≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

手術後3年

2023-09-27 17:46:00 | 肺がん

この夏はとんでもなく暑かった。命の危険を感じまくった。
クーラーと扇風機がうちになかったら絶対死んでいたと思う。
クーラーなんて必要ないよ、って言っていた群馬の山奥なのに!


手術後もちょくちょく血液検査やレントゲンやCTをチェックしていたが、毎回異常なしですんでいる。重畳だ。
めでたく3年経過したので、次の検査は6か月後になった。
今までは2ヶ月に1度で、CT検査のあるときは、検査と結果をみてからの診察で2週連続で病院に行っていたから、病院に行く機会はずいぶん減るよ。

とはいえ、少しだけマシになったけれど拗れた顔のアトピー性皮膚炎で2カ月に1度は皮膚科に通うし、アレルギー性の涙目で眼科も通うし、ときたま歯の詰め物は外れるし、何かと医者にお世話になっているのに変わりはない。医療保険制度が有難いです。




皮膚とか歯とかトラブルはあるものの、じわりじわりと体力を回復してきているなあ、と思っていたのだが、遺憾ながらついに新型コロナに感染してしまった。と思う。
というのは、診断や検査をしていないから。人に会って数日して、診察を受けた結果陽性の判定が出た という連絡が来て、また数日して同じような症状が自分に出たから、これは感染したでしょう。感染力が強いのが新型コロナ感染症の特徴です。
ワクチンを何度も接種したおかげか発熱はほとんどなかったし、喉もさほど痛まなかったし咳もほとんど出なかった。
休日だったので県のHP見て電話相談した結果、自宅で様子見で済んでしまった。
左肺上葉切除の基礎疾患持ちだから どうなるかとビクビクしたけれど、これで済んでよかった。
ただひたすらしんどかった。あと、びっくりするようなポカミスをした。

半月ほど経つけれど、未だ体力が完全に戻ったという気にはならない。涼しくなったせいかもしれないが、少々息苦しいのもイヤだ。
すっきりしないのが新型コロナウイルス感染症の恐ろしさなんだと思う。

手術後3年経ってやっとここまで回復したのに、また体力が落ちてしまったのががっくりだ。3歩進んで1歩下がる、くらいの気分。
でも落ち込むだけムダだよな、出来る範囲で動くしかない。
完全に回復するかもしれないししれないかもしれないけれど、意外と慣れるものだよきっと


庭のサルビア・ガラニチカの蜜を吸いにオオスカシバが来る。スズメガってかわいい。
サルビアの手前にはホトトギスとヨメナが咲いている(一番上の写真)






 
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手術後2年

2022-10-09 17:35:50 | 肺がん

「手術後1年半」 という記事を書きそびれて忘れているうちに2年経ってしまった。

飲用する抗がん剤のユ―エフティは手術後2年続けましょう、と言われていたのだが、いちおうその期限を過ぎたわけだ。
2カ月ごとの血液検査やもうちょっと間隔の空いたCT検査で異常は見つからないままここに至ったわけだから、順調と思っていいんじゃないか。
ムダに心配する気力も根性もないし、子供たちもまあまあ大きくなってわたしが子供たちにしてあげなきゃいけないこともあんまりないし、どうせいつか必ず死ぬんだし、異常がないならキリキリ働けと言いうような夫じゃないし、わたしは相変わらずのんびり暮らしている。


しかし実はちょっと困っていた。原因不明なのだが、今年のあたまくらいから目と鼻を中心に顔が赤く腫れていたのだ。
ほとんど痒くないし、額にも首にも赤みも腫れもほとんど出ていなくって、いつものアトピー性皮膚炎ともちょっと違う感じ。
いつも診てもらっている皮膚科の医者も首をひねって、診察のたびに 何か思い当たることはない? と訊かれる。
身に覚えはないのだけれど、と答え、塗り薬を強くしてそれでハイ次回、となってしまうのを続けていた。

確かに塗り薬を強くしたら腫れは弱まる。でも消えはしない。
強い薬だし、特に顔は薬に対して感受性が強いからなるべく塗る期間は短くしたい、と言う。わたしも同意だ。
しかもちょっと薬を減らしたりするとリバウンドして腫れが激しくなって酷い目に遭う。
酷い目、といっても腫れたところは痛くも痒くもない。人前に出たくない、という気持ちが最大のダメージ。
ああそうだ、目の周りが腫れるとまつ毛が目にのめり込んでくるのが痛くて困った。

服に隠れる体の方に腫れはぜんぜん出ない。とにかく人目につく顔、マスクでも隠れない目の周りの腫れと赤みというのは地味に心をえぐった。まあコロナ禍で極力ひとに会わないようにしている分まだましだったが。

そういう感じで過ごしていたのだが、ふと思いついてダメ元でチョコレート断ちしてみたら症状が改善されつつある気がする。
アレルゲン検査でチョコレート?保険がきかないよ、でも気になるなら試しに1週間ほど断ってみたら? と医者の言ったのに従ったのだ。
あれは金属が多く含まれるからね、とのこと。

まだ完治とは言えないが、まあこのくらいなら買い物に行っても気にならないかな? という程度になったので嬉しい。


思い返せば、ユ―エフティを飲み続けているあいだはとにかく疲れやすかった。1年を少し過ぎたあたりで音を上げて、120mg を 80mg に減らしてもらっていた。
それで耐えていたはずが顔が腫れたので、とりあえず体力を戻そう、薬疹かもと疑ってユ―エフティを休んでいた。しかし一向に良くならないまま2年経ったので、なし崩しでじゃあそのままおしまいにしましょう、ということになった。けっこういいお値段の残薬があるけれど、仕方がないな。



急に秋めいてノブドウが色づいてきた。
肺を切除した後遺症を日常生活で感じることはほとんどないけれど、肌寒いな、と思うときは少し息苦しいこともある。まあその程度だ。
加齢でポカミスが増えたとか単語が思い出せずアレを連発するとか目がかすむとか肩がこるとか腰がだるいとか疲れやすいとか、そこにちょっと一つ加わったところで大差ない。
ということで、肺がんは一区切りついたし顔もましになったよ。 やれやれ


 
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手術後1年

2021-10-25 10:07:23 | 肺がん

肺がんの手術を受けてから退院して落ち着いたところで、今は8週間に1度主治医に診てもらうというペースになっている。行く度に血液検査を受け、また3回に1度CT検査を受ける。
手術後6カ月の画像検査でわたしが初めて知ったのが、様子見でよい結石と筋腫だったが、今回は、左肺下葉の影。あれまあ。
主治医は影について特にコメントなし。様子見でよいでしょう、というから、ああそうなの、くらいにしか思わなかったが、やはりなんとなく引っかかるので8週後の診察のときに話を聞いた。主治医は画像のファイルを開いて丁寧に説明してくれた。

それによると、薄い7mmの影。これが炎症なのかがんなのかは分からない。でももう左肺上葉を取ってしまっているしおいそれと開けるわけにもいかない。影が濃くなったり10mmにならなければそのままでよいだろう、とのこと。
UFTは手術後2年間飲み続けるしその間は8週間ごとに診てもらうし、そのあと3年間は半年ごとにCT検査を受けるし、様子見といっても自覚症状が出るまで放置するわけではなく、ちゃんと定期的に様子を見るということだから、そこそこ安心だ。

このコロナ禍でも体験したが、よくないことが起きそうだが100%ではないというときに どのくらい心配しどのくらい鷹揚に過ごすか、言い換えれば、用心は怠らずでも怖がり過ぎない、という態度が日々の暮らしにとても重要なのだということを学んだ。
白黒つけるのが容易ではないものに対して決めつけない、宙ぶらりんな心の持ちようだ。

UFTで日常のヒットポイントが少々削られている自覚はあるけれど、それでも楽しく暮らしているし、ここで不安というストレスを抱えても疲れるだけだ。
でも、不安の元は知らない方がよい、とは思わない。知ろうが知るまいが諸行無常。それならわたしは知って且つ正気を保っていたい。

夫はヒットポイントが割引されたわたしを労わってくれるし、のんびり生活できているわたしは幸せだ。


 
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手術後6ヶ月

2021-03-15 15:11:15 | 肺がん

肺がんの手術 のあと退院して基本的には4週か8週に1ぺん通院している。行けば血液検査してその結果を渡してくれる。退院後1週後には上限下限値から外れた項目があったけど、その後はずっと範囲内におさまっている、よかったよかった。
退院後6ヶ月ということでCT検査を受けた。そこが持ち場の看護士は以前皮膚科にいてわたしのことを覚えてくれている。手術前の検査のときよりふっくらした?元気そうだね、と声をかけられた。
1週間後に結果を聞きに行った。X線検査よりCT検査の方が画像が面白い。情報は3Dだもんね、色々な部位の輪切りが見れる。すごい機械/システムだなあ。わたしのお腹の中がよおく分かる。
医師が言うには、知ってました?ここに結石がある、筋腫がある、と。いやあ全然知りませんでしたよ。症状はないし、様子見でいいな。ついでで知れてよかった。
この歳まで生きてりゃそれくらいあるよねえ

 
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退院後4ヶ月

2021-01-07 18:12:33 | 肺がん

明けましておめでとうございます。  アレッ !? 前回の投稿もそう書いたっけ .... 。
この正月は子供たちの誰一人として群馬の山奥に帰ってこなかったし、一緒に神戸の方の実家に行ったりもしなかった。群馬の山奥の自宅で夫と二人っきりというのは初めてだった。
それが、長距離移動がなくて疲れないし 生活リズムが崩れないし 食べ過ぎずいつもとだいたい同じものを食べたし、思いのほか快適だったのだよねえ。正月、といったって人が適当に決めたキリなだけじゃないの!?と白けるわたしには、大掃除やらご馳走やら面倒なばかりなので、大晦日まで仕事でキリキリしてああしろこうしろと言わない夫と二人だけなら、もうのびのびしちゃう!
あ、親からご馳走が送られて来ましたよ、ありがとう。美味しくいただきました。
誰もいない神社の写真を貼ったが、別に初詣に行ったわけではないです。
COVID-19 で医療機関がきびしいそうなので、この冬はお餅は食べていない、というのが特筆すべき点かな。

ところで 肺がんの手術後 定期的に主治医に診てもらっているのだが、術後4ヶ月のタイミングでレントゲン写真を撮った。
手術前、手術後、手術後半月、4ヶ月、というタイミングでレントゲン写真を撮ったが、見せてもらったのを思い出すと、手術後と半月後は左肺上葉を取り除いた分スペースが減って左の横隔膜が上がっていたが、4か月後はずいぶん左肺下葉が広がって横隔膜も下がっていた。そういえば息苦しさもいつの間にかなり治まって気にならなくなっていることに思い至った。体って順応するんだなあ。
抗がん剤の UFT も明らかな副作用は出ていないし、順調なのではないか? と思うことにする。
次回の検診は術後半年になるので CT検査をするそうだ。その結果の画像を見るのが今から楽しみだ。


 
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