本朝徒然噺

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お正月随談(2)お屠蘇

2007年01月08日 | よもやまばなし
元日の朝、お雑煮をいただく前にお屠蘇で新年を祝いました。
実家では毎年、お屠蘇をつくるのは家長である父の役目となっています。

お屠蘇用の酒器に日本酒を入れ、「屠蘇散(とそさん)」という漢方薬を入れて一晩おくと、お屠蘇ができあがります。
最近では、屠蘇散を入れず日本酒のまま召し上がる方も多いようですが、お屠蘇は単なるお酒ではなく長寿と健康を願う薬酒ですから、やはり屠蘇散を入れて飲むのがよいのではないかと思います。
屠蘇散を入れると薬としての苦みも出ますが、アルコールのツンとする感じがとんでまろやかになるように思います。

お屠蘇をいただく時は、家族の中で年の若い者から順に飲みます。

子どものころは、お屠蘇の苦みが嫌だったのですが、大きくなってから不思議と好きになりました。
お屠蘇を楽しみに思えるのは、大人になった証拠なのでしょうか(笑)。


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2 コメント

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忍び寄る危機 (agma)
2007-01-08 19:22:17
嫁ぎ先の実家のお正月に異変が起きております~。
とうとう今年、お屠蘇の中に屠蘇散を入れずに
ただの日本酒になりました。

藤娘さんのblogを読んでいて、羨ましくも有り、
我が家(婚家)のお正月に益々危機感を覚えています。
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>agmaさま (藤娘)
2007-01-09 02:17:47
コメントありがとうございます!

今、屠蘇散を売っているところも少なくなっているのかもしれませんね……
屠蘇散を入れると苦くなるので敬遠する方も多いのかも……。

同じ日本酒を、元日にはお屠蘇として飲んで、それ以降は普通のお酒として飲んでみたのですが、屠蘇散を入れたほうはアルコールがツンとこなくて意外と飲みやすく、お屠蘇に対する「苦い」という先入観を払拭できました

昔からの形はできるだけ大切にしていきたいですよね……
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