風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

乗馬クラブ

2007年01月14日 | モンゴル風景
昨日朝8時50分、先週は、朝日にピンク色に染まっていた山並みが今日は、黄色の強い光が当たって、日が高くなっていることがわかります。
「今日は、楽しい、乗馬の日」ルン ルン (^^♪

いつもの手順で馬を引き歩き、腹帯を締めなおして乗馬、足慣らし体慣らしをして、トレッキングに出発。
林を抜け、川のそばを南のほうへと向かいます。
なだらかな登りの続くところが、馬を走らせるチャンスです。
FさんとAさんは、それっとばかりに走りました。

私の馬は、とたんに動かなくなって押せども引けどもびくともしません。
鞭を当てても腹をけっても動きません。
それどころか、ゲルの方向に向かって帰ろうとします。
それならと、右へ左へと大回りしながら、様子を見て丘へと首を向けるとぴたり停止。
業を煮やしたFさんが、はるばる丘から下りてきました。
Fさんの馬が後ろから追うとしぶしぶ前進します。
完全に馬になめられました。(^_^;)

やっと丘に登りいつもの眺めを楽しみ、気を取り直して降り始めてほんの少し進んだとき。
馬が前足を折り右に唐黷ワした。幸い斜面の山側でしたから、半分落馬しながら下りて、立ち上がった馬の前足を交わすように体を回転させて、馬から離れながら起き上がることが出来ました。
馬が、走り出す前に引き綱を掴むことが出来たので、馬を逃がさずに済みました。
アー、良かった。雪の上だったし、何より馬が左の斜面側に唐黷ネくて良かった。
明け方見た右足の骨が見えるほどの大怪我の夢のおかげで、素早く体が動いたように思います。
     
   モンゴルには身近に神様がいる!




出発前から馬が風邪気味だったことは、牧民ゾルゴも承知していました。馬を大切にする彼が、無理をして人を乗せるはずがないので、大したことはなかったはず。上り坂を見て、馬は嫌だと意思表示をしたのです。
私の馬への支配力がないおかげで、馬は無理をせずゆっくり上ったのです。その勢いのまま、下りにかかっていたら、スピードもあって、どう対処できたか、考えるだけで恐ろしく、正夢と逆夢との境目だったと、思ったのでした。

自然の山や林を、大きな体の馬を操りながら行くトレッキングは、何があるか分かりません。
まだ、初心者の私が、その気になって走ると危険がいっぱいです。
乗馬クラブの約束事が、危険は自己管理と明記してあります。
その覚悟があって、初めて参加できるとあらためて実感しました。
ここの参加者は、皆さんそのことを良くご存知だから、きっと、誘い合わないで自分で決めて、参加しているのだと、よく分かったのです。
そして、決して無理をしない、朝の体調をよく観察して、無理を押して参加しないと、誰に言われたわけでもなく実行していらっしゃいます。
自立した潔い仲間との出会いでした。
私たちの帰国後も、このクラブに参加される方がいて存続することを願います。



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