ヨナの福音こばなし帳

オリジナルのショート・ストーリー。一週間で一話完結。週末には、そのストーリーから人生の知恵をまじめにウンチクります。

親切なお医者さん(6)ウンチク前編

2008-10-16 | 親切なお医者さん/ 5つの指摘
今回のストーリ-は、医療関係者の皆さんから、大ブーイングを受けそうな展開になってしまいましたが、創作ストーリーということでご勘弁をいただきたいと思います。(2週続けて、言い訳から始まってますね・・)

今回のポイントは、(医療ミスとか誤診ではありませんよ)、親切や優しさをどのように受け取るか、です。

次郎医院の次郎先生は、その人が気づかないでいる、その人の内側にある問題には触れないで、気分よくさせておくことが、親切や優しさだと考えました。それで、たしかに患者さんは気分よくいるのですが、このまま行くと手遅れになってしまうでしょうね。

本当の親切や優しさは、ときには、相手がムッとしたり、ショックを受けるような内容でも、隠さないで告げることをします。(「ときには」と付けましたように、いつでも・どこでも・なんでも口にすると、とんでもないことになってしまいますからね)

太郎医院の太郎先生は、医者として、患者さんに伝えるべきことを、できるだけショックを与えない配慮をもって、伝えました。ところが、患者さんは、「オレを病人扱いするな~!」と怒り出してしまったわけです。結果、その患者さんは、その後適切な処置を受けられません。病気は悪くなるばかりです。自覚症状が出た頃には、もう手遅れ、でしょう。

皆さんは、病院の先生にはこんな失礼なことはしないですよね。かえって、「早期発見してくださって、ありがとうございます」って、言うと思います。

ところが、相手が神様となると、とたんに態度が変わります。ちょっと心に潜む問題点を指摘されたりすると、「オレを悪人扱いするな~!」と怒り出したり、「言われるほど、悪くない」とまともに取り合わなかったりするわけです。その結果、その心に潜む問題点は、どんどん大きくなって、やがては人生を完全に崩してしまうにまで至ります。

(次回は、解決の糸口をウンチクります。)