◆犬の散歩◆

コメントは自由ですが、予告なく消すことがあります。
メールはアカウント名@mail.goo.ne.jpへ。

郵政民営化法案可決

2005年07月07日 02時21分23秒 | 政治・世相・スポーツ等
なんだかんだいって余裕で可決するもんだと思ってたら、なんと5票差!こんなに造反議員が出るなんて、これはしゃれにならない。この調子だと参院も怪しいものである。もともと厳しい法案ではあるけど、政府がやる気になったのにこの状況はやばい。なんのための政党なのか、わかったもんじゃない。
というか、造反する議員は、なぜ離党しないんだろう。自民党のおかげで議員になったのが大半のくせに、造反するなんてありえないだろう。党の方針に反する行動をとるのならば袂を分かつ覚悟で造反するべきだろう。しかし亀井さんが新党作るとして、今回の造反議員が何人ついてくるかというと疑問ではあるが(笑)

政府は自民議員のまとめ方に問題があったといわれている。それでもやっぱり小泉さんの力でなんとかまとまってきていたのに、ここへきてそれも通じなくなってきている。反小泉というのが自民党でトレンドになりつつあると、この先は厳しいものになるだろう。小泉人気でもって解散は総理有利であった時代も終わりつつあり、もし解散総選挙となって惨敗でもしようものなら、小泉さんの政治生命はここで終わってしまう。これ以上民主に幅をきかさせてはいけないし、これ以上公明に頼ってもいけない。まさに、ここが正念場である。

さて、なぜ抵抗勢力というのは抵抗しているんだろう。それは、郵政事業が民営化されると困る人たちがいるからだ。なぜ困るのか。公営であったときの利権がなくなるからだ。特権を失うと困る人間がいるからだ。彼らはけっこうな票をまとめることができる。そのおかげで当選してた議員が反対するのはあたりまえのことだ。
しかし、国民からすればそれはばかげたことだ。民営化すればサービスが向上するであろうことは目に見えている。しかし、彼らはデメリットばかりを強調する。本心は、自分らの既得権がなくなるからのくせに、奇麗事を言う。
彼らの言う民営化のデメリット。まずはグローバルサービスが失われるという件。確かにコストのかかる過疎地で郵便が届きにくくなったり、料金が値上げされたりすることもあろう。しかし、それは当然のことではないか。今までは都市部の人間が地方の分のコストを負担していたことになるのだ。民営化でそのゆがみが是正されるのはすばらしいことだ。
鉄道はどうなんだ。民営化してどんどん経営が健全化していったではないか。当然、赤字ローカル線は廃止されつづけている。地方に行くほど車社会になっているから、地方に鉄道はなくなってもかまわないって?車に乗れない子供や老人はどうなるのか?彼ら交通弱者は足を奪われているのだ。しかし、彼らはそれを甘んじて受け入れているし、それが問題だから赤字のまま国鉄を続けろというやつはいない。
不採算の地方郵便局が閉鎖になる?それも同じ理由で是である。もし地方の局を閉鎖することになるとしても、地方に住む人の利便性は失われるが、それに代わるサービスを行えばよいのだ。
そもそも、今は地方にも郵便局はある。今より経営がさらに健全化し、余裕が出てくることになるのだとすれば、無理に閉鎖する必要はなくなるではないか。まるで民間企業は儲からないサービスをしてはいけないと決まってるかのような意見である。
地方に住む人間は、ある程度の不便を甘受しなければならないのはあたりまえだが、だからといって無制限にそれを受ける必要はない。たとえば私書箱的な受け取りポストまでの配達で、郵便が届いたら自分で取りにいくなどのことでサービスを受けることもできる。ようはシステムづくりである。
民業圧迫?これはナンセンスである。こっちも民業になるんだから圧迫もくそもない。出発点が国の資産を使っていてずるいというのもあるかもしれない。とはいえNTTのように時代を読み間違えると他社に圧倒されることもありうる。こればかりは競争でしかないが、あまりに圧迫するのであれば、地方の局を廃止してはいけないようにするとか、なんらかのハンディをつければよいだろう。
こういったデメリットを乗り越えたとすれば、民営化を拒む理由はない。郵貯、簡保資金の運用でもってもしかしたらこの不況が終わるかもしれない。すくなくとも今より悪くなることはないはずである。

ところで、小泉政権の存続と、郵政民営化、二者択一だとすればどっちを選ぶかといわれたら、難しいところである。

最新の画像もっと見る