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「歴史の古傷」は制御できない 中国、反日デモはもろ刃の剣

2012-09-07 00:29:04 | 中国関係ニュース


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「歴史の古傷」は制御できない 中国、反日デモはもろ刃の剣
産経新聞 9月6日(木)9時21分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120906-00000521-san-int

 

 尖閣諸島に上陸した香港の活動家たちの風体や行動を見て、なぜかガチガチの反日闘士という感じがしなかった。「島は中国のものだ」と叫んではいたが、中国共産党が嫌がる台湾の青天白日満地紅旗を振り回していた。

 7人の活動家たちの先頭には、ずんぐり体形の中年男がいた。英紙フィナンシャル・タイムズによると、「阿牛」と呼ばれる56歳の男は、反日家ではあるが、同時に中国本土への立ち入りが禁じられた急進的な民主活動家であるという。

 「阿牛」こと曾健成の父親は半世紀以上も前に中国本土から追放された実業家で、曾はいわば反共ナショナリストである。曾らが見舞った一撃によって、中国本土で反日デモが広がった。曾が言うには、尖閣上陸で「日本の軍国主義にパンチを1発見舞ったが、返す刀で今度は中国共産党に肘鉄を食らわせてやった」そうだ。

 いったい、曾の本当の敵はどちらなのか。曾は今月9日に実施される立法会議員選挙に立候補しており、香港の小学校で採用されそうな中国共産党擁護の「国民教育」という教科導入に反対しているという。

 北戴河に集まる中国共産党幹部たちは、曾らの尖閣上陸に注目が集まれば、権力闘争の醜さを隠すことになるとの効用を考えたかもしれない。だが、中国共産党が採用した反日ナショナリズムはもろ刃の剣だった。反日が反政府に変わることは過去に経験済みである。

 米国ではその反日デモの矛先が、太平洋を越えて米国に向かうとの警戒感もある。ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿したオクラホマ大学のP・グリーズ教授は、中国の反日感情の裏には反米感情が潜んでいると考えるのだ。

 米国は朝鮮戦争のころ、台湾海峡に第7艦隊を差し向け、中国の軍事行動を押さえ込んだ。中国のナショナリズムは、これさえなかったら中国はとっくに台湾を統合していたはずだと考える。台頭する中国に日本が盾突く度胸があるのも、米国との同盟関係があるからだとも思っている。

 中国が愛国主義教育で「歴史の古傷」をえぐり出し、政府が人民の怒りのはけ口として反米や反日カードを切ってきたことの歪(ゆが)みである。反米反日でなければ、中国共産党の正統性が維持できないとはまことに不幸なことである。

 だが、いったん開いてしまった「歴史の古傷」を制御するのは簡単ではない。だからこそ、標的になる日本は抑止に力点を置かざるを得ない。米ジョージワシントン大学のM・モチヅキ教授は、防衛費増を強調し「日本のように小さな棍棒(こんぼう)を片手にわめくのではなく、セオドア・ルーズベルト米大統領の言葉のように、大きな棍棒を手にソフトな声を出す方がいい」と、抑止力の充実を促した。

 大きな声は相手国のナショナリズムを刺激するから、むしろ、黙って防備を固めるべきだと言っている。中国の対日圧力は、日本の防衛費増と国際世論の反発というコスト高につながることを知らしめる戦略である。

 「阿牛」ならぬ魯迅の代表作『阿Q正伝』の主人公は、自分が正しい、自分が偉いと言っているうちに、銃殺されてしまう。魯迅は農夫、阿Qの中に中国の精神的な歪みや悲劇を見ていた。「阿牛」の行動や中国共産党にも、阿Qと同じ歪みを見る思いがするのだ。(東京特派員 湯浅博)

 

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「蒼井そらボイコットせよ!」と叫ぶ中国「反日デモ」の実態
配信元:2012/09/05 17:30更新
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/589072/

 

このニュースに関連した特集尖閣諸島問題
この記事に関連するフォト・情報記事本文 尖閣諸島の領有権をめぐって、中国各地で相次いでいる「反日デモ」。日本のテレビニュースや新聞報道では、中国全土が反日で燃え上がっているように見える。もし現地で日本人であることがバレたら、一体どんな目にあうか。考えただけでもオソロシイ。本誌記者は決死の覚悟で、現地のデモに潜入取材を試みた。

 8月26日、日曜日。ネット上のデモ予告を見て、記者は上海から列車で3時間ほどの浙江省の100万人都市・諸曁に向かった。街角に立つ警官の数がやたらと多く、緊張感が高まる。

 スタート予定の午前9時。恐る恐る目についた群衆に近づくと、10~20代の若者を中心に100人ほどが集まっていた。

 しかし、ピリピリした雰囲気はまるでない。友人と並んで写真を撮影していた10代後半と思しき男性に声をかけた。

 --どうしてデモに参加したの?

 「いま高校3年生なんだ。高校生活最後の夏休みだから、友達と一緒に写真をたくさん撮って、思い出を作りたいな」

 (あ然)……。

 もしや間違って修学旅行の一団に混じってしまったのではないかとキョロキョロしていると、どこからともなく中国国旗を持ったおばさんが現われて、なんとなくデモ行進が始まった。

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 「保護釣魚島」(釣魚島を守れ)、「日本人滾出釣魚島」(日本人は釣魚島から出て行け)などと書かれた小型横断幕を掲げ、「打倒小日本」などとシュプレヒコールを上げながら歩く。道路脇では特別警察の隊員が警戒にあたっていたが、デモ参加者が「笑って」とカメラを向けると、若い隊員もニコリ。そのカメラの紐に「Nikon」の文字。

 30分ほどで広場に到着した。いよいよ、反日デモのクライマックス、「日の丸燃やし」だ。

 「ウォー!」と気勢を上げた丸刈りの男が日の丸とライターを取り出すと群衆のテンションは一気に最高潮……のはずだったが、取り出した日の丸がとにかくちっちゃい。群衆がワッと集まると、燃やしているところが見えない。

 人垣をかきわけて群衆の中心部まで近づいていくと、丸刈り男が困惑顔。日の丸がナイロン製だからか、火がつかないのだ。これには周囲も失笑だ。その不慣れな感じから察するに、「一度やってみたかった」のだろう。

 見かねた周囲の人間がポケットティッシュを寄せ集め、どうにか点火。ちょっと焦がしただけだったが、男は安堵の表情を浮かべた。

 午前10時。再びデモ隊は市街地に向かって行進を開始した。プラカードの種類も増えていて、なかにはなぜか「抵制日貨 従AV女優蒼井空開始」(日本製品のボイコットはAV女優「蒼井そら」のボイコットから始めよう)を掲げる若い男も。はたして「言い出しっぺ」はガマンできるのか。

 続いて、「市政府! 市政府!」の声を上げて市政府の建物に向かう。到着すると「領導出来」(市長出てこい)、「政府表態」(政府は態度をはっきり示せ)と叫びだした。記者の近くにいた若い女の子は、「政府表態! 政府変態!」と叫びながら大笑い。変態は日本と同じ意味。表態(ビャオタイ)と変態(ビェンタイ)は発音が似ているため、どさくさまぎれに政府に悪態をついて楽しんでいるようだ。

 そうこうしているうちに、時刻は昼の12時。みんな「じゃあ、メシ食いにいくか」と口々にいいながら人が去っていき、デモは自然解散。

 これが、「反日」に燃える中国人の姿でした。

 ※週刊ポスト2012年9月14日号

 

 

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