先日、アメリカの議会で、ウクライナ支援の予算が当初の330億ドル(約4兆3千億円)を超え、400億ドル(5兆2千億円)で可決し
アメリカ政府は、日本の自衛隊予算の約一年分にも及ぶ、ほぼ無尽蔵なウクライナへの武器支援ができるようになりました
ロシアの1年間の防衛予算が約7兆円ほどですから、これは驚くべき驚異的な額と言えるでしょう
これはウクライナ軍事作戦が完全にウクライナ戦争へと変化し、そして完全にNATO対ロシア、米露の消耗戦になったことを意味します
こうなると、どちらが有利なのかは一目瞭然で、長期的に見れば、間違いなくアメリカが有利になります
今現在は、様々な分析から見て、間違いなくロシア側が完全有利に戦況を支配していますが
アメリカは、もはや補助的なサポートを完全に逸脱していて、ウクライナ軍に軍事情報をどんどん提供し
ゲリラ作戦的に、ロシアの「補給路」を断つ戦略を取り始めているようです
ウォールストリートジャーナルの記事によると、戦争研究所はこのように分析しています
The Institute for the Study of War said in a report that Ukrainian forces will likely continue to conduct cross-border strikes to disrupt Russian logistics, possibly with drone or missile strikes. But new weapons that the Ukrainians will receive from the West are much more powerful than anything they or the Russians currently have, raising the possibility of more strikes deeper inside Russian territory.
戦争研究所は報告書の中で、ウクライナ軍はおそらくドローンやミサイルによって、ロシアの兵站輸送を崩壊させるため、国境を越えて攻撃し続けるだろう、と述べています。しかし、ウクライナ軍が西側から受け取る新しい武器は、彼らやロシア軍がいま現在持っているものよりもはるかに強力であり、ロシア領土内での、より多くの攻撃の可能性を高めています。
ここでは、兵站、つまり物資の輸送に焦点を当てて、今後のウクライナ問題を考えてみたいと思います
いま現在、西側諸国から軍事的な支援物資が入ってくるルートは、ロシア海軍が黒海海路ルートを支配していることから
ウクライナの西側から、陸路を通って入ってくる陸路ルートに限定されています
ウクライナに隣接する国で、ウクライナへの武器輸送を許可しているのは、ルーマニア、スロバキア、ポーランドの3カ国です
大規模輸送ということになると、輸送はほぼ「鉄道」を使うことになるわけですが、ここでウクライナには不運なことが一つあります
鉄道に使われている線路が、西側の3カ国とウクライナでは「線路幅(線路ゲージ)が違う」という問題があるわけです
つまり、西側から物資を鉄道で運び込んでも、「ウクライナに入った鉄道貨車をクレーンで積み替えする作業が必要になる」わけです
結局、この線路ゲージの違いによって輸送に多くの時間がかかり、そこをロシアのミサイルによって狙われるという悪循環となっています
西側の目下の課題は「兵站輸送」問題です
一方のロシア側から見た危機についてですが
その「線路ゲージ幅問題」を解決すべく、ルーマニア、スロバキア、ポーランドの3カ国が対策した場合が問題です、つまり
「3カ国がウクライナとの国境近くの線路を、ウクライナと同じ線路ゲージに交換する工事を行う懸念がある」ということです
これが行われた場合、隣接するNATO3カ国(ルーマニア、スロバキア、ポーランド)から、物資が停止することなく入ってくるわけです
これが始まった場合、ロシアには「新たな脅威」が生まれてくることになります
まず、考えられるのは、「ウクライナ軍によるロシア領土内への攻撃の激化」です
いま、アメリカが考えているのは、上でも述べましたが、「ロシアの兵站輸送ルートの破壊」です
ウクライナ軍にはCIAなどが全面的に協力していると言われており、ウクライナ軍への情報提供やウクライナ軍の兵士への訓練提供など
つまり教官を派遣して、武器の使い方をレクチャーするなどという、軍事協力を、もはや隠すことなく露骨に行っているわけです
これによって、戦線がウクライナ東部だけではなく、ロシア領土内のハブ駅の破壊が行われるなど
どんどん戦線が拡大し、エスカレートていく懸念があるわけです
なぜ駅や線路を狙うかというと、そこがロシア軍の重要な兵站輸送ルートになっているからです
ロシア側も、今は有利に戦況を進めているとはいえ、兵站ルートを破壊された場合、戦況は極めて厳しくなります
ウクライナへの補給が困難になった場合、最悪は物量に勝る西側に押し戻され、敗北、というシナリオもあり得ます
そうなった場合、ロシアは西側の価値観によるレジームチェンジで、国が解体されることになるでしょう
もしこのまま、西側が露骨な軍事援助を続けていった場合、何が起きるかというと。。。
まずは、ルーマニア、スロバキア、ポーランドのハブ駅、つまり、軍事物資の補給拠点を
ロシア側が「核攻撃したい」という欲求にかられる、ということです
これはNATO条約の第5条に抵触することになり、NATOがロシアに対して「宣戦布告」する、最悪の世界戦争への引き金になります
これまでのこと、皆様はどう感じられますか?夢物語だと思いますか?
実は、いまロシアが置かれている状況は、太平洋戦争の日本の状況に極めて近いものがあります
アメリカの物量作戦によって、徐々に追いつめられる日本。。。今は追い詰められつつあるのはロシアですが。。。
そうなった場合、かつての日本と違うのは、ロシアには、アメリカを超える数の「核兵器」と
それを確実に相手国に着弾させるための、新型ミサイル技術があるということです
アメリカが、どうしてここまでのリスクを犯してロシアを叩こうと思うのでしょうか?
いや、もしかすると、アメリカはロシアが音を上げると思っているのかもしれません。。。勝てると思っているのでしょう
しかし、核戦争が起こり、それが激化したときには、アメリカが勝つという保証など、どこにもありません
むしろ、アメリカも滅び、国ごと消えるかもしれません。。。。その時には、ロシアも日本も、国として存在していないでしょう
日本は、本来ならアメリカの暴走を止め、自制を促して、最悪の状況を回避すべく動くべきでしょう
私はそう思います。。。これ以上、戦争をエスカレートさせるべきじゃない、そう信じて疑いません
アメリカ政府は、日本の自衛隊予算の約一年分にも及ぶ、ほぼ無尽蔵なウクライナへの武器支援ができるようになりました
ロシアの1年間の防衛予算が約7兆円ほどですから、これは驚くべき驚異的な額と言えるでしょう
これはウクライナ軍事作戦が完全にウクライナ戦争へと変化し、そして完全にNATO対ロシア、米露の消耗戦になったことを意味します
こうなると、どちらが有利なのかは一目瞭然で、長期的に見れば、間違いなくアメリカが有利になります
今現在は、様々な分析から見て、間違いなくロシア側が完全有利に戦況を支配していますが
アメリカは、もはや補助的なサポートを完全に逸脱していて、ウクライナ軍に軍事情報をどんどん提供し
ゲリラ作戦的に、ロシアの「補給路」を断つ戦略を取り始めているようです
ウォールストリートジャーナルの記事によると、戦争研究所はこのように分析しています
The Institute for the Study of War said in a report that Ukrainian forces will likely continue to conduct cross-border strikes to disrupt Russian logistics, possibly with drone or missile strikes. But new weapons that the Ukrainians will receive from the West are much more powerful than anything they or the Russians currently have, raising the possibility of more strikes deeper inside Russian territory.
戦争研究所は報告書の中で、ウクライナ軍はおそらくドローンやミサイルによって、ロシアの兵站輸送を崩壊させるため、国境を越えて攻撃し続けるだろう、と述べています。しかし、ウクライナ軍が西側から受け取る新しい武器は、彼らやロシア軍がいま現在持っているものよりもはるかに強力であり、ロシア領土内での、より多くの攻撃の可能性を高めています。
ここでは、兵站、つまり物資の輸送に焦点を当てて、今後のウクライナ問題を考えてみたいと思います
いま現在、西側諸国から軍事的な支援物資が入ってくるルートは、ロシア海軍が黒海海路ルートを支配していることから
ウクライナの西側から、陸路を通って入ってくる陸路ルートに限定されています
ウクライナに隣接する国で、ウクライナへの武器輸送を許可しているのは、ルーマニア、スロバキア、ポーランドの3カ国です
大規模輸送ということになると、輸送はほぼ「鉄道」を使うことになるわけですが、ここでウクライナには不運なことが一つあります
鉄道に使われている線路が、西側の3カ国とウクライナでは「線路幅(線路ゲージ)が違う」という問題があるわけです
つまり、西側から物資を鉄道で運び込んでも、「ウクライナに入った鉄道貨車をクレーンで積み替えする作業が必要になる」わけです
結局、この線路ゲージの違いによって輸送に多くの時間がかかり、そこをロシアのミサイルによって狙われるという悪循環となっています
西側の目下の課題は「兵站輸送」問題です
一方のロシア側から見た危機についてですが
その「線路ゲージ幅問題」を解決すべく、ルーマニア、スロバキア、ポーランドの3カ国が対策した場合が問題です、つまり
「3カ国がウクライナとの国境近くの線路を、ウクライナと同じ線路ゲージに交換する工事を行う懸念がある」ということです
これが行われた場合、隣接するNATO3カ国(ルーマニア、スロバキア、ポーランド)から、物資が停止することなく入ってくるわけです
これが始まった場合、ロシアには「新たな脅威」が生まれてくることになります
まず、考えられるのは、「ウクライナ軍によるロシア領土内への攻撃の激化」です
いま、アメリカが考えているのは、上でも述べましたが、「ロシアの兵站輸送ルートの破壊」です
ウクライナ軍にはCIAなどが全面的に協力していると言われており、ウクライナ軍への情報提供やウクライナ軍の兵士への訓練提供など
つまり教官を派遣して、武器の使い方をレクチャーするなどという、軍事協力を、もはや隠すことなく露骨に行っているわけです
これによって、戦線がウクライナ東部だけではなく、ロシア領土内のハブ駅の破壊が行われるなど
どんどん戦線が拡大し、エスカレートていく懸念があるわけです
なぜ駅や線路を狙うかというと、そこがロシア軍の重要な兵站輸送ルートになっているからです
ロシア側も、今は有利に戦況を進めているとはいえ、兵站ルートを破壊された場合、戦況は極めて厳しくなります
ウクライナへの補給が困難になった場合、最悪は物量に勝る西側に押し戻され、敗北、というシナリオもあり得ます
そうなった場合、ロシアは西側の価値観によるレジームチェンジで、国が解体されることになるでしょう
もしこのまま、西側が露骨な軍事援助を続けていった場合、何が起きるかというと。。。
まずは、ルーマニア、スロバキア、ポーランドのハブ駅、つまり、軍事物資の補給拠点を
ロシア側が「核攻撃したい」という欲求にかられる、ということです
これはNATO条約の第5条に抵触することになり、NATOがロシアに対して「宣戦布告」する、最悪の世界戦争への引き金になります
これまでのこと、皆様はどう感じられますか?夢物語だと思いますか?
実は、いまロシアが置かれている状況は、太平洋戦争の日本の状況に極めて近いものがあります
アメリカの物量作戦によって、徐々に追いつめられる日本。。。今は追い詰められつつあるのはロシアですが。。。
そうなった場合、かつての日本と違うのは、ロシアには、アメリカを超える数の「核兵器」と
それを確実に相手国に着弾させるための、新型ミサイル技術があるということです
アメリカが、どうしてここまでのリスクを犯してロシアを叩こうと思うのでしょうか?
いや、もしかすると、アメリカはロシアが音を上げると思っているのかもしれません。。。勝てると思っているのでしょう
しかし、核戦争が起こり、それが激化したときには、アメリカが勝つという保証など、どこにもありません
むしろ、アメリカも滅び、国ごと消えるかもしれません。。。。その時には、ロシアも日本も、国として存在していないでしょう
日本は、本来ならアメリカの暴走を止め、自制を促して、最悪の状況を回避すべく動くべきでしょう
私はそう思います。。。これ以上、戦争をエスカレートさせるべきじゃない、そう信じて疑いません