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ふくらく通信

東北人が記す、東北の良さや震災の事、日々のなんだりかんだり。
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続・千賀の浦の町(塩竈):2011年7月の記録

2017-10-01 12:49:18 | 東北被災地の歩み:塩釜・松島

塩竈の本町、造り酒屋の佐浦を過ぎて、道を左に折れると、一番館がある。(←佐浦)


(←壱番館)

一番館から少し戻り、辻に出る。

まるで、道の真ん中にあるように見えるお肉屋さんを右手に見て、辻を渡ろうとすると、ここは信号が点いていない。

神奈川だったか、他所の県警の方が交通整理をしてくれていた。

猛暑の中、本当に大変だろうに、ありがたいと思って頭を下げて渡ったら、笑顔を返してくださった。



渡った先には、やみ市と呼ばれる鮮魚店の並ぶ路地がある。

震災の影響で、建物が破損している所があり、路地を除くがかつての市の姿はない。


通り過ぎて、本塩釜駅前に出る。

駅の向かいから見て、右手に店がある。


その日は休みだったが、以前に見かけた猫が、ちゃんとそこにいた。

お昼寝中だった。


一応声をかけてみると、やはり眠り猫のままだが、耳だけちょっと動かしてくれた。

夢の中で挨拶は交わせたかな。



駅はまだ、修復中だった。

 

駅前のビルは、地盤が沈んだか、建物との間に隙間が出来ている。

ぐるりと廻って、柳の揺らぐ涼しげな様を見ながら、街道沿いを進み、丹六園の前に出る。


丹六園の裏手に回ると、崖の上に、かつての法蓮寺跡で唯一残った書院が見える。

どうやら、震災にも耐えたようだ。


宮町から坂を上り、塩竈神社へと戻る。


この日、千賀の浦は青く穏やかであった。

風が爽やかに、町を木々を人を撫でていく。

修理に励む人々や、明るく挨拶を返してくれる人々に会い、ほっとしたひと時だった。



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