ヨナの福音こばなし帳

オリジナルのショート・ストーリー。一週間で一話完結。週末には、そのストーリーから人生の知恵をまじめにウンチクります。

ちょっと勘違いで、大違い(6)ウンチク前編

2006-08-05 | ちょっと勘違いで大違い/ ねぇどうして
もう8月ですから、すでに夏休み!!、全開モードの人もいると思います。(うらやましいー)

さて、ストーリーのハナコの夏休み、どうなったでしょうね?たぶん、キリギリスを見習って、夏休み中バイオリンを弾いて、歌って、踊って、楽しく遊んで過ごしたことでしょう。

で、夏休みの最後の最後になって、

「どわぁ~~~、しゅくだい、じぇんじぇんおわってぐぁいゃ~~」(音はご自由に想像してください。)

ママは、どんなつもりだったかといえば、もちろん、アリのように、暑い夏もコツコツと勉強して、しっかり宿題を終わらせてね、って、そういう親心だったわけですよ。

ママの想いが、ハナコに真っ直ぐ伝わらなかったのは、同じ絵本を読んでも、そこから受け取るものが違ったからですね。

特に、先入観を持ってあるものを読んだり、聞いたり、考えたりすると、その先入観に影響されて、正しくそのもの自体を判断できないことが多々あります。

「如何に夏休みを楽しむか」でいっぱいになった頭で「アリとキリギリス」を読めば、「よーし、わかった。夏休みはがんばるぞ!」って、バイオリンを買いに行きました、になってしまうのは自然の成り行きなわけです。

ちょっと勘違いで、大違い。笑ってばかりもいられません。

(次回は、解決の糸口をウンチクります。)