あるところに貧しいお百姓の夫婦がいました。ふたりは、それは大変働き者でしたが、生活は楽ではありませんでした。冬になると、春まで食べるものがもつだろうかと心配するばかりでした。
ふたりには、ミンという名前の男の子がいました。ミンは、すくすくと健康に育ち、学校に行くようになりました。
ミンは、学校でとてもまじめに勉強しました。おとうさんとおかあさんが働いて月謝を払ってくださったのです。無駄にするわけにはいきません。
成績も良く、明るいミンでしたが、学校でよくいじめられました。それは、ミンのおかあさんの右の手がつぶれていたからです。学校の友だちは、おかあさんのつぶれた手のことで、ミンのことをからかっては、いじめました。
それで、ミンは、おかあさんのことを好きになれませんでした。
(つづく)
ふたりには、ミンという名前の男の子がいました。ミンは、すくすくと健康に育ち、学校に行くようになりました。
ミンは、学校でとてもまじめに勉強しました。おとうさんとおかあさんが働いて月謝を払ってくださったのです。無駄にするわけにはいきません。
成績も良く、明るいミンでしたが、学校でよくいじめられました。それは、ミンのおかあさんの右の手がつぶれていたからです。学校の友だちは、おかあさんのつぶれた手のことで、ミンのことをからかっては、いじめました。
それで、ミンは、おかあさんのことを好きになれませんでした。
(つづく)