本朝徒然噺

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映画「犬神家の一族」を観に有楽町へ

2007年01月14日 | キモノでお出かけ
<お出かけ先>有楽町(映画館「有楽座」)
<着物>染大島(叔母の形見)
<帯>黒地に松竹梅の柄の塩瀬名古屋帯
<帯揚げ>濃赤のちりめん
<帯締め>濃赤とからし色の丸組
<根付>イノシシ
<コート>赤のベルベットコート

連休最終日の1月8日、映画「犬神家の一族」を観に行きました(アップするのが遅くて申し訳ありません……)。
並ぶのは嫌だなあと思って指定席を取ったのですが、行ってみたらガラガラでした……。

映画館に入ると、尾上菊之助さん演じる犬神佐清をメインにした大きな写真パネルがあったので、その前でパチリ(冒頭写真)。菊之助さんとツーショットだわと思っていたら……真ん中に金田一さん(石坂浩二さん)がいました……(笑)。

この日は染大島です。映画なので気楽な装いにしました。
といっても、着物ハンガーにつるしてあった前日の着物と帯をそのまま着ただけなのですが……(笑)。
でも、いちおう帯は映画に「ちなんで」いるんですよ。
映画に登場する犬神家の三姉妹、松子さん(富司純子さん)、竹子さん(松坂慶子さん)、梅子さん(萬田久子さん)にちなんで松竹梅の帯です。お正月だし一石二鳥でした。急いで結んで出かけたので、お太鼓が曲がってますが……。
根付も干支のイノシシにして、お正月モードです。この根付は、元日からずっと使っています。

イノシシの根付

晴れていましたが寒かったので、ベルベットのコートを着ていきました。

ベルベットのコート

「犬神家の一族」は30年前に作られた同名映画のリメイクで、監督と主演は前作と同じ市川崑監督と石坂浩二さんです。
私は、前作はさすがにリアルタイムでは観ていません。
その後テレビで何度か放映された記憶がありますが、とにかく怖がりの子どもだった私は、ほとんど見たことがありませんでした。

そんな私が今回のリメイク版を観に行く決意をしたのは、ズバリ、富司純子さんと尾上菊之助さんの親子共演が見たかったからです。
菊之助さんは歌舞伎役者ですから、お父様(尾上菊五郎丈)とは普段から共演しています。また、歌舞伎以外の舞台でお姉さん(寺島しのぶさん)とも共演されたことがあります。
しかし、お母様との共演はこれが初めてなのだそうです。

富司純子さんのお姿は歌舞伎座などでもよくお見かけしますが、本当にお綺麗です。着物もとてもよくお似合いで、素敵です。
いつもはあんなに上品でお優しそうな純子さんですが、スクリーンの中では、鬼気迫る演技をされていてとても迫力がありました。さすがは女優さんです……

菊之助さんは、映画の前半は素顔を出さないのですが、中盤以降に素顔が出てきた時、「お父さん(菊五郎丈)に似てる!」と思いました(笑)。
以前はどちらかというとお母さん似だと思っていたのですが、ここのところ急にお父さん似になってきた感じがします。

血を見るのが嫌いな私は、血しぶきのあがるようなシーンではほとんど目をつぶっていましたが、菊之助さんが映るたびに「お父さん(菊五郎さん)そっくり……」と思いながら凝視していたのでした(笑)。

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2 コメント

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すてき (hanahana)
2007-01-19 22:40:34
ベルベットの赤いコートすてきです。黒のはよく見かけるのですが、赤は始めてみました。私もこんなすてきなコートに出会いたい・・。
松竹梅の因み帯もすてきですよねぇ。映画にぴったりって感じ。「犬神家・・」先日私も見てきました。幻想的でなかなかよい映画でしたよね。役者も監督も大人って感じで。
今日は文楽の封印切を見てきました。藤十郎さんの封印切はほんに軽くしあげたはったんやなぁと違いに感心。
そうそうご紹介戴いた「夫婦善哉」おいしうございました。
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ありがとうございます! (藤娘)
2007-01-20 02:13:33
hanahanaさま、コメントありがとうございます!
コート、お褒めの言葉をいただけて、光栄です
意外といろんな着物にあわせやすい赤なので、冬場はついついヘビーローテになってしまいます

文楽のほうも観にいらしたのですね!
近松の原作に近い人形浄瑠璃と、上方和事ならではの「おかしみ」を巧みにとりいれて改作した歌舞伎、それぞれに良さがあって、見比べると楽しいですよね

私は、今日、日帰りでまた松竹座へまいりますー!
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