バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

勇強と怯弱…2013

2013-09-10 08:51:04 | やっぱりミニバス!
平成25年9月10日 火曜日
 
「勇強(ユウキョウ)と怯弱(キョウジャク)…2013」
(小説“四十七人の刺客”より)


ここで言う“勇強”は、蛮勇のような激昂した強引に突っ込んでいこうとする一時的な心の状態ではなく、

落ち着いた心にあって、その務めを果たそうとする熱い想いなのでしょう。


また“怯弱”は、臆病という気持ちの弱さではなく、落ち着いた心で、それを避けながらも新たな道を選んでゆける心の有り様なのでしょう。


『人の勇強と怯弱はそれ自体が誇ることでもなければ恥じることでもない。

それに徹し得ないのが恥なのだ。

人は勇強を装い、怯弱を隠そうとして生きる。

一見して怯弱な生き方は…、自分は愛する者のために簡単に命を捨てることは出来ない。

自分には待っている人がいる限り、十死零生の生き方は出来ない。

だから自ら逝くことはしない。

必ず生き抜く。必ず生きて還る。

それは勇強を秘めた怯弱なのだろうか。


一方で、愛する者を守ることを信じ、命を惜しまず、怯えない者もいる。

それは勇強に徹した生き方なのかもしれない。

命を惜しまないことが勇強か、命を惜しむことが怯弱なのか…

それでも怯弱に徹する強さがなければならない。


勇強と怯弱…そのいずれかにでも徹して生きることが出来ることは希有な生き方であり、羨ましい限りに違いない。』


そうありたいと思いながら生きて、寿命を全うしたいと思います。