Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

横浜マリンタワー (改訂版)

2014-12-28 05:40:26 | 神奈川





横浜は非常に塔の多い街です。
横浜三塔に数えられる神奈川県庁、横浜税関、横浜市開港記念会館とともに、NTTの電波塔やぷかりさん橋なども塔の仲間でしょう。

山下公園の目の前にある横浜マリンタワーもその一つです。


横浜マリンタワーが完成したのは1961年。
横浜開港100周年を迎えようとする1958年より記念事業の一環として建設が決定され、長らく横浜の港を照らす灯台としての役割を与えられます。
展望台も併設し、横浜の観光スポットとして知られるようになりました。

20世紀も終わりに近づくと、横浜博跡地がみなとみらい21として開発され、日本一高い展望台を持つ横浜ランドマークタワーなど新しい観光施設が完成。
観光客はみなとみらいへと流れ、マリンタワーの収入も落ち込んでいきました。
そして、すでに灯台としての役割も終えていた2006年に展望台の営業を終了しました。

しかし、横浜市は横浜開港150周年を控えた2009年に、記念祭に向けてマリンタワーを再生することを決めます。
横浜港の一等地に塔の廃墟があるというのも印象が悪いという理由もあったかもしれません。

誕生から50周年を目の前に控えて、九死に一生得たマリンタワーは装いも新たに生まれ変わることとなりました。

現在、館内は地方の展望塔にあるような古臭さはなく、内観はシックな雰囲気に統一されています。
展望フロアは恋人の聖地にも指定されていて、休日にもなれば若いカップルで溢れかえりそうなほどお洒落に出来上がっています。







展望フロアの入場料は大人750円。
1階のインフォメーションで入場料を支払って、2階へ上がると展望台行きのエレベーターがあります。
塔の構造がよく見えるシースルー型のエレベーターに乗って、高さ91mの展望フロアへ到着。

円状の展望台はそこまで高さはないものの、横浜の名所を眺めることができます。
真下には山下公園と氷川丸。
少し目を前に向ければ横浜ベイブリッジと行き交う船。

みなとみらい方面は建物が林立していますが、反対に元町方面に目を向けると閑静な宅地が広がります。
夜景ともなると差は明白で、コントラストが対照的です。


展望フロアは2層になっており、狭い階段で1階部分と繋がっています。

2階部分に比べると狭いが、東京タワーにあるような直下を覗けるガラスの床が用意されています。
長細い鉄塔のため、風で揺れているのもよくわかり、高所恐怖症の人は少し怖いかもしれません。


全体的に広告や宣伝などの無駄なものは廃し、落ち着いた雰囲気のある展望フロアは、ベンチこそないもののゆっくりと景色を楽しめる空間です。
閉館に近い夜遅くは特に人がいないのでおすすめ。

50数年間、この景色を見守ってきたマリンタワー。
平成生まれの私にはベイブリッジもランドマークタワーもない横浜の風景を想像することができません。




横浜港方面。
真下には横浜人形の家の可愛らしい建物が見えます。
オレンジ色の首都高速が向かうのは本牧JCT。
その先のコンテナ・クレーン群は横浜港です。



首都高速のカーブ。
夜が更けてきても、車通りは途絶えることがありません。





目の前には横浜ベイブリッジ、通称ベイブがライトアップされています。
その後ろに見える斜張橋は鶴見つばさ橋。



みなとみらい方面。
ホテルニューグランドの先にはライトアップされたクイーンの塔が優美です。
コスモロックに赤レンガ倉庫、ワールドコンチネンタルホテルは見慣れた横浜の風景です。





クイーンの塔こと横浜税関を拡大してみました。



コスモワールドの背景にビルが増えましたね。

 



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