灰は灰のまま飛び散っていくばかりです。
悪いおじいさんと悪いおばあさんは、あわててもっともっと次から次へと灰を撒きました。
その灰が、通りかかったお殿様の目に入りました。
「なんとしたことをやらかすのじゃ、こやつらは。ひっとらえて、打ち首じゃ」
悪いおじいさんと悪いおばあさんは、お殿様の家来に捕らえられ、その場で打ち首にされました。
(つづく)