風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

介護の番組をみて

2007年01月23日 | チンゲル亭裏日記
昨日のテレビで、デイケアの施設の2階が、介護者のためのサークル活動の部屋になっているのを見ました。

同じ建物の中で、家族がデイケア・サービスで見てもらい、自分は同じ介護仲間と好きな絵やお花や歌などを楽しむ。
何があってもすぐに駆けつけられる、何より、大事な家族をどこかに置き去りにしている後ろめたさがない。
同じ立場の分かり合える人たちとの安心した時間が過ごせて、愚痴を聞いたり、知恵を貰ったり、介護者にとってもいいことずくめの方法を実施していると言うものでした。

私の、介護時代は、デイケアの施設の介護者教室と言うのがあって、そこでプロの話を参考にさせてもらいましたが、楽しむと言うことはまだまだ、考えられていませんでした。

そのころ、私には、デイケアに母を送り出すことに、テレビに出ていた人や、知人のように罪悪感はちっともありませんでした。
母の、体調がよかったせいも有りますが、具合の悪い人をプロの手にゆだねて、何が悪いの?と言うくらいの思いでした。
母を出迎えの車に乗せると、さっさと自分のボランティアや楽しみに向かっていました。

テレビに出て取材されたり画面に出てくるくらいの方たちだから、男性など特に、自分が一人で頑張る!と、体全体で言い張っていました。
それが、子育てのように、有る決められた期間を経過すれば終わると言うものでないだけに、あなたが、ャLンと折れたら、残された人は誰にゆだねるのですかと問いたい気持ちでした。

ひとたび病人となると、「わがまま」と言う言葉がなくなってしまうくらい頑張りすぎるのは、まじめすぎて、見ていて苦しくなります。

私の介護の身上は、見送った後も健康で、楽しい生活が送れるゆとりを残すことでした。

根性無しだったおかげで、母の介護に早めにサービスの恩恵を受け、見送りました。
今は夫の健康を支え、多少は田舎の義母に寂しい思いにさせていますが、一人で暮らせなかった夫の健康には代えられないものがあると感じてます。

どこまで、気楽に出来ている私だことと、テレビを見ながら思ったことでした。

介護で悩んでいる時は、これしかないと頑張り過ぎるものです。
ちょっと環境を変えると、「目からうろこ」も有るかもしれません。
プロの助言を入れて、少し体だけでも楽になりましょうよ。
ねぇ!日本で介護している○○さん!
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ツォルモン

2007年01月23日 | 出会った人
日本企業に就職したツォルモンは、去年の日本モンゴル年でほんとに大忙しの毎日でした。
求人に応募のとき、数千人の中でたった一人履歴書を提出した彼女、それでほぼ決まりだったようですが、面接でさらにダメ押しで決まったようでした。

卒業前から、仕事に携わり、始まりのまだ仕事が立て込んでないときに知り合いました。
TISの学生さんの中で、トップクラスの女性です。

冬になったら、観光客もなくなるから暇でしょうがなくなったら、遊びましょうと約束していましたが、冬になっても変わらず朝8時からずっと働いていたそうです。
夕方は、経理の学校、土曜日は英語の学校。それでも忙しいのに車の免許までとりに行っていたとのこと。

年明けから、行き違っていたのがやっと今日、電話がかかりました。
知らない電話番号は、プリペイドではない携帯からでした。
会社で買ってくれてた仕事用の電話だそうです。

今週末は、3週間の日本研修です。ウイークリーマンションが用意され、新入社員と同じ研修を受け、残りの日々は、金沢、大阪と観光三昧とか。
去年、人手が足りなくて、ガイドまで勤めたときのお客さんに是非いらっしゃいと誘われてもいるとか。

ツォルモンならさもありなん。

日本企業の厳しい中で、長時間労働に腹を立てながら、着実に自分のスキルアップをして、社内的にも認められあれこれと、日本人並みの待遇を与えられている様子を見て、なかなかやるじゃない!と感心しています。
もともとの彼女のまじめさと、勤勉さと、頭の良さで、また、頭の柔らかいうちに日本に留学して、得がたい人に出会ったことも幸いして、自力で獲得してきている様子に、自分のことのように喜んでいます。

彼女と話をするたびに、モンゴル人も捨てたもんじゃないと思うのです。
研修で、日本人の友達も得ることでしょう。
その人たちと、ディズニーランドに行けるといいね!
(彼女の会社の受け入れ担当は53才の男性、ディズニーランド以外ならどこでも連れて行ってくれるそうです。(^^♪)

気をつけて行ってらっしゃい。土産話を待ってます。




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学生のための部屋が?

2007年01月23日 | チンゲル亭裏日記
今日、夫が出勤したら、教授が珍しく怒っていたので隣の教室を覗いてみて唖然としたそうです。
まるで、予想しなかった改造が行われていました。

その部屋は学生の教室と助手の控え室があるのですが、学生に使いにくく狭いので、今あるスペースを少しでも広げたいと、教授が先週金曜日に職人を呼び、指示を与えました。
壁を取り払い、無駄なスペースになっているところを教室の部分に取り込むことで、少しでも学生に心地よくと配慮したものでした。

ところが、今朝行ってみると、土、日の作業で無駄なスペースはそのまま残り、立派な助手の控え室が出来上がっていたそうです。
残った教室のスペースは、前より狭くなりとても使いにくい細長い形になっていたそうです。

土・日の作業中彼女たちが鍵を開け職人さんを入れる手はずにはなっていました。
助手の控え室を大きく取ってしまうなどと考えれられない仕上がりになっているとは!
教授と、主人が狭い部屋で我慢して、通訳に便利ですか?などと質問されるような状態と言うのに。
学生のための教室を広くするための工事だったのに!

夫の話に一人で怒っている私でした。

教授の出した指示が臨時の助手に完全に無視されるなど、考えも及ばないことです。
変な形の部屋を作って、職人としてのプライドは無いのか。教授がお休みしている日の、職人さんと助手との話はどのようなものがなされたのか?

どうやら、学部長がなぜか教授ではなく、助手にお金を渡したそうです。
お金を握った人が強いと言うのは聞いていますが、それにしても、お金はまだ支払われてなく、助手の手にあるのです。

そして、そのお金。
今日も、いろいろと物を動かすのに、人が出入りする中で、助手の机の上にむき出して置きっぱなしにしていたそうです。

大学と言えども机の上など目に付くところに有る貴重品、珍品はまずなくなるのですから、考えられない行動です。
想像するにその助手の「私がお金をまかされた」という示威行動だったのではないかと言うことです。
なくなっても自分のお金ではないからねぇ、そんな危険を冒しても、誇示したかったのでしょうか。

民主主義、お金主義、社会主義の入り混じったUBの人たち。

それでも穏やかな教授、ゾルゴの強さ、ゾルゴのおかみさんの控えめな強さと優しさ。
古きよき時代を受け継いでいる人たちが余計に好ましく思えます。 
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