バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

声を出せ!…2013

2013-09-04 05:13:23 | やっぱりミニバス!
平成25年9月4日 水曜日
 
「声を出せ!…2013」


以下は、Facebookにあったもので…

武庫川女子大学・准教授であり、同大学女子バスケットボールの監督である、坂井和明氏のブログ『坂の上の夢』に書かれてあった『声』から拝借させていただきました。

このブログの紹介文には次のとおりに書かれてあります。

『「MWU GREEN LINERS」のコーチが 日本一という夢の実現に向けて日々登り続ける坂道の記録。

バスケットボールのコーチングを心・技術・戦術・体力の側面から深く追求していきます。』


すごく共感させていただきました。


特に“声”を出すことは、一般社会を生き抜く上でも“人間力”のひとつ…コミュニケーション力として欠かすことができないものだと思います。



『バスケットボールは、28m×15mの狭いコートに10人が入り乱れて戦う混戦型の競技。

ボールは片手でも扱える大きさで展開も速い。

だから状況の判断は複雑になる。

ネット型の競技と違って、前後左右・視野の内外に敵と味方が入り乱れる。

そんな競技特性のバスケットボールで5人の協力の質を高めるためには、視覚と聴覚と触覚を総動員するしかない。

視覚は「ビジョン」、 聴覚は「コミュニケーション」、 触覚は「コンタクト」といったところか……

バスケットボールの全てのコーチはプレイヤーに対して「声を出せ」って必ず言う。

コーチKもチームに必要な3つのシステムに「オフェンシブ・システム」「ディフェンシブ・システム」そして「コミュニケーション・システム」をあげている

「声を出すこと」は手段でしかなく、「それは何のため?」って目的展開していくと…

最終的には「協力の質を高めるため」という最大目的にたどり着く。

ディフェンスの声、オフェンスの声、チームメイトへの声かけ…

全て「声が出ないこと」は「協力の質を下げること」でもある。

でも、そんなことを声が出ないプレイヤーは考えていないのかもしれない。

「アイコンタクト」だって立派なコミュニケーション手段であり、声を出すこと以上に効果がある。

「ボール!」「ピック!」「スライド!」「スイッチ!」「ノーミドル!」「ゾーン!」…「打った!」「アウト」etc…

全ての言葉は「ディフェンス語」であり、一つ一つの言葉には、単語の意味と用法(文法)がある。

協力の質を高めて1つのボールを5人で守るために必要になる。

ディフェンスで声が出るようになるには、英会話を覚えるのと同じようにディフェンス語の単語と文法を覚え、実際にプレイの中で使ってみるしかない。


同様にオフェンスにはオフェンス語がある。

ボール保持者の名前を呼んでボールを呼ぶ「ターゲットボイス」「ターゲットハンド」

スクリナーがユーザーに送る「ハンドシグナル」や パッサーが「シュート!!」って叫んでシューターの背中を押したり、

「展開!」「寄った!」「行け!」「1on1!」「セット!」「バランス!」「返せ!」だって立派なオフェンス語。

国や民族によって言語が異なるように、チームによってオフェンス語も少しずつ違うから、そのチームのオフェンス語をしっかりと覚えてオフェンス語の会話を増やして5人の協力の質を高める必要がある。


日本人の特徴は「あまりしゃべらないこと」であるらしい…

しかしそれは「何を考えているかわからない」ことであり、 バスケットボールでは通用しない。

「以心伝心」はコミュニケーションの手抜きと甘えだと思う。


「声を出すこと」には、「協力の質を高めること」以外にもう一つ効果があると思う。

プレイヤーは、「自信のある時」「先取りができている時」「決断ができている時」「味方と関係が作れている時」には声がでる。

だから「声を出すこと」には、「自信を持ってプレイするため」「先取りしながらプレイするため」「決断してプレイするため」「味方と関係を作るため」という目的がある。


声のでないプレイヤーは「自信がなさそう」で「目の前の現象を後から追っかけてるだけ」だったり「状況を傍観してるだけ」で、自ら「決断できていない」ように見える


「声を出すこと」は「5人の協力の質を高めること」であり「自分のプレイの質を高めること」

声を出せ!』


以上です。

ここで言う“声”を出すことは、バスケに限らず、社会人の人間力として基本となる”コミュニケーション力”だと思います。

だから、ミニバスの子供達へ…声を出せ!