≪手を動かさねばっ!≫

木綿を手紡ぎしてマフラーを織っています。リネンの巻物も織っています。

清水三年坂美術館 へ行った。

2018-11-02 10:23:28 | 展覧会に行った話

並河七宝を何度か見て、京都の 清水三年坂美術館 をぜひとも観たい、と思っておったのだ。
毎年正月には群馬の山奥と神戸の方を往復しているけれど、京都は素通りである。いちばん最近行ったので6年まえだった。
三年坂界隈は6年前も貸衣装の着物の外国人が目についたが、今回はそんなもんではなかった。日本人も随分多く貸衣装着物で練り歩いていた。いやもうすごい人出で参ってしまった。ほうほうのていで入ったのがこの美術館。

小さいです。小さいけれど取り合えず喧噪から逃れられたというのがホッとする。小さいけれど展示してあるものも小さいのでそれなりの見応えはあった。単眼鏡は持参して駆使したけど、それでももう目が目が!

今回の企画展は印籠やそれにセットの値付けに緒〆で、どうしてこんなに小さい小さいものを作るんだろう?って不思議に思ったり呆れたりした。常設は京薩摩が印象深かった。
お目当ての並河七宝も少しだけあったな。もっと並河七宝を見たかったけれど、目が疲れてもうダメだったかもしれない。


パンフレット。この蝶と桜の美しい皿は展示されていなかった。また見たいなあ。



四条大橋。


京都では思いもかけず友人に会えて先斗町で美味しいものもいただけて、よい時間を過ごすことができた。また行きたいな。


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没後50年 藤田嗣治展を観た。

2018-10-21 13:55:36 | 展覧会に行った話

ベニー・シングスライブ のあと宿をとって、翌朝は東京都美術館に行った。 公式HP→ 

どう考えても混むので、珍しく開場まえから並ぶ。 


暇なのできょろきょろする。右の窓に大きいポスター。


殺気立っておる。あらかじめ他所でチケットを入手しておいてよかった。


展覧会は素晴らしかった。
フジタ展はこのまえには2013年に Bunkamura で 観たこともあるし、ずっと前1988年には庭園美術館で観たこともあるし、今回の没後50周年に合わせて都内で別の展覧会も催されているようだし、とにかく人気があるからしょっちゅう開催されている印象がある。
わたしが見たことのある2つと比べても今回の展覧会は大規模で、彼の仕事のメインの部分を眺められたのではないかと思う。

藤田氏の父親は軍医の偉い人で、彼が渡仏する際にわざわざソウル勤務の父親にあいさつに行った、というのに驚いた。その時に見た風景を描いた絵が展示されていた。
やはりあの当時、渡仏は誰しもできることではない。裕福な家だったのだろう。

展示は時間の流れに沿ったものだった。彼が日本で絵を習っていたときのものは特に個性を感じさせないものだった。そして渡仏して試行錯誤し己のスタイルを確立していく。そう、「乳白色の裸婦」である。
そういう裸婦像はいくつも展示されていたが、その中で個人像で今まで見たことがなかった1926年『横たわる裸婦』が素晴らしかった。

彼は戦争など激しく動く世界情勢に翻弄された。世界大恐慌のあおりを受けパリを離れたのち、リオデジャネイロでの取材を元にした 1932年『カーナバルの後』など一連の作品はそれまでの「乳白色の肌」とは異なるいわゆる油彩らしい描き方だが、題材によくマッチしていると思った。その『カーナバルの後』のこちらを見据える男の眼がとても印象的だった。
またそれとは対照的に、紙に水彩のあっさりした描き方の1933年『狐を売る男』は大きなソンブレロを被り、しゃがんでこちらを斜めに見上げる。何故と分からぬがこちらの心が揺さぶられる。

そして帰国、太平洋戦争開戦。彼が圧倒的な戦争画を描いたのは知られるが、ここでそれが見られる、というのも今回の展覧会の目玉のひとつだったはず。大きいキャンパスに暗く重々しく戦争が描かれている。わたしはあまり好きにはなれない。トレードマークのおかっぱ頭だったのを丸刈りにしこのような絵を描いた彼の心境はどういうものだったのか。
長らく国外にいて活躍していた者が帰国したときにはひどくギャップを感じたことだろう。そのベースの上であのような戦争画を描き、そして終戦後にはGHQに対する態度など色々批判される。嫌気が差したのは想像がつく。
その後そうとうな力を傾けて国外へ脱出し、のちにフランス国籍取得日本国籍を抹消する。彼の思いは色々想像できるが、彼の文章をまとめた本が数冊出ているのでそれを読めば彼の心境がより分かるかもしれない。

戦争で疲弊した彼がやっと日本を脱出してから描いた絵は、現実から乖離したものが多い。モデルのいない人形のような少女とか、20年くらいまえの彼にとって懐かしいパリの景色とか。
その一方で肖像画1955年『ジャン・ロスタンの肖像』はリアルだ。描こうと思えば描けるのだ。描く動機がなかったんだろう。

そしてカトリックへ傾倒してゆく。

色々な体験をし乗り越えてきた人生だったんだな、それを余すところなく絵に昇華したんだな、と思った。類いのない偉大な画家だと思う。


今回の図録を会場で手に入れた。会場特設ショップ限定判である。表紙の絵が違うだけだけど。沢山の部数が出ると見込まれているのか、このボリュームで2,400円とはお得である。



帰りに撮った。向こう側が門。まだまだ人が来る。実は会場を2周したが、2周目はさらに混んでいた。朝早めに来て本当によかった。


振り返るとこんな入口だった。



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ぐんま昆虫の森に行って『カメムシすごいぜ!』展を観てきた。その1

2018-09-03 08:17:38 | 展覧会に行った話

ほんとうはいちばん観たかったのはカメムシラブ❤️の夫なのだ。しかし彼は可哀そうに仕事の都合がどうしてもつかず、わたしと子供の二人で観に行ってしまった。せめて写真はいっぱい撮ってきてあげよう、と思いいっぱい撮ったのだが、虫の写真は難しい。ピンボケとか、いったい写真のどこに虫の入っているのか判らないとかそんなこんなで、結果こういう3分割記事になった。
そういえば、8年まえに行った記事があったなあ。これはなんとカメラを忘れた回で、そういう意味でも写真リベンジのはずなんだけどなあ。

で、↑たぶんオオカマキリ。入ってすぐムラサキシノブにいた。トップの写真がピンぼけですみません。

特別展の看板。


園内案内図。 ぐんま昆虫の森HP 


昆虫観察館本館は3階から入って下っていくルートになっている。ロビーの芋虫ベンチ。


下りながら観ていく常設にはたくさんの素晴らしい標本があった。そのなかからホウセキゾウムシ類などを。


トガリメニシキカマキリ。餌を追っているのか? 小さい水槽に入れて展示してある。


こちらを向いている。 あとで調べたら、威嚇するときに見せる後翅に目玉模様があるらしい!


ニホンカナヘビ。 キャプションには「~可愛らしいので愛蛇(かなへび)と呼ばれるようになり云々」とあった。うん可愛い!あとでたっぷり知ることになる。



企画展ブース。 卵を守るエサキモンツキノカメムシの巨大ペーパークラフトが目を惹く。


背面。



夫がいちばん観たかったであろうアカスジキンカメムシの幼虫。色んな幼齢が混ざっている。たぶんマサキの葉に生ピーナッツをピンで留めつけてあってこの汁を吸いにくる。

いっぱい写真は撮ったんだけどねえ、いいのってないねえ。


1階の外から見ると、昆虫観察館本館はこんな感じ。階段の下側です。



ぐんま昆虫の森に行って『カメムシすごいぜ!』展を観てきた。その2 へつづく


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ぐんま昆虫の森に行って『カメムシすごいぜ!』展を観てきた。その2

2018-09-03 08:17:09 | 展覧会に行った話
ぐんま昆虫の森に行って『カメムシすごいぜ!』展を観てきた。その1 よりつづく

本館から出て、クイズスタンプラリーしに園内を回る。 指示版がかわいい。

ところどころ落ち葉を集めたところがある。カブトムシ畑なんだそうだ。きのこが生えていた。

写真は撮りそびれたが、クワガタの幼虫を育てているホダ木もところどころ積んであった。

たぶんヤマアカガエル。ぴょんこぴょんこ跳ねて逃げ回る。


そしてニホンカナヘビ。マユミの根元にいた。か、かわいい!!


もっと若い個体もいた。


さて、ここから山育ちの子どもとのバトルが始まる。カナヘビはマユミから離れようとしない。


枝から枝へ跳び移る! 俊敏でカッコイイ!


やっとのことで捕まえた。ご満悦の子ども。山だと岩の割れ目にすぐ逃げ込むのでここの方がずっと捕まえやすいんだ、とのこと。いやけっこう時間かかってましたが。脱皮中かなあ? 逃がしてあげた。



お次に向かうは最奥の茅葺き民家。


けっこう上り坂だったりする。暑いしふうふう言いながら歩く。


なかなか立派です。 馬(作り物)も中にいるけど、写真は撮りそびれた。


軒下、茅葺きを下から見るとこんな感じ。いっぱいいっぱい茅が要るんだなあ。



かやぶき民家のクイズを解きスタンプを押して また観察館に戻る途中の水辺。ガマの葉になんとアカスジキンカメムシの成虫。展示でいい写真が撮れなかったけど、ここで出会えるとは!綺麗な虫だよ。




ぐんま昆虫の森に行って『カメムシすごいぜ!』展を観てきた。その3 へつづく


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ぐんま昆虫の森に行って『カメムシすごいぜ!』展を観てきた。その3

2018-09-03 08:14:35 | 展覧会に行った話
ぐんま昆虫の森に行って『カメムシすごいぜ!』展を観てきた。その2 よりつづく

こんどは昆虫ふれあい温室。右手です。

リュウキュウアサギマダラ。花は、次行ったときにチェックします ... 。


ツマムラサキタテハ。閉じているとどこがムラサキ?って感じなのだが


開くとこう。ピンボケですみません。タテハの仲間は前肢1対が退化している。


シロオビアゲハ。ショウガ科の花の蜜に来ている。


コノハチョウ。これはどうしてコノハかちらっと分かるかな?


閉じてるとこうも地味。


ぐんま昆虫の森といえばオオゴマダラだね!大きい翅を広げ優雅に滑空して存在感たっぷり!前回このサナギがピカピカなのを見たが、今回は時期じゃなかったかな。次は写真に収めたい。



帰路に振り返る。撮影スポットのようだ。安藤忠雄氏設計なんだそうだ。
ひっろーい階段の上にガラスのドームが広がっている。ぐんま昆虫の森は食事をとる所が少ないけれど、この階段の思い思いのところに腰を下ろしてお弁当を広げると気持ちよさそうだなあ。今回は暑すぎたけど。



戦利品その1。お土産ともいう。
図録、ナナホシキンカメムシのキーホルダー、『カメムシの母が子に伝える共生細菌』。展示にカメムシの共生細菌について書いてあるコーナーがあってとても興味深かったので買った。


戦利品その2。キーホルダーの裏側。ちゃんと腹も描いている。オリジナル昆虫カード。クイズラリーや館内探検ラリーでもらえる。下に敷いてあるのが売店で入れてくれる袋。あみだくじになっている。この柄のバンダナほしい。


オマケ。アカスジキンカメムシが好きすぎる夫が買った。けっこう大きい絵本。290mm × 250mm もあるから小さい幼虫をじっくり眺められる。ほんとにほんとに可愛らしい!



久々に行ったぐんま昆虫の森だけれどとても楽しめた。これは群馬が県外に誇れる施設だ!
次は夫と行くぞ!


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