goo blog サービス終了のお知らせ 

ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
他所で見る東北の足跡や繋がり、町の今昔や輝きを発信。

マンガッタンで塩竃へ:2013年4月の記録

2017-10-05 12:08:51 | 東北被災地の歩み:塩釜・松島

前日(2013年4月20日)は穀雨で、穀物の成長を促す春雨が降る頃となった。

というのに、今朝は雪が積もっているではないか。

水分の多い雪で午後には解けたが、一晩で冬に戻ったみたいでびっくりだ。

しかし、庭木の芽はぐんと大きくなっていて、花咲く春は夢幻ではないようだ。


ところで、4日前には、町中を淡い紅色に染める桜を見ながら、ゆるゆる歩いた。

その日は東へ向かい、原町を越えて苦竹駅にたどり着いたので、そこから電車で塩釜まで出かけてみることにした。(↓苦竹駅:4月17日撮影)

 


改札を通って階段を上がり、間もなく来る電車を待っていると、来たのは石巻の「石ノ森萬画館」にちなんで車両に漫画が描かれた「マンガッタンライナー」だった。

(↓4月17日撮影)


平日は不定期の運行だから、くじに当たったみたいで、ちょっとした幸運だ。

「あたりもう一本」のようなおまけはないが、ちょっと嬉しい。

車窓から、この電車に向かって、ちゃっこいわらし(幼い子)が手を振っているのが見え、思わず手を振り返した。散歩中に、マンガッタンが通って喜んでいたのだろう。


20分程で本塩釜駅に到着。



震災の数ヵ月後に来た時は、本塩釜駅もまだ封鎖されていたが、約2年後の今は修繕が入っているものの、人々が行き交う和やかな空気が戻っている。

(↓本塩釜駅①:2011年7月撮影)


(↓本塩釜②:2013年4月17日)


駅の表には、石飾りが置かれているのだが、今年は干支の白蛇さんが中央で駅番をしていた。


今年に入って、駅前に「観光物産所」が出来ている。

土産に、「塩作りの塩釜」が伝わるような菓子を買った。

塩竃の藻塩入りの落雁。

塩味と甘味が見事に調和し、緑茶に良く合う。


古事記や日本書紀に登場する「塩椎の神(しおつちのかみ)」または「塩土老翁(しおつちのおじ)」が、この地に塩作りを教えたという伝説がある。

釜で炊いて塩を作った。それが町の名の由来だ。


「塩釜」の由来を活かそうと、いろいろ工夫しているのが見えていい。

それは、自分たちの暮らす町を大事に思うことだもの。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。