◆犬の散歩◆

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中東の野蛮人と愚か者

2006年07月21日 18時29分16秒 | 政治・世相・スポーツ等
またイスラエルあたりでドンパチやってるようだ。
イスラエルといえば、存在自体が抗争のタネみたいな国で、日ごとパレスチナがテロを起こして、それにイスラエルが報復するということを繰り返している。

まあ、どっちが悪いかっていうとどっちもどっち。
パレスチナがイスラエルを憎むのもわかるけど、テロをしちゃだめだし、それにいちいち武力行使つって民間人も一緒に殺すイスラエルもやりすぎ。

野蛮なテロを行うアラブ諸国と、見境ない報復をするイスラエル。まさに無法者と愚か者の泥沼の戦いだ。

小泉さんもいい面の皮だ。自分がサミット前に中東を回って、日本が間に入って協議しようって言ってる間に、イスラエルとヒズボラとの戦いが始まっている。表向きは日本の提案を飲んだかのように振る舞って、まさにその瞬間にそれをないがしろにするのだから、よっぽど軽く見られているな。


ともかく、今回のイスラエルのやりかたは異常だ。
首都に空爆し、ミサイルを撃ち、発電所や道路などのインフラを破壊し、民間人を多数巻き込んでいる。
なんで米英はイスラエルを非難しないのだろう?彼らはむしろイスラエルにテロをしかける組織を支援するイランやシリアを非難している。まあ、それはそれでいい。でも、イスラエルのやりかたも問題があるから反発を産むんだろう。だったら喧嘩両成敗、それも力のある方もたしなめなくてどうする。米英はテロに対するというお題目だけで、アラブ人が嫌いで行動してるんじゃないんかと思える。

ヒズボラというのは、レバノンの武装組織だ。単なるテロ組織ではなく、議席も持っているれっきとした政治団体でもある。彼らはイスラエルに敵対軍事行動を取っている。
単なる武装組織が国を相手に戦闘できるわけがないので、イランなどが彼らに支援しているとされている。だから米国はイランの核開発なども含めて文句を言っているのだ。

今回の戦闘は、そのヒズボラがイスラエル兵を拉致したことから始まる。その報復としてヒズボラと戦闘をするくらいならまだしも、なんとイスラエルは無差別ともいえる空爆、ミサイルの発射などをしている。
いくら武装組織のテロ的行為に対する報復とはいえ、政府がテロを行ってるわけでもないのに、首都を攻撃するなんてやりすぎだ。そのまま戦争になってもおかしくないことだ。
そのせいで関係ない一般市民が何百人も既に死んでいる。そんなことをしてなんの得になるのだろうか。まず平和的話し合いあっての戦闘だろう。しかも市民を無差別に攻撃するなど言語道断だ。ユダヤ人は、かつてヒトラーにされたことと同じ事を、アラブ人に対して行いたいのだろうか。あえてテロをさせて報復と称して虐殺したいだけにしか見えない。戦闘そのものが好きなんだろう。まさに野蛮人である。そしてその挑発に載るアラブ人も愚かである。

あくまでレバノン政府は、ヒズボラが問題なのであって、レバノンとしてはイスラエルと戦争するつもりはないという。でも、ヒズボラを非合法化して取り締まったり、支援するイランに文句を言ったりはしない。そして、世論もヒズボラに同調的だ。んじゃ、不作為による支援をしているのと同じだ。戦闘を回避するようなことをしようとしない。レバノンもまさに愚か者の集団である。

そんなことをすれば、イスラエルの無茶な報復が待っていることは明白だ。そうすればまた無駄な血が流れる。確かにやられっぱなしというのもなんだけど、ヒズボラに同調する気持ちもわかるが、ユダヤだのアラブだのどうでもいいと考える人もいるはずだ。戦争そのものを忌み嫌う人の方が多いはずだ。自分が死んでまで相手と戦いたいなんて思うのは、それこそ原理主義者くらいのもののはずだ。でも、ヒズボラのやりかたを肯定するレバノン国民。そんなに死にたいのかお前らは?

この問題、北朝鮮と違って何かを引き出すために挑発しているんじゃない。両者ともに感情的になり、損得を抜きにして相手を殺したいと思っているのだ。まさに野蛮で愚かな連中である。地球の裏側で野蛮人が殺し合うのは勝手にしてほしいけども、イスラエルは核を持っている。イランもその疑惑がある。この2国がまともに戦争するようになったら、奴らのことだからわりと簡単に核を使うんじゃないだろうか。

そうなれば世界大戦となる可能性もないこともないし、そもそも中東の石油に依存している日本の経済も大変なことになる。対岸の火事というわけにはいかないのだ。本当に困った連中である。

アラブ側のテロに反対し、イランを批判する決議案をちらつかせてる米英だけど、お前らがそのテロを煽ってるんじゃないか。そもそもイスラエルの成立からしてだな・・・いや、これを今言う必要はあるまい。ともかく、米英は中東に口を出すな。貴様らのせいでもめてるんだから。

「ならず者国家」「悪の枢軸」などとイラン、北朝鮮、イラク、それにシリアなど批判するのもいいが、それにイスラエルも加えるべきである。今回のレバノン侵攻は、あきらかに侵略、虐殺そのものである。日本政府は、しっかりとイスラエル批判をするべきである。


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2 コメント

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Unknown (なごみ)
2006-08-05 04:47:09
アメリカではユダヤ教徒の影響力は大きいですからね、、アメリカ政府としては支持を集めたいのでしょう。



ヒスボラは利用されたのだと思っています。

口実にされたのではないか?

そう思います。

アメリカが国連を軽視するように、忠実な子分たるイスラエルが同じ道を進むのは当然の成り行きでしょう。



あまり関係ないかもしれませんが、

次の総理には、アメリカと"対等に"つきあえる人になって貰いたいと思っています。

小泉路線の継続じゃこまりますわ。
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いらっしゃいませ (いぬ)
2006-08-09 16:12:27
ユダヤの陰謀、と言いたくもなるような情勢ですよねえ。



小泉はアメリカと対等になるための礎を作ったと思いますよ。

他国にただいいなりになるだけではないという、強い意志の現れがあります。

その第一歩が、アジアの三バカに対して強く言うようになったし、麻生や安倍のような後継者も育てている。

日本が国際的発言力を付けて、さらには国防も自分の手で出来るようになれば、アメリカに対しての発言力も高まるでしょう。

それは一朝一夕にはいきませんが、次の次の世代までには実現してほしいものです。
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