平成24年5月16日 水曜日
「意識すること…練習試合の意味」
先日の市内大会の予選リーグ…子供達の気持ちが、勝った試合も、負けた試合も、焦りで空回りしていました。
私は、悔しい思いでいっぱいでした。
そんな子供達の気持ちの弱さを練っていくのは、子供達自身です。
そしてコーチである私は、子供達自身が練り上げるために必要な栄養を、技術という形と、言葉という魂で振り掛けていきます。
さて、その気持ちを練り上げるひとつが、練習試合です。
数年前の、以前の私は、練習試合というと、気持ちは試合モードでした。
子供達にも、コーチの昂(タカ)ぶりが伝わっていたのでしょうね。
「今日は試合だ!
頑張るぞ~!」
この意気込みは間違いないでしょう。
違うのは、その目的とするところだと思います。
練習試合は、試合という形式の練習です。
それは総合予行です。
今の私が思っている、他チームと行う練習試合とは…
現在チーム内の練習として行っている、5対5のスクリメイジの延長だと捉(トラ)えています。
今回も試合前に、子供達には…
『今日は練習試合だよ。でも、試合ではないんだ。試合という形の練習なんだ。
だから、あくまで練習なんだ…
自分達だけで行うゲームではなく、
他の相手と試合形式の練習をすることで…
自分達チームの出来上がりを確認し、課題を見つけて、それを修正して、チーム力を上げることが目的なんだ。
そして、次の公式戦という本番で、全力プレーができるようにすることが、この練習試合の目的なんだよ。
今まで練習でやってきたことが、実際に他のチームを相手にしてやること、
そして、やるきること、
失敗をしてもいいから、焦ることなく、弱気にならずチャレンジすること、
相手チームのプレーに対応できる、自分達のプレーをすること…
それを意識して全力でプレーすることが目的なんだ。
相手を怖れてはいけないし、相手をナメてはいけない。
一番やってはいけないことは、相手を侮(アナド)ることだ。
これは、相手に対して失礼だし、
特に、試合中に笑顔を見せてプレーすることなど、言語道断だからな!
そんな気持ちでやっていたら、逆に相手は、必死の思いでぶつかってくるから、足元をすくわれて悔やむことになるだろうな…。
要は、自分達が為すべきプレーをやること!
まず、DFから…攻めるDFと、しつこいほどのあきらめないDFからブレイクを仕掛ける!
ブレイクは走りきること!
ブレイクで攻めきれないときは、ハーフコートのエントリープレーからはいること。
リバウンドは必ず取ること…そのためには、チェック・BOX!をきっちり意識して、やること!…いいね!』
…で練習試合開始です。
今は、チーム力も付いてきていると思います。
問題は、それを出し切ることができて、自分達のゲームにできるか否か!?にあります。
さて、練習試合です。
途中、ベンチの子供達から、「あと何点で(うちの)ダブルスコアだ。」という声が聞こえました。
ハーフタイムで言いました。
『点数を気にしている。ダブルスコアだろうとなんだろうと…
お前達は練習でやったことを出し切っているのか?
何故、スクリーンアウトが出来ていない?
何故、チームファウルが重なる?
何故、OFの流れが出来ていない?
何故、パッシングゲームが出来ない?
何故、ドリブルで運ぼうとする?
(ドリブルはパスコースを作るためと、ゴール下からの1対1を仕掛ける時に使うプレーだと指導しています。
高校や大学のガードが、速いドリブルでボールを運べるのは、
それだけのスキルと、筋力、バネ、バランス、視野、それをやりきる身体能力があるからだと思います。
といって、ミニバスにドリブルのスキルは必要ないとは思っていません。
将来に繋げるために、いかなるサイズの子供もドリブルのスキルは大事です。
そのファンダメンタルを造りながら、ゲームにおけるドリブルプレーは、パスコースを作る、1対1を仕掛ける時に使うと指導しています。)
とにかく、点数は関係ない!
練習でやったことを、この試合という形のなかでできるかどうか、
それをやろうとする意識を持ち、失敗してもいいからやろうとすることが大事なんだ!』
そのあと、ベンチからは、「そこは、縦(パス)は無理だろう…逆サイド! スペース!」
「ディフェンス!攻めろ!」
「スクリーンアウト!」
「練習どおり!」
という声が出始めました。
しかし、また焦り始めます。
特に、ガードが、ドリブルで運ぶことにこだわり、ディフェンスに詰められて、スティールされてターンオーバー…
そのプレーを繰り返して、ターンオーバー…
そして、そのガードと子供達を一喝しました。
「練習でやったことをやろうとしないなら、
お前たちが勝手に考えてプレーすればいいんだ!」
私は、自分の考えたプレーを押し付けているわけではありません。
そのプレーの成り立ちを説明し、だからこのプレーで攻めるんだ…と語り、理解させて、プレーできるように練習を創造しています。
それが、肝心の5対5で抜けているときに、
また、そのプレーが仲間の意思と違う時は、一喝して叱りつけます。
そのプレーが、練習のプレーを基本として、
さらに、子供達自身で考えて発展させて、仲間の意思が共有されているならば、
私は、そこにアドバイスを入れて、彼らの自発的なプレーを見守っています。
いろいろな指導方法があります。
私が育みたい心は…
「全力! 集中!
仲間のために!」
なのです。
「意識すること…練習試合の意味」
先日の市内大会の予選リーグ…子供達の気持ちが、勝った試合も、負けた試合も、焦りで空回りしていました。
私は、悔しい思いでいっぱいでした。
そんな子供達の気持ちの弱さを練っていくのは、子供達自身です。
そしてコーチである私は、子供達自身が練り上げるために必要な栄養を、技術という形と、言葉という魂で振り掛けていきます。
さて、その気持ちを練り上げるひとつが、練習試合です。
数年前の、以前の私は、練習試合というと、気持ちは試合モードでした。
子供達にも、コーチの昂(タカ)ぶりが伝わっていたのでしょうね。
「今日は試合だ!
頑張るぞ~!」
この意気込みは間違いないでしょう。
違うのは、その目的とするところだと思います。
練習試合は、試合という形式の練習です。
それは総合予行です。
今の私が思っている、他チームと行う練習試合とは…
現在チーム内の練習として行っている、5対5のスクリメイジの延長だと捉(トラ)えています。
今回も試合前に、子供達には…
『今日は練習試合だよ。でも、試合ではないんだ。試合という形の練習なんだ。
だから、あくまで練習なんだ…
自分達だけで行うゲームではなく、
他の相手と試合形式の練習をすることで…
自分達チームの出来上がりを確認し、課題を見つけて、それを修正して、チーム力を上げることが目的なんだ。
そして、次の公式戦という本番で、全力プレーができるようにすることが、この練習試合の目的なんだよ。
今まで練習でやってきたことが、実際に他のチームを相手にしてやること、
そして、やるきること、
失敗をしてもいいから、焦ることなく、弱気にならずチャレンジすること、
相手チームのプレーに対応できる、自分達のプレーをすること…
それを意識して全力でプレーすることが目的なんだ。
相手を怖れてはいけないし、相手をナメてはいけない。
一番やってはいけないことは、相手を侮(アナド)ることだ。
これは、相手に対して失礼だし、
特に、試合中に笑顔を見せてプレーすることなど、言語道断だからな!
そんな気持ちでやっていたら、逆に相手は、必死の思いでぶつかってくるから、足元をすくわれて悔やむことになるだろうな…。
要は、自分達が為すべきプレーをやること!
まず、DFから…攻めるDFと、しつこいほどのあきらめないDFからブレイクを仕掛ける!
ブレイクは走りきること!
ブレイクで攻めきれないときは、ハーフコートのエントリープレーからはいること。
リバウンドは必ず取ること…そのためには、チェック・BOX!をきっちり意識して、やること!…いいね!』
…で練習試合開始です。
今は、チーム力も付いてきていると思います。
問題は、それを出し切ることができて、自分達のゲームにできるか否か!?にあります。
さて、練習試合です。
途中、ベンチの子供達から、「あと何点で(うちの)ダブルスコアだ。」という声が聞こえました。
ハーフタイムで言いました。
『点数を気にしている。ダブルスコアだろうとなんだろうと…
お前達は練習でやったことを出し切っているのか?
何故、スクリーンアウトが出来ていない?
何故、チームファウルが重なる?
何故、OFの流れが出来ていない?
何故、パッシングゲームが出来ない?
何故、ドリブルで運ぼうとする?
(ドリブルはパスコースを作るためと、ゴール下からの1対1を仕掛ける時に使うプレーだと指導しています。
高校や大学のガードが、速いドリブルでボールを運べるのは、
それだけのスキルと、筋力、バネ、バランス、視野、それをやりきる身体能力があるからだと思います。
といって、ミニバスにドリブルのスキルは必要ないとは思っていません。
将来に繋げるために、いかなるサイズの子供もドリブルのスキルは大事です。
そのファンダメンタルを造りながら、ゲームにおけるドリブルプレーは、パスコースを作る、1対1を仕掛ける時に使うと指導しています。)
とにかく、点数は関係ない!
練習でやったことを、この試合という形のなかでできるかどうか、
それをやろうとする意識を持ち、失敗してもいいからやろうとすることが大事なんだ!』
そのあと、ベンチからは、「そこは、縦(パス)は無理だろう…逆サイド! スペース!」
「ディフェンス!攻めろ!」
「スクリーンアウト!」
「練習どおり!」
という声が出始めました。
しかし、また焦り始めます。
特に、ガードが、ドリブルで運ぶことにこだわり、ディフェンスに詰められて、スティールされてターンオーバー…
そのプレーを繰り返して、ターンオーバー…
そして、そのガードと子供達を一喝しました。
「練習でやったことをやろうとしないなら、
お前たちが勝手に考えてプレーすればいいんだ!」
私は、自分の考えたプレーを押し付けているわけではありません。
そのプレーの成り立ちを説明し、だからこのプレーで攻めるんだ…と語り、理解させて、プレーできるように練習を創造しています。
それが、肝心の5対5で抜けているときに、
また、そのプレーが仲間の意思と違う時は、一喝して叱りつけます。
そのプレーが、練習のプレーを基本として、
さらに、子供達自身で考えて発展させて、仲間の意思が共有されているならば、
私は、そこにアドバイスを入れて、彼らの自発的なプレーを見守っています。
いろいろな指導方法があります。
私が育みたい心は…
「全力! 集中!
仲間のために!」
なのです。