バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

作法という準備…2012

2012-10-06 03:16:39 | やっぱりミニバス!
平成24年 10月 6日 土曜日
 
「作法という準備…2012」


作法とは、相手の立場に立った所作であり、そのための先々のことを見据えた心構えであり、先々を見る物心両方の準備までも含むものだと思います。

何事においても準備が大切です。


スポーツでも芸事でも、ひのき舞台にあこがれる者は多いですが、


そこまで来るのに、いかほどの努力があったかを知る人は少ないと思います。

その努力を表に出さない謙虚さが、日本人の美徳のひとつでもあるのは確かです。


それも大事な作法だと思います。

将来に繋がる作法に違いないでしょう。

ひのき舞台に立つのは、一瞬に開く花火のようなもの…

その一瞬に輝くための作業は、失敗し、挫折しながら手にしたもの

その失敗や挫折が…一瞬に輝くための準備という作法なのでしょう。

それを説いているのが、葉隠(はがくれ)です。


以下は葉隠で説かれている作法の心得です。

『翌日のことは、前の晩より考えて…書き留めておくのがよい、これも万事、人に先んじるための心得である。

どこかへの約束があって出かける時は…前の晩より、先方のことをよく調べ

挨拶の言葉から、その場のことまで考えておきたい。

どこかへお供をした時、また…どこかのお宅にお伺いする時は、

まず、先方のことを念頭において行くのがよい。

これが和の道であり、礼儀というものである。

身分の高い人などに招かれた時、気苦労に思って行けばうまく応対できないものである。

これはかたじけないこと、さぞ、おもしろいことがあるだろう…と思って行くのがよい。

すべて用事のある時以外は、呼ばれないところへは行かないのがよい。

招かれたなら、これはよい客だ…と思われるように腐心することだ。

ともかく、その座のようすを前もって考えてから行うことが大切である。

酒の席のことは特に重要である。

席を立つ潮時というものがある。

飽きられもせず、早すぎもせぬようにありたい

日常のことで、もてなしなどをあまり遠慮しすぎるのは、却ってよろしくない。

1、2度断って、なおも勧められる時は受けるのがよい。

ふと行き会って、引き留められた時の心得も…また、同じである。』


すべてに、先々を見た準備の心構えがあれば、慌てずに、騒ぐことなく…対応することができるのです。

それを徹底して行うことが、葉隠でいうところの…「作法」を言うと思います。

いわゆる、武人・婦人…

すなわち、現代でいうところの紳士・淑女のたしなみです。

準備の心得は…人生を生きる心得に通じるものです。

特に、スポーツをする者にとって、目指すひのき舞台はそれぞれです。

しかし、そこを目指して辛苦を自ら望み…それを辛苦と思わないから、そこを目指すことができるのでしょう。

その準備という作法を、辛苦と思ったときは…そのひのき舞台は、すでに目指すべきものではなくなっているのです。

その準備の大切さが、生き方に通じるものとして説く葉隠の心は…

ひのき舞台を目指すスポーツマンに限らず、あらゆる人達が持つべき作法という心構えなのだと思うのです。

それは、すなわち…葉隠の幹となる精神としての、武士道の五常の徳を言うものです。

その五常の徳目とは、『信(慈)・義・礼・智・孝』の徳を言います。

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