福岡伸一氏の本を読んでいてこの本を読みたくなった、と思っていたのだが、
一体どの本を読んで読みたくなったのか、思い出せない。
福岡伸一は好きでだいたい本は持っているのに、そういえば本の記事をアップしたことはないなぁ。
というのは本題ではない。
永田和宏 『 タンパク質の一生 』 ←検索リンク
DNA3つでひとつのアミノ酸を指定し、それがつながることでタンパク質ができる、
思いっきり端折ったらセントラルドグマはこういうことなのだが、
タンパク質ができただけでは細胞の中で起こることは全く説明がついていない、一体どんな風になっているんだろうなぁ、
と、なんとなく疑問に感じていたのだ。
そのことについて、具体的な例が色々のっている。
タンパク質が正しい形に折れ曲がることで、酵素 (酵素はタンパク質だ) の活性が現れる、
細胞の中で、どのように物質が輸送されるのか、等々、すごく面白かった。
ウィルスが全く関与しないのに発症するBSEも、タンパク質の病気だ。
ダニエル・T・マックス 『 眠れない一族 』 を読んだりして、そこらへんにも興味があったので、
BSEに関する記事が面白かった。
今まで知りたかったのに知らなかったことが載っている、
そういう意味で、わたしの中でとてもポイントが高い。
著者は歌人としても活躍しているそうで、本の文章もとても読みやすい。
研究者として優れていても、やはり本をあらわすには文才も必要なのだなぁ、
としみじみ思う。
お す す め で す !
↑7月10日の夕暮れ。 相変わらず内容とは関係ない写真。
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