本朝徒然噺

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歌舞伎座・三月大歌舞伎(夜の部)へ(3/22)

2008年03月22日 | キモノでお出かけ
またまた歌舞伎座・夜の部へ

今日は「鈴ヶ森」はパスさせていただいて(成駒屋さん、天王寺屋さんゴメンナサイ……)、「京鹿子娘道成寺」と「お祭佐七」だけ観てきました

夜の部だけの観劇なので、「ちなみモノ」の焦点はもちろん、山城屋さんの道成寺にあわせて鱗の帯です

着物は、20日に雨の中初おろしした万筋の小紋。

藤十郎さんの喜寿を祝う「京鹿子娘道成寺」のために同じく20日に初おろしした、藤色の総鹿子絞りの長羽織も、道中着代わりに着て行きました。
昼間暖かかったのでどうしようかと思ったのですが、電車の中はクーラーが入っていて寒いくらいでしたし、夜は少しひんやりとしていたので、着て行って正解でした。
その代わり、長襦袢は省略して「嘘つき襦袢」にしました

根付は9日と同様、鐘と竹をセットで。

鐘と竹の根付

鐘入りして清姫の霊となって出てくるのが山城屋さんなので、鐘の根付には藤色の根付紐を。
大きな青竹を持って登場し清姫の霊を押し戻すのが成田屋さんなので、竹の根付には、團十郎茶に近い赤茶色の根付紐をつけました。
9日は、團十郎茶の根付紐がなかったので代わりに海老茶色にしたのですが、歌舞伎座の売店にこの根付紐があったので、買いました~! しかも、藤色と並べて置かれてたのがちょっと嬉しい

◆◇◆◇◆

今日は真正面から「京鹿子娘道成寺」を観て、感激もひとしおでした~

真正面から観て、山城屋さんの踊る道成寺の「クドキ」は本当にすごいと、あらためて思いました!
表情や体の動き一つ一つに、白拍子花子(清姫)の切なさや悲しみ、恨みといったものがよく表れていて、まるでドラマを観ているかのように引き込まれました。

烏帽子姿で舞うところも、世の無常を表した長唄の詞がすごくよく伝わってきて、涙が出そうになりました
何度観ても「もう一度観たい」と思ってしまう、山城屋さんの道成寺です。

でも、博多座での襲名披露で観た「大津絵道成寺」ももっぺん観たいなあ……と思う今日このごろ

所化の「舞づくし」は、20日も今日も虎之介くんでした。
9日に観に行った時も虎之介くんでしたし、当選確率(?)高いです
しっかりと「舞づくし」の口上を披露する虎之介くんの後ろで、伯父ちゃま(翫雀さん)がニコニコ嬉しそうに聴いておられる姿が印象的でした
可愛い虎之介くんに、今日も客席は大いにわいてました

でも、もう一人のお孫ちゃん、壱太郎くんのをまだ聴いてないんだけどなあ……

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2 コメント

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行ってきました♪♪ (いしのすけ)
2008-03-23 21:41:29
藤娘さん、こんばんは!
夜のひとまく、行ってきました~♪♪
とっても綺麗で可憐で、素敵でした!
藤娘さまのおかげで、貴重な舞台を観劇することが
できて、本当によかったです。有難うございました!
舞づくし、私も虎之介君だったと思います。
とっても可愛らしかったです(●^^●)
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いしのすけさま (藤娘)
2008-03-24 22:45:09
夜の部、お出ましになられたのですね~!
楽しんでいただけて何よりです

大曲である道成寺を、喜寿であれほど若々しく力強く踊れる山城屋さん(坂田藤十郎さん)、本当にすごいです……。
山城屋さんとお年の近い方はもちろん、若い人たちも励まされますよね

舞づくしは虎之介くんでしたか!
虎之介くんのちょっと「おませ」な感じの口ぶりが妙に可愛くて、なごみました~
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